Go To TOP PAGEWomen's Japan Lacrosse National Squad

 Women's Japan Lacrosse National Squad

活動レポート
 
2004年7月10日(土)・11日(日)  第3回練習会  於:東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場
 

7月10日(土)夜・ミーティング

 宿舎にて、バイキング形式の夕食と入浴を済ませてから、21時より食堂をお借りしてミーティングを行なった。

馬渕TR  まず、馬渕博行TRより、パワーポイントを用いて「強化部の安全対策」と「パワーポジション」の説明があった。

 Safety Guardについては“もっと5” “ちゃんと8”という意識しやすい形で広まりつつあるが、暑さと疲労で怪我や病気が発生しやすくなるこれからの時期、是非各チームで改めて徹底してもらいたい。
フィールドプレーヤーとゴーリーとに分かれてのミーティングも行なわれた。

 フィールドプレーヤーとゴーリーとに分かれてのミーティングも行なわれた。

佐藤AC  昼間の練習のVTRを見せながら、注意すべき点、良かった点を選手達に説明する佐藤壮アシスタントコーチ(以下、AC)。

 1対1に関しては、「ディフェンスの先読みがまだ足りない、後手に回らないように。膝が外を向くと対応が遅くなってしまうのでパワーポジションを徹底するように」とのこと。

 NBCについては、「空間的優位は作り出せるようになって来た。自分のディフェンスを振り払うことよりも、近づいていくようが裏をとりやすい」とのこと。

石川AC

 ゴーリーミーティングで熱く語る石川貴一AC。

 自分自身の経験なども交えつつ、対外国との試合では絶対にありうる、“デンジャラスゾーン”外でのシュートへの対応や、ゴールに近いシュートの場合のポジショニングなどを説明していた。小人数ならではの熱気があった。

  日本トップレベルのプレーヤーである日本代表選手達も、プレー歴や経験は人によって様々である。
  全員が互いの経験や気持ちを少しでも共有するために、それぞれが感じた“世界”を語る時間も設けられた。

 昨年の19歳以下世界大会、または21歳以下日本代表として海外遠征を経験した選手達の話から・・・。

富永小百合 「外国人の体格の違い、技術・パワーはすごいが、日本の“はやさ”“執着心”など細かい部分は通用した」
(富永小百合・・・写真左)

  「外国人はシュートをどこから打つか想像出来ない。全てのプレーが正確で足も速い。しかし、スペースに走りこむ、ボールに食らいつくのは日本もはやい」
(松井理紗)

 「海外遠征では“対相手”という目線ではなく、自分自身との戦いだった。」
(山田幸代、佐々木梓)

 フル代表として世界大会を経験した選手達、コーチの話から・・・。

川辺美穂子 「(2001年世界大会で日本が7位で終わった瞬間)世界に立って、今までやってきたことが通用しなかった。日本は精神論で持ちこたえていたが、向こうは“勝つ術”を知っている。1点、2点が遠かった。どうすれば勝てるんだろう・・・と思った。」
(江良綾子)

 「終わった瞬間は悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて・・・。こんな思いをしにここに来たんじゃないと思った。スピードなど通用した部分はあったので、その精度を上げなければいけない。」
(川辺美穂子CP・・・写真)

 「同じ世界大会でもU19とフル代表は全然違う。U19が終わって2年間、もっとできる!と思って自分を追い込んだが、フル代表の世界大会は自分の限界を超えたレベルだった」
(石渡素子AC)

  ミーティングの最後に、高田静江HCが話をまとめた。
  「特にU19、U21経験者は自分の限界をとっぱらって、もっと上を目指して欲しい。世界という舞台で戦うとき、なんだかんだ言って最後はやっぱり自分との戦いだ。“やってきたことが通用しそうなのに・・・”という悔しさを感じて欲しくない。世界大会を経験しているか否かより、普段からどれだけ自分を追い込めるかが大事だ。ひとつの練習の中でも自分で試行錯誤することが上達の鍵だ。“言われたこと+α”の意識で取り組んで欲しい。」

  ミーティングが解散してケアを済ませ、選手達が部屋に戻ったのは23時。
  その後行なわれたスタッフのみでのミーティングは深夜まで及んだ。合宿ならではの密度の濃い時間を経て、明日の練習でまた少し“変化”が現われるのか、楽しみである。

 

Report & Photo by 女子日本代表サポートマネージャー・橋本薫

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