Go To TOP PAGEWomen's Japan Lacrosse National Squad

 Women's Japan Lacrosse National Squad

活動レポート
 
2004年11月27日(土)・28日(日)  関西遠征
於:大阪・舞洲運動広場(11月27日)
大阪・鶴見緑地運動場(11月28日)
 
 2004年女子日本代表にとって初めての遠征である、関西遠征がやってきた。
 この遠征は、公開練習、クリニック、試合、オークションなどを通じて関西・中四国地区のラクロスプレーヤー達と女子日本代表チームが交流を図り、女子日本代表の活動をPRするための2日間となる。
 

11月27日(土)公開練習

 ただ人を集めて練習するだけでなく、ウォーミングアップから、拡声器やホワイトボードを用いてスタッフ陣による解説つきで行なわれた。

ミーティング練習開始前のミーティングタイムで、関西学生連盟代表の方々から、
関西グッズのタオル・ステッカーを頂く川辺美穂子(アキラ)キャプテン。
温かい歓迎に、選手達にも気合いが入る。
藤井あけみ(トーイ)GM、高田静江(シズエ)HCからも
「日本のラクロスを代表する者としてモラルある行動を」
「歓迎に応えましょう」
との話があった。
 
<練習内容>
(1) ウォーミングアップ
ウォーミングアップ

 

早川亜希(アキ)STR(写真右)が、メニューごとに、そのメニューの必要性や目的、ポイントなどを解説しながら進めていった。

 
(2) ゴーリーアップ

ゴーリーアップ

ゴーリーの西村麻希(マキ 写真)、豊田亜友子(トヨ)は壁を相手にひたすらボールを投げて体の前で捕る、を繰り返す。
石川貴一(タカイチ)AC曰く、
「ゴーリーもフィールドプレーヤー並のクロスワークが必要。ボールを早く正確に芯でとらえる感覚を養うために、この壁打ちを繰り返す。このように2人組で数を競い合えば、飽きずに集中して取り組む事が出来る。」
集まった人達は、熱心にメモをとりながら聞いていた。

 
(3) ハーフコートのスパイダー練習
 10月から始まったフルフィールドのプレスディフェンスである、「スパイダー」の導入練習。ラクロスのボールとクロスは使わず、片手で持てるやわらかいボールを使用する。

ハーフコートのスパイダー練習

観客に練習の意図を説明する佐藤壮(タケシ)AC。ラクロスのボールとスティックを使わない理由は、今の段階ではスティックの位置などに惑わされずに・・・。
(*申し訳ありません、以下スパイダーの説明は戦術的に重要な部分になるのでWeb上での公開は控えさせて頂きます。詳しく知りたい方は、是非女子日本代表の練習グラウンドへ!)

ハーフコートのスパイダー練習

クリアー1本目で相手の進む方向を片サイドに限定させ、相手の視野と共に思考のオプションを奪う。そうすることによって次のボールの出所がある程度予測できるため、2本目に出た所を狙って奪う、という積極的なディフェンスが出来る。
バッドパスを出させてマイボールにすることも可能になってくる。

ハーフコートのスパイダー練習

正しいポジショニングが出来ているか?

BC:塙妙子(タエコ) 
ディフェンス右:山田幸代(サチ)
ディフェンス左:長岡良江(ヨシエ)

(4) カナディアンドリル

 キーワードは「最速・最善」。いかに速く、効率良くゴールが奪えるか、繰り返しドリル形式で練習することにより、成功体験を体に染み込ませて行く。ディフェンスは逆に数的不利の状態で、いかに攻めを遅らせて時間稼ぎが出来るかがポイント。今は得点が入る・入れられること自体はそれほど気にする必要はない。だが、いかに成功したのか、どうして入ってしまったのかを全員が理解するのが重要なのである。

カナディアンドリル

 

代表のパス回しの速さ、判断の早さ、華麗なシュートに観客からは時にため息交じりの歓声が。

カナディアンドリル

それにしても多くの参加者に大感謝!
メモばかりでなく、ビデオは回る、質問は飛び交う、日本代表やその練習内容への強い関心が伝わってきた。
スタッフ陣も、嬉しさのあまりついつい饒舌に・・・。

冗談を交えながらの解説で観客の心を掴んでいた石川貴一(タカイチ)AC。

 
夕食は選手達は地元大阪の山田幸代(サチ)オススメのお好み焼き屋へ。

その後、宿に戻りミーティングが行なわれた。
 

藤井GM

藤井あけみ(トーイ)GMからは、活動のキーワードとして、「Dialogue(会話・対話)」という言葉が出た。
練習中・練習外の会話や意見交換の中からパフォーマンスがアップしていけるように。
それは普段の代表練習だけでなく、明日行なわれるクリニックでも、「Dialogue」をすることによって、参加選手に少しでも多くのものを得てもらえるように、という願いを込めての言葉だろう。

大勢の目が見つめる中での練習について、選手達からは、

川辺美穂子(アキラ)キャプテン
  「関西の人達の熱心さに驚いた。普段から活動を見に来やすい関東の人達も、もっと来たらいいのにと思った。」

塙妙子(タエコ)
  「普段の練習であんなに自分のプレーを見られることがないので始めは緊張したけれど、普段からそれくらいに意識していればもっとレベルアップが出来るんだと思った。」

飯塚佳代(カヨ)
  「終わってみて、関西の人達が代表の練習を見てどう思ったかが気になっている。それは自分のプレーにまだ自信が足りないから。明日の試合はいいプレーをしたい。」

とのこと。代表選手達にもプラスの刺激になった公開練習だったようだ。

 
明日は午前に試合2つ、午後はクリニックにオークションとイベント満載の1日。楽しみである。

 

Photo & Report by 女子日本代表サポートマネージャー・橋本薫

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