Go To TOP PAGEWomen's Japan Lacrosse National Squad

 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.16
2005年7月3日(日)
 
最後  翌7月3日の12時20分、有形無形のお土産と想い出とチームを乗せ、飛行機はワシントン・ダレス空港を発った。
  機内では、機長より「女子ラクロスワールドカップに出場された日本代表チームの皆さん、お疲れ様でございました。」というアナウンスを頂いて感動したり、お世話になった方への感謝の気持ちとしてTシャツにサインをしたり、ラクロスマガジン用に寄せ書きをしたあとは、ゲームをしたり雑誌を読んだり眠ったりして、思い思いに過ごしていた。
  そして同日15時20分、ほぼ定刻通りに成田空港に着陸。荷物を受け取り、小さな円陣で集合。いよいよ長い戦いの日々も終わりの時を迎える・・・。それぞれが言葉にならない想いで胸を一杯にし、スタッフの話に耳を傾ける。
早川亜希(アキ)STR
  「大きな怪我がなくて本当に良かった。私とマブさん(馬渕博行TR)が言ったことを日本に帰って忘れてしまうのではなく、ずっと実践していって欲しい。」
村尾英里(エリ)MG
  「みんな素晴らしかった。他のスタッフには沢山の迷惑を掛けてしまったが、いつも助けてもらった。」
佐藤壮(タケシ)AC
  「日本の組織力や「3S」が通じる場面がいっぱいあった。「記録」よりも「記憶」に残るチームに出来て良かった。」
石渡素子(モトコ)AC
  「結果に対して、胸を張っていい。本当に良くやった。」
石川貴一(タカイチ)AC
  「最後まで闘い続けた皆を誇りに思う。次の2009年にどう繋げていくか考えていこう。」
高田静江(シズエ)AC
  「言い訳なしに報告はするけれど、それでも、4位以上を取るって思って頑張ってきたみんなに結果を出してあげられなかったことは本当に申し訳なかった。失礼なこと、傷付くこと、敢えて嫌なことを言ってきたけど、皆本当に良く頑張った。カナダ戦での悔しさ、負ける悔しさを知っていることの強さ。それを知っている私達は、今後何があっても乗り越えられる。家に帰ったら、家の人や応援してくれた人に、きちんと言葉で「ありがとう」と伝えて。」
藤井あけみ(トーイ)GM
  「マスコミの人からインタビューを受けた際、日本の強さについて聞かれるといつも「組織力です」って答えていた。魂で作ったチームワークだったと思う。今回は、「日本参上!」って言える位、世界で日本の存在感を示すことが出来た。」

  最後は一本締めで解散となった。
  後日、日を改めて解散式も行われるので、チームで集まるのがこれで最後というわけではない。それでも、多くの者がなかなか帰ろうとせず、別れを惜しみ、握手をしたり抱き合ったり、写真を撮ったりして長いこと感謝の気持ちを伝え合っていた。その様子を見ながら、昨年5月のチーム発足当時に、高田静江(シズエ)HCが、「ファミリー」のようなチームにしたいと強調していたことを思い出す。その言葉通り、'05女子日本代表は、最後まで強い絆で結ばれた「ファミリー」となっていた。今後この「ファミリー」は分散し、それぞれの環境でそれぞれの日々をリスタートすることになる。今回の日本代表は「身近な代表」をサブミッションとして活動してきたが、今後「代表」という肩書きで活動することがなくなっても、いつまでも「身近なプレーヤー」であり「応援される人」であって欲しい。これが、今回の活動や成績を自己満足に終わらせず、4年後の日本代表の更なる飛躍に繋げる一つの姿勢であると個人的に思う。

  最後に・・・日本代表の世界への挑戦を追ったレポートもこれで終わりです。拙文を最後まで読んで下さった方、これまであらゆる形で励ましやご意見を下さった方々、ワールドカップで出会った素晴らしい方達、そして代表チームには感謝の気持ちで一杯です。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

女子日本代表TOPページへ戻る

前ページへ戻る


Copyright JLA