日時:2006年12月10日(日) 13:30試合開始
場所:東京・江戸川区臨海球技場男子準決勝戦:慶應義塾大学(関東学生リーグ1位) vs DESAFIO(クラブチームリーグ2位)
ゲームレポート
12月10日、東京都江戸川区臨海球技場にて、全日本選手権男子準決勝の試合が行われた。カードは関東学生リーグ1位の慶應義塾大学(以下、慶應)とクラブチームリーグ2位のDESAFIO。強豪クラブチームに慶應がどんな試合運びをするのか注目のところだ。
グラウンド状態は前日の雨が影響により不良。目立ったウォーターホールは無いが、グラウンドボールのスクープはかなりしづらく、シュートもローバウンドになりがちな状況である。慶應はカナディアンを中心に、DESAFIOはシュートを念入りにアップをこなした。
試合は10分押しで13:40開始。フェイスオフは、まずDESAFIOがとる。DESAFIOはピックを利用した1対1を中心に攻め、確実にチェイスをとる戦略だ。慶應のプッシングにより、DESAFIOは一回目のエキストラマンオフェンスとなる。しかし、これが逆にカウンターとなり、慶應がスローブレークをつくると、そこから#3 AT堀池がフィードを受けシュート。これが決まり慶應は1点目を先取する。
そして息もつかぬ間に、直後のフェイスオフから混戦のグラウンドボールが生まれ、慶應がこれを制すと、#12 MF関根が落ち着いてゴールを決めた。立て続けに慶應はゴール裏からのフィードを受け、#3 AT堀池が追加点を上げ3対0とするが、DESAFIOも慶應のプッシングによりエキストラマンオフェンスになると、負けじとゴール裏の1対1から#7 AT鈴木がゴールを決め、1点を返した。
ポゼッション時間は同等のまま、スコアは3対1と慶應のリードで、第1クォーターが終了した。
第2クォーター、相変わらずDESAFIOは1対1で勝負をかける。クォーター開始3分ほど、#27 AT久保のシュートが慶應のネットを揺らし、点差を1点に縮めた。
その後、両チームのゴーリーのナイスセーブが続き、一時試合展開は停滞する。
その後、慶應のクリースバイオレーションにより、DESAFIOは試合通算4回目のエキストラマンオフェンスとなるが、ここも攻撃は慶應DFたちに阻まれる。
ここでDESAFIOはタイムアウトを取り、体制の調整を図る。しかしタイムアウトが開けると、グラウンドボールをめぐる混戦をまたも慶應が制すると、攻撃はブレークとなり、これを#3 AT堀池が落ち着いて決め、慶應は4点目をもぎ取る。その直後、慶應#20MF橋本がミドルシュートを決め追加点を上げると、DESAFIOは再びタイムアウトをとった。
その後、依然としてゾーンディフェンスを崩さなかったDESAFIOは、長めのポゼッションから#15 MF八木が、お返しとばかりにミドルシュートを決めて1点を返すが、直後のフェイスオフが慶應の攻撃のブレークになり、#10 AT継がこれを決めて6対3のダブルスコアとする。
負けじとDESAFIOも、#10 AT鈴村がゴール裏からの1対1で1点を返し、試合を2点差へと戻すが、ここで第2クォーターが終了。このクォーターは、点を取られたら取り返す、の攻防が続いた。
Report:池田宏夢(東京学芸大学) Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・小城崇史 |