日時:2006年12月10日(日) 13:40試合開始
場所:東京・江戸川区臨海球技場男子準決勝戦:慶應義塾大学(関東学生リーグ1位) vs DESAFIO(クラブチームリーグ2位)
ゲームレポート(続き)
14時35分、第3クォーター開始。ここでもDESAFIOがフェイスオフを制す。
クォーター開始3分ほどで、またもやエキストラマンオフェンスの攻撃のチャンスを得たDESAFIOは、これを#27 AT久保がものにして慶應に1点差まで詰め寄ると、直後の慶應のスラッシングで、DESAFIOは試合通算6回目のエキストラマンオフェンスとなる。これを#7 AT鈴木が決めるとスコアは6対6の同点へ。
自然と試合は緊迫感を増していく。その中で慶應は#20 MF橋本が1対1から倒れこみながらもゴールを決め、勝ち越し点をもぎ取る。慶應はこの1点をゴーリーによるスーパーセーブなどで死守すると、ポゼッションを得て#11 MF神津がミドルシュートを決め、スコアを2点差とした。次第に展開も速くなり、同時にファールも増えてくる。試合はまさに目が離せない状況になっていった。
DESAFIOのエキストラマンオフェンスから第4クォーターが始まると、#10 AT鈴村がまたとないこのチャンスを逃さずものにした。
スコアが8対7の1点差となっても、DESAFIOは依然としてゾーンディフェンスの戦術を貫き、ポゼッションの応酬を経て再度エキストラマンオフェンスのチャンスを得る。これを再び#10 AT鈴村が決めて、スコアを同点とし、試合をふりだしに戻したが、慶應もしぶとく、#22 AT倉本がゴール前のグラウンドボールを押し込み、勝ち越し点とする。
その後慶應は、勝利を見込んでボールのポゼッションにより時間を稼いでいたが、試合終了30秒前、まさに土壇場でDESAFIOの#10 AT鈴村が、みたびミドルシュートを決め、またもやスコアを同点へと持ち込んだ。
この貴重な1点により、試合はなんとサドンデス方式、5分ピリオドのオーバータイムへともつれ込んだ・・・。
第1ピリオドが幕を開け、慶應は怒涛の攻撃をみせるが、なかなかゴールを割ることができない。DESAFIOも同じく、エキストラマンオフェンスのチャンスを生かしきれなかった。
がしかし、第2ピリオド開始2分、DESAFIOの#27 AT久保がゴール裏からフィードを出すか出さないか、空気が張り詰めた刹那、突如1対1へと転じ慶應のゴールネットを揺らした。これが決勝点となり、この試合を制したDESAFIOは決勝戦へと駒を進めた。
ハイレベルなスティックワーク、堅固な守りを武器とした両チームは、慶應は速いパス回し、DESAFIOは1対1を攻撃の要として戦った。スコアの僅差をみてもわかるように、試合は両チームの意地と意地のぶつかりあいとなり、今大会の名試合と呼ぶにふさわしい内容となった。
Report:池田宏夢(東京学芸大学) Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・小城崇史 |