スコアレポート

【日清食品presents第25回ラクロス全日本クラブ選手権大会】準決勝戦:NeO vs FUSION

  • ■ 大会名:日清食品presents第25回ラクロス全日本クラブ選手権大会
  • ■ 日程:2024年11月24日(日)
  • ■ 場所:愛知県名古屋市・テラスポ鶴舞
  • NeO

  • FUSION

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
NeO 1 2 2 6 11
FUSION 3 1 0 0 4

【得点者】

NeO
#3 山根 萌奈 3
#7 星井 瞳子 1
#8 細田 すず乃 1
#12 髙野 ひかり 1
#21 ジョーンズ 萌仁香 1
#23 山本 真奈美 1
#27 水野 果奈子 1
# オウンゴール
FUSION
#3 安達 万奈加 1
#5 山田 美帆 1
#10 下村 実緒 1
#33 春木 理沙 1
- -
- -
- -
- -

【審判】

主審 阪本 一美
副審 五東 幸子
副審 大久保 祐子
CBO 三藤 秀久

【レビュー】

1Q

冬の寒さもふき飛ばす、熱い熱い戦いがいま始まる!
全国からの声援が聞こえるグラウンドの真ん中で、まずドローをあげるのはNeo#24小林千沙とFUSION#5山田美帆。お互いに知り尽くした仲の頭脳戦となる。イリーガルドローにより、ファーストポゼッションはFUSION 。入りからエネルギッシュに飛ばしていく。Neo#66内田妃那のセーブ、からのナイスグラボ。両者、抜群のスピードとフィジカルで観客を圧倒。なかなかゴールネットは揺れずに、ターンオーバーが続く。
開始5分、先制点を決めたのはNeo#12高野ひかり。フリーショットで安定した得点力をみせる。
ドロー2本目もFUSIONのポゼッション。11mエリアを踏み、シュートまで持ち込むも、Neo内田の守るゴールは堅い。しかし確実にシュート本数を重ね、相手ゴーリーの心拍数をあげているようだ。そしてFUSIONにもフリーショットのチャンスがくる。#33春木理沙がトップからの1on1で粘り、NeoのDFから3秒ルールのファールをとる。センターハッシュから左の選手を背負って潜り込み、フルスイングで得点を決め、1-1同点へ追いつく。
3本目、FUSION#24細梅志保美の華麗なるドローグラボで、またしてもポゼッションはFUSION。
#3安達万奈加がNeoのDFの一瞬の隙を突き、トップからカットインシュート。クラブ1年目にして得点を重ね、チームを勢いづけていく。
4本目、ここでNeoがポゼッションゲット。1Q残り3分半。力いっぱいの1on1をかけるが、チャージングのファールにより、またしてもFUSIONボールへ。FUSION#33春木から、ファール後即座に切り替えてダッシュした#22市川ひかりへのロングパス成功。そのままサイドを駆け上がり、トップの#3安達へ、NeoのDFを一気に引きつけた瞬間、さらに逆サイドの#5山田へのパス展開。ミドルからファーサイドへのショット決まり、1-3 FUSION 2点リード。
Neo、ここでFUSIONの良い流れを断ち切りたいところ、#24小林が自らあげたドローを掴み取り、Neoボール。1Q残り90秒。焦らず、じっくりとDFを崩していく。が、デンジャラスフォロースルーにより、Neo#12高野へイエローカードが提示される。Neoは2分間のマンダウンとなるが、1Q残りをなんとか耐え凌ぎ、1-3 FUSIONリードで1Qが終了する。

2Q

Neoのマンダウン残り90秒で2Qが始まる。Neo#24小林がドローをあげ、#89井上綾花がナイスグラボ。このままマンダウンをやり過ごしたいところだが、FUSIONのDFもあげてくる。Neoはなんとかポゼッションを保ち、イーブンへ。ここから攻めへ転じていきたいところだが、FUSIONのDFが Neo#24小林に対して対策を練ってきたため、思うように攻めきれない。ブロッキングによりFUSIONボールへ。
#10下村実緒が Neoのライド2枚をかわしクリアをあげる。トップにて Neo#24小林がナイスDFで脱ポゼするも、ラインアウトで再びFUSIONのOFタイム。
2Q5分経過 。長いセットで集中力を欠かさないよう、今が頑張りどきだとNeoのゴーリー#51藤田瑠奈のコーチングがグラウンドに響く。FUSION#10下村の左サイド1on1。DFの少しのズレを見逃さず、ロールを切って、薄い角度から打点の高いハイセンスなショットを決める。これで1-4 FUSION 3点リード。
両者のゴーリー、FUSION#35新海友恵と Neo#51藤田瑠奈が共にナイスセーブをみせ、試合は、まず1点返したいNeoのOFタイム。 Neoの攻めに反応して、FUSIONのDFのボールキャリアへの寄せ戻しが速い。しかしNeoもそれに反応して、より速くパス捌く。そしてDFがふっと息をついた瞬間、トップからのカットイン。#10藤井真由のアシストを#7星井瞳子がクイックでショットへ繋げる。クラブ1年目とは思えないオシャレな得点。2-4 FUSION 2点リード。2Q残り6分。
イリーガルドローにより Neoボール。さらにFUSIONのイリーガルコンタクトによりNeo#27水野果奈子のフリーショット、決まって追加点。3-4 FUSION 1点リードまで追いつく。
2Q残り4分。ドローがあがる。Neo#12高野の俊足が躍動し、ポゼッションは Neo。しかしFUSIONのDFが粘りを見せ、2Q残り2分半でFUSIONボール。落ち着いてポゼッションしている。ここで失わず、2Qの残り時間いっぱいを使って攻めていくようだ。FUSION、ふと開いた先のロングパスを試みる。が、クロスにインターセプトされてしまい、 Neo#12高野が奪う。2Q残り2分。
Neo慎重に攻めるも、#27水野デンジャラスフォロースルーによりイエローカードが提示される。ここから2分間のマンダウン。2Q残り30秒。FUSION、このチャンスに攻め急ぐよりは、耐え凌いでいく方向をとったが、僅かなミスでグラウンドボールに。Neoはその一瞬で寄り、 Neoボールへ。ここで前半終了のホイッスルがなる。4-3 FUSION 1点リードで2Qが終了する。

3Q

Neoのマンダウン残り90秒で3Qが始まる。このチャンスに点差を広げたい FUSIONとなんとか凌ぎたい Neo。ポゼッションを取ったのは Neo#24小林。FUSIONもリスクを負わず堅く守るが、Neo#23山本真菜美が1枚抜き、3秒ルールによるフリーショットを奪う。冷静に決め、 Neo同点に追いつく。FUSION#24細梅がドローグラボを獲得。そのままラン突破。どんどん DFを抜いていく。人数有利をつくり、ゴール前の仲間へパスをするも、息が合わず、インザクリースで Neoボールに。 FUSIONのライド、後半とは思えない走力で Neoのクリアを阻む。上がったクリア、Neo#3山根萌奈がDF2枚を抜き、一直線にシュートを決める。5-4 Neoが勝ち越していく。3Q残り10分。
イリーガルドローにより、FUSIONのポゼッション。ここで1本と果敢に攻めるも、Neo#29甲斐詩織がナイスDFをみせ、ポゼッションは再び Neoへ。FUSION#85寺前綾乃が乱れぬボディチェッキングで、 OFのテンポを作らせない。クラブ1年目の寺前の姿にFUSIONの指揮が上がる。”連動”の2文字、FUSIONのDFが奪う。ライド中、Neo#21ジョーンズ萌仁香のスワイプにより、FUSIONマンアップ、OFセットへ。 NeoのDFも負けていない。マンダウンとは思えない連動で、ショットを許さない。そんな中FUSION#24細梅、チャンスエリアを踏み込んでショットを打つも、僅かに枠外へと逸れる。チェイスに Neo#7星井も絡むが、FUSIONボールが続く。マンダウン、小さく守るNeoから3秒ルールによるフリショを奪う。その後もナイスチャレンジにショットを放つが、Neoのゴーリー#66内田が粘る。Neoボールでイーブンが来る。
この後、両者、まばたきする暇もない攻防で、ターンオーバーが続く。10分間の長いセットを両者守り切り、5-4 Neoのリードで3Qが終了する。

4Q

迎えた4Q。ドロワーNeo#24小林FUSION#11今田明日香があげる。激しい混戦の中グラボを制したのは、クラブ1年目FUSION#11今田。だが、 Neoのライドの猛追によりラインアウト。NeoのOFタイム。FUSIONのブレない連動と360°から攻めてくる NeoのOFに、またしてもまばたきする暇がない。両者ギアがかったプレーの中、Neo#27水野がポストでフリーに。それを見逃さず Neo#24小林がアシストし、 ゴール。 6-4 Neo 2点リードに広げる。
ドロー後、NeoのポゼッションとなるがOFセットでパス繋がらず、FUSIONボールに。ここから巻き返していきたいが、Neoフルコートでハイプレッシャーなライドをみせる。FUSION#33春木がランでクリアを上げる。囲むNeoのライド、その僅かな隙間を1枚、2枚と俊足で次々に抜いていく。そのまま攻める。逆サイドチャンスエリアに飛び込んだ同期の#5山田へのホットライン。クイックで鋭いコースにショットを打つも、惜しくもポストに跳ね返る。しかしまだある。リバウンドをFUSION#10下村がとる。ゴーリーは体勢を崩している。打つ。なんとここでNeo#51藤田のビックセーブ。会場は最高潮に。4Q残り10分。
再びNeoのOF、仕掛けたのはクラブ1年目Neo#8細田すず乃。アイソレーションを作り、トップからの1on1。誰にも止められない。勢いづいた高い打点からのショット、決まって7-4 Neo 3点リードに。さらにNeo#3山根の追加点。8-4 Neo 7個目の連続得点。FUSIONここでたまらずタイムアウト。
90秒のブレイクを挟み、4Q残り8分。ここからどう展開していくか。ドロワーはNeo#24小林、FUSION#33春木。 スカイボールを取ったのは、 Neo#24小林。FUSIONダブルチームを組んで、攻撃的なDFをみせる。ダウンボールさせ、全員で寄り、混戦に持ち込んでいく。それでもNeoのOFは続き、崩れたDFの間をくぐり、ショット。FUSION#35新海、ナイスセーブ。そしてFUSIONのOF。#22市川のシュート。僅かに枠外だが、ゴーリーの心拍数をあげていく。チェイスでポゼッションを保つ。FUSION#5山田、接触した1on1で体格差を物ともしない推進力をみせるが、デンジャラスプロぺリングにより、マンダウンで Neoボールに。
4Q残り5分。インターセプトを狙って、伸ばしたクロスに当たったボールが、パスの軌道を逸らしてゴールの中へ。9-4 Neo 5点リード。さらにマンダウン中、Neo#21ジョーンズが追加点。10-4 Neo 6点リード。
4Q残り3分。イーブンでドローを迎える。Neo#24小林が安定したドローコントロール力をみせ、ポゼッションはNeo。もう奪うしかないFUSION。FUSION、ここでも連動して、全員が走る。試合時間残り2分の合図が鳴り響く。NeoのOF。落ち着いて、的確なパスを捌く、捌く。追加点が決まる。#3山根。
ここで終わらないと、FUSION#24細梅がドロー後の混戦グラボを掴み取る。残り60秒。DFが寄る。逆サイドの仲間のカットインへ向けたロングパス。しかし繋げず、ポゼッションはNeoへ。センターエリアでの凄まじい攻防に両者の応援がヒートアップする中、試合終了のホイッスルは鳴った。

序盤はFUSIONが勢いを加速させリードを広げるも、落ち着きを持ち続けたNeoが後半、失点0でOFにボールを繋ぎ、11-4でNeoの勝利となった。

この結果により、2024女子ラクロス全日本クラブ選手権は、NeoとMISTRALが決勝進出となる。