特筆する点は、このクリニックの指導者・講師役をHKLAは日本側(JLA)に依頼してきたことだ。
香港では、日本同様、ほぼ100%の選手が大学入学後(18歳以降)に競技を開始する。また身体的にも同じ東アジア系である。
さらに日本は昨今の世界大会で5〜6位という好成績を残している。
それらを判断材料に、先進国であるオーストラリアなどに依頼をせず、日本に依頼した、とのこと。
これは日本があまり安易に先進国(アメリカなど)から指導者を招聘したりしてきていない背景と同様で、妥当な判断と思われる。
先進国から学ぶことがない、という意味ではもちろんなく、あくまで指導者側としては、選手育成・指導の現場にて、実際に活かせなければ意味がないわけで、例えば12歳からラクロス指導を受けてきている選手と、18歳で初めてプレーを始める選手では、同じ18歳の選手に対してであっても、指導方法もプランも異なる部分が多い、ということだ。
今回、クリニック参加は有料(by HKLA)で、HKLA側は日本人コーチの現地費用(宿泊・移動費など)を
提供し、JLA側は航空券代を負担した。JLA理事会としては07年度の重点事業の一つである、「国際(主にアジア)普及協力」の一環として、協力(指導者派遣・各種資料の提供・現地在住の日本人ラクロス経験者への協力呼びかけ、など)を決定した。
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