Go To TOP PAGEWomen's Japan Lacrosse National Squad

 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.16
2005年7月2日(土)
 
Fiona Clark  IFWLA会長のFiona Clark氏より、大会の総評と閉会の挨拶。チーム、ボランティアスタッフ、アナポリス、Naval Academy、スポンサーなど、全ての関係者を労い、敬意を表し、次の大会に向けて意欲を見せていた。
思い出のシーン  クロージングセレモニーの最後。スタンドの大型電光掲示板に、いつの間にこんなに撮っていたのか、6月23日からの2週間に渡る熱い戦いの模様や、印象的なシーン、各国の交流の模様やオフショットなど、思い出の写真が次々に映し出された。皆、自分の国や知り合いを見つけては画面を指して盛り上がったり、しんみりとしたり。たった2週間の出来事なのに、映し出される場面はまるで走馬灯のようだった。この中に自分達がいたことが夢のようで、やはりワールドカップは4年に一度しかない、かけがえのない祭典であることを改めて実感した。
Recognition Banquet  セレモニー終了後、20時頃より、スタジアム内にあるダイニングホールにて、Recognition Banquet(表彰パーティー)」が行われた。皆、ユニフォームや運動着からセミフォーマルに美しく変身して参加。VIP、審判団、チームの順に呼ばれ、階段を下りて、先に席について待ち構えていた招待客(チームの家族や友人など)らの拍手の中、国別に指定された円卓に着席する。
Steve Stenersen
歓談タイム
 U.S.LacrosseのExcutive Director、Steve Stenersen氏のスピーチと挨拶で、パーティーがスタート。しばらくはコース形式のディナーを楽しみつつ、歓談タイム。
歓談  パーティーの合間を縫って、選手同士でも交流を図る。身体が大きく一見強面の外国人選手達も、ユニフォーム姿の時と違い、皆リラックスしていて気さくな印象だった。そして美しい・・・。
ノリオ・エンドー氏  アルコールも程よく回ってデザートが運ばれる頃になり、いよいよ個人賞が発表された。
  MVP、審判部門賞など様々な賞が用意されている中でユニークだったのは、「IFWLA“Heart of Lacrosse”Awards」という賞。これはIFWLA幹部、審判団、そして参加各チームそれそれが、自分達に関った人たちの中でその貢献が最も目立っていた人を皆で選び、表彰するというものである。キャプテンを選ぶ国もあれば、コーチを選ぶ国もあった。日本が満場一致で選んだのは、リエゾンのノリオ・エンドー&キヨミ・エンドー親子。お二人は日本がアナポリス入りするずっと前から準備を整え、現地での急な変更や細かい要望も朝早くから深夜まで可能な限り受け入れてくた。空港・宿・グラウンドへの移動も、プールでのリフレッシュも、日本食でパワーを充電することも、このお二人がいなければ不可能だった。まさに縁の下の力持ちとして日本のPoolA昇格に貢献して下さった。感謝の気持ちは計り知れない。
All-World team発表  最後に、「All-World team」の発表があった。これはワールドカップに出場した全選手の中から、各ポジションごとに特に活躍が目立った者が選ばれる。いわゆる大会ベストプレーヤーと同じで、ゴーリー1名、ディフェンス3名、ミッドフィールダー5名、アタック3名の合計12名しか入ることが出来ない。IFWLAで永久に記録される、いわば世界選抜ともいうべき名誉ある賞だ。ゴーリーから順に発表され、なんと最後に名前の挙がったのは「Akiko Wada JAPAN!!」だった!!圧倒的な強さを見せたオーストラリア、U.S.Aの有名選手が当然のように多く選ばれる中、日本のアタック「和田亜紀子(ドン)」が「All-world tham」12名のうちの1人に選ばれたのだ。
世界の和田亜紀子  名前を呼ばれた瞬間の和田の驚きと喜びが混ざった輝かしい顔、そして全員イスを倒さんばかりに立ち上がり、表彰台へ和田を送り出した日本チームの盛り上がりは忘れ難い。日本人選手が「All-World team」に選出されるのは、男女通じて日本のラクロス史上初めての快挙であり、POOL Bから選ばれるのも初めてのこと。記念品の透明な楯と副賞(ネックレスやロレックスの時計など)を受け取り、写真撮影。思い返せば6月5日に江戸川区陸上競技場で行われた壮行試合のMVPインタビューで、「“日本の和田亜紀子”から“世界の和田亜紀子”になりますっ!!」と大会への抱負を語っていた彼女。席に戻りながら、半ばおどけて「有言実行!?」と自ら突っ込んでいたが、そうそう簡単になれるものではない。
祝福  日本チームの席に戻った和田に皆が「本当にすごい!おめでとう!!」と声を掛ける。他の国のチームやVIPからも、温かい祝福の言葉をかけてもらう。今回の和田の初受賞は、本人の実力のみならず、本当の意味で日本が「世界」と肩を並べたことが認められたことを象徴しているかのようだった。それは全ての試合を終えた最終サマリ上の数字からもわかる。例えば、ゴール数とアシスト数を足したポイント数でのランキングにおいて、なんと日本の選手が2位(上井)と3位(和田)に入っている(1位はオーストラリアのJen Adams)。1試合ごとの平均ゴール数では上井が1位、ドロー獲得率で和田が3位、セーブ率では西村麻希(マキ)がオーストラリアとU.S.A..のゴーリーを抑えてトップに立つなど、実に7つの部門で日本選手がトップ3に入った。
集合写真  受賞の興奮は冷め遣らぬものの、いつの間にやら時計の針は10時半を回っている。参加者達が少しずつ帰り始め、日本も明日は帰国のために朝が早いので、そろそろ寮へ戻ることに。最後におそろいの衣装で集合写真。石渡素子(モトコ)ACと渡辺奈緒(ワタ)が中心となってセレクトしたレセプション用衣装は、各国に大好評だった。このあと解散となり、各自部屋へ戻ったのだが、大量の衣類やお土産で膨れ上がった荷物のパッキングに苦労する者、飲んでご機嫌となって深夜戻ってきたお隣のU.S.A.とのグッズ交換で盛り上がった者などで、ほとんどの選手がほぼ眠らずに翌朝を迎えたとのことだった。


Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

次へ

戻る


Copyright JLA