【渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦】ファイナル3決勝 ：関西学院大学 vs 同志社大学

1Q

澄み渡った秋空の下、渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦女子ファイナル3決勝、関西学院大学（以下関学）と同志社大学（以下同志社）の戦いが始まる。最初のドローで関学MF#7山下がポゼッションを獲得すると、試合早々関学が動きを見せる。試合開始2分、ゴール右横から1対1を仕掛けた関学AT#44林のパスが、ゴール左横のAT#34濱田に通り、そのまま駆け上がって撃ったシュートがゴール上部に突き刺さり、関学が先制点を獲得する。試合開始6分、関学がさらにたたみかける。#7山下が左上から1対1を仕掛けると、追いすがるDFを振り切ってゴール前に入り込む。そのまま放ったシュートがゴール右側に決まり、2-0とその差を広げる。なんとか得点を返したい同志社は、直後のドローでポゼッションを獲得するも、得点に繋げることはできない。勢いに乗った関学は、開始9分、右上のAT#98堀之内からパスを受けた#34濱田のシュートがゴーリーの股下に決まり、さらに得点を重ねる。開始13分には、右上から1対1を仕掛け、一気に加速してゴール前に入り込んだ関学MF#19寺谷のシュートがゴーリーの体の横をかすめ、見事にゴールネットを揺らす。スコアは4-0と関学が4点リードする形となる。一方、このままではいられない同志社も動きを見せる。開始13分、右裏での強い1対1から関学のファウルを誘い、フリーシュートの機会を得た同志社AT#3篠原が、ゴーリーの頭上を突き刺すシュートを決め、1点を返す。残り時間わずか、同志社は果敢に攻めるも、関学G#99鶴長のセーブにより得点することはできず、スコアは4-1と関学の3点リードで1Qが終了する。

2Q

4-1の関学3点リードで始まった2Q。最初のドローを制した関学が攻撃を始める。流れをつかみたい同志社は、G#12和多田がゴール裏のインターセプトを果敢に狙い、ボールを弾くもポゼッション獲得とはならない。一方、勢いの止まらない関学は、AT#98堀之内が右上から鋭いシュートを放つが、惜しくも#12和多田のセーブに阻まれる。続く開始3分、関学MF#0大井が右上から見事な1対1を仕掛けてDFを抜き、ゴール左上に鋭いシュートを決めて、5-1とさらに点差を広げる。その後もAT#34濱田のブレークからのシュートや、AT#44林の左横からのシュートなど、立て続けにシュートを狙うも、惜しくも得点とはならない。一方、関学のミスに素早く反応した同志社は、#12和多田からMF#90木下へのロングパスでクリアがつながり、果敢な攻撃でDFのファウルを誘ったMF#10羽場遥がフリーシュートを獲得する。左上から放った鋭いシュートはゴール下部に刺さり、5-2と同志社が点差を縮める。さらに開始9分、右上からの1対1でファウルを受けた#10羽場遥が再びフリーシュートを獲得し、放ったシュートがゴーリーの頭上に見事に決まる。流れをつかんでさらに点差を縮めたい同志社だが、関学の堅い守りに阻まれ、関学にポゼッションが移る。開始12分、右上でボールを持った#98堀之内が、DFの隙をついて一気に加速してゴール前に走り込み、ゴーリーの右横にシュートを決める。そのまま6-3の関学3点リードで2Qが終了する。　

3Q

6-3の関学3点リードで始まった3Q。同志社がドローを獲得し攻撃を開始する。関学のファウルにより同志社AT#3篠原がフリーシュートを獲得するが、得点には至らない。これ以上リードを広げられたくない同志社は開始3分、右上から関学AT#18濱口に鋭いシュートを許すも、同志社G#12和多田が気迫のセーブを見せる。さらに開始5分、ゴール前でパスを受けた関学AT#44林が、ゴール右下へシュートを撃つも、再び同志社#12和多田のスーパーセーブにより阻まれる。しかしその後も関学は攻撃の手を緩めない。開始9分、関学MF#0大井がフリーシュートを獲得し、素早い飛び出しから左上にシュートするも、再び#12和多田によりセーブされる。粘り強く守る同志社だが、関学AT#98堀之内からカットインした#0大井への華麗なパスが繋がり、振り返って撃ったシュートがゴール左上に突き刺さり、ついに得点を許してしまう。関学のリードは再び広がり、7-3となる。その後も勢いに乗った関学は攻め続け、開始11分に再び点数が動く。#44林が左裏から右裏に駆け上がり、ゴール横で振り返ってゴーリーの頭上に鋭いシュートを突き刺す。8-3とリードを5点に広げた関学の攻撃はまだ止まらない。開始12分、センターにいた#98堀之内から左下の#44林への鋭いパスが繋がると、華麗なクロスワークでゴーリーを惑わし、放ったシュートがゴール右上に決まる。関学がリードを6点に広げ、9-3で3Qが終了する。

4Q

9-3の関学6点リードで始まった4Q。序盤で何としても点差を縮めたい同志社は開始4分、同志社MF#25白井が華麗なダッヂで相手を抜いて鋭いシュートを放つも、関学G#99鶴長のセーブに阻まれる。開始6分、関学AT#44林がゴール左横でパスを受け、駆け上がってゴールに迫るが、強いプレッシャーによりDFのファウルとなる。その後のフリーシュートは枠外に外れ、同志社がポゼッションを獲得する。互いに力が拮抗する中、開始10分、左上でボールを持った同志社AT#3篠原が1対1を仕掛けてDFを引き寄せ、トップにいた同志社MF#10羽場遥にパスが渡る。そのまま#10羽場遥がキレのあるダッヂで関学DFを2人抜き、ゴール左横に強烈なシュートが決まる。直後の開始11分には、左横にいた#3篠原からゴール前の同志社MF#55尾崎にパスが通り、放ったバウンドシュートがゴールネットを揺らす。同志社の得点の勢いは止まらず、さらに開始13分には#10羽場遥が鋭いダッヂでDFをかわして関学DFのファウルを誘い、フリーシュートを獲得する。シュートはゴーリーのクロスに当たるもボールが足元にこぼれ、得点となる。一気に3点を追加した同志社は、9-6と3点にその差を縮める。試合時間残り1分、最後の攻撃を仕掛けて得点を奪いに行くが、堅いDFに阻まれ得点を奪うことができず、9-6の関学3点リードで試合が終了。関学が関西制覇を達成した。

【総評】

関西学院大学が終始リードを保った。同志社大学は果敢に攻めるも、関西学院大学の固い守りを崩し切ることは叶わなかった。しかし、同志社大学も負けじと4Qに3点を奪取し、その執念を見せつけた。

関西学院大学は、11月17日に行われる、日清食品 presents 第15回ラクロス全日本大学選手権大会に出場する。自信を持って、全国の強敵を相手に渡り歩いて欲しい。