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【渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦】ファイナル3決勝戦:関西学院大学 vs 神戸大学
- ■ 大会名:渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦 ファイナル3 決勝戦
- ■ 日程:11月4日(月祝)
- ■ 場所:ヤンマーフィールド長居
気持ちの良い秋風がそよ吹くスタジアムで、緊張と高揚が場内を満たす。
今日勝てば、関西一。決勝の舞台で戦うのは、関西学院大学、そして神戸大学。
関西を背負って、全国に乗り込むのは、どちらだ。
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関西学院大学
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神戸大学
【スコア】
チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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関西学院大学 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
神戸大学 | 1 | 3 | 1 | 1 | 6 |
【得点者】
関西学院大学 | |
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#1 橋本拓久 | 1 |
#4 吉田純基 | 1 |
#44 岩田貴暉 | 1 |
#81 中道智大 | 1 |
神戸大学 | |
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#10 高橋佑太朗 | 3 |
#11 宮田英和 | 3 |
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【個人賞】
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伊與政碧音選手
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橋本拓久選手
MVP(最優秀選手賞) | #9伊與政碧音(神戸大学) |
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VP(優秀選手賞) | #1橋本拓久(関西学院大学) |
【審判】
主審 | 田中恵太郎 |
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副審 | 加藤優介 |
副審 | 恩田愛来 |
CBO | 竹内元春 |
BM | 大西孝則 |
【レビュー】
1Q
暖かい日が差し、涼しい風が吹くラクロス日和のなか、渡辺パイプpresents第34回関西学生ラクロスリーグ戦男子ファイナル3決勝戦、関西学院大学(以下関学)と神戸大学(以下神大)の戦いが幕を開ける。最初のフェイスオフは激しいグラウンドボール争いののち、関学がポゼッションを獲得する。開始早々、関学の強力なOFが神大のゴールへと牙を剥く。試合が動いたのは開始3分、関学MF#4吉田が神大G#2藤田のクリアのパスをゴール前でインターセプトし、そのままゴール左下へシュートを撃ち、関学が先制する。すぐさま反撃したい神大はその後猛攻を仕掛けるが、関学DF#43黒江を筆頭に堅守に阻まれ、なかなかOFは切り口を見出せない。しかし関学も同様に神大のDF陣相手に苦戦する。試合が動いたのは開始9分、神大AT#11宮田が右横から1対1を仕掛けゴール前まで入り込み、ゴール右上へ鋭いシュートを撃ち1-1の同点となる。次のフェイスオフを関学FO#66小林がグラウンドボールを獲ると、左横のAT#31立川にパスを通しゴール前まで出てシュートを撃つが、神大#2藤田の素晴らしいセーブにより点が決まらない。その後もお互いに攻め入り得点を狙うが両チームの鉄壁とも言えるDFに阻まれ、得点は動くことなく、1-1と同点で1Qが終了する。
2Q
同点で両者譲らない展開から始まった2Q、開始早々に神大が均衡を破る。開始2分、トップのMF#7宮本からボールを受け取ったAT#10高橋が、右横からゴール上部にシュートを撃ち得点する。この得点で勢いづいた神大は開始4分、トップのAT#1藤井から、右横のAT#10高橋にパスが繋がり、撃ったシュートがゴール左下に吸い込まれて神大が追加点を得る。得点後のフェイスオフでは神大のファウルにより関学がポゼッションを獲得し、関学MF#10加藤がゴール左上から右に走りこみ、ランニングシュートを撃つも神大G#2藤田のセーブにより得点を返すことはできない。流れに乗った神大は、巧みなパス回しにより得点のチャンスを得る。開始6分、今試合乗りに乗っているAT#10高橋がボールを左横で受けると、ゴール前に切り込み得点し、神大がさらに関学を突き放す。しかし関学も黙ってはいない。その後のフェイスオフでは、関学FO#66小林がポゼッションを獲得すると、ゴール裏のAT#1橋本からゴール前のAT#44岩田にパスが通り、そのままゴーリーの腰付近に放ったシュートが決まり、2-4と関学が1点を返す。さらに点差を詰めたい関学は、MF#10加藤によるスタンディングシュートや、AT#1橋本の巧みにDFをかわす裏1on1など、果敢に攻めるも得点に繋げることはできない。それ以降、両者のスコアは動くことなく2-4と神大が2点リードした状態で2Qが終了する。
3Q
2-4と神大の2点リードで始まった3Q。最初のフェイスオフは、関学FO#66小林がポゼッションを獲得する。左上で待ち構えていた関学AT#31立川にパスが繋がると、右裏に回って駆け上がり、シュートを撃つも神大G#2藤田に阻まれる。その後、グラウンドボールを獲得した神大DF#8小林がクリアを運び、神大の攻撃に移る。トップで1対1を仕掛けた神大MF#7宮本がシュートを放つも、関学G#15南山が渾身のセーブを見せ、関学がポゼッションを獲得する。開始3分、関学AT#1橋本が右上でDFを華麗に抜き去り、ゴーリーの左横にシュートを決めるも、直前のオフサイドにより得点が認められない。今度こそは得点に繋げたい関学は、右上でボールを持ったMF#4吉田からゴール右横の#1橋本にパスが繋がり、そのまま駆け上がってゴール下に鋭いシュートを決める。3-4と関学が1点差に詰め寄る。その直後のフェイスオフで神大がポゼッションを獲得すると、積極的にパスを回して攻撃を展開する。左横の神大AT#7宮本からAT#11宮田にパスを回し、放ったバウンドシュートはゴーリーの左横に見事決まる。その後は互いにシュートを撃ち合う激しい攻防が続く。そのまま試合は動かず笛が鳴って、3-5の神大2点リードで3Qが終了する。
4Q
3-5と神大の2点リードで始まった4Q。関学MF#4吉田が裏へとパスを繋ぐと、神大の激しいDFに阻まれ、ダウンボールしてしまう。その後、神大DF#9小林が華麗にグラウンドボールを拾うも、パスミスによりオフェンスへとパスを繋げることができない。再びポゼッションを獲得した関学は攻めの姿勢を崩すことなく、関学AT#44岩田や#4吉田が強烈なシュートを放ち、神大ゴールを脅かす。開始6分、関学のオフサイドによりポゼッションを得た神大AT#11宮田は、選手交代をしている関学の隙をついて左上のDFを1人抜き去り、ゴール左横にシュートを放って決める。3-6で神大がリードを広げる。関学はゴールを決めた#11宮田のクロスチェックを申請をするが、失敗してしまう。神大はエキストラマンオフェンスの状態を活かし、神大AT#1藤井が右横からゴール横にいた#10宮田へとパスを繋ぎ、シュートを撃つが関学G#15南山のビックセーブが炸裂する。この後、関学MF#81中道が左上からシュートを放ち、惜しくも枠外となるが存在感を示す。開始12分、#81中道がDFを抜いて撃ったランニングシュートがゴーリーの頭上を貫き、関学の4点目となる得点を決める。タイムアウト明け、またも#81中道が右上からのランニングシュートを放つが、神大G#2藤田が得点を許さない。#2藤田が弾いたボールを神大DF#9伊與政が拾い、ロングパスでクリアを繋ごうとするが、関学DF#6友久がパスカットをし、関学の強力なOFが続く。#4吉田が強烈なシュートを放つも、またも#2藤田がナイスセーブを見せる。試合終了間際、神大のタイムアウト後に関学は神大DF#8小林のクロスチェックを申請するが、またも失敗してしまう。そのまま得点は動くことなく、4-6と神大の2点リードで試合が終了する。神大が関西2連覇を成し遂げた。
【総評】
神戸大学が2連覇を果たした。序盤は関西学院大学がリードしたものの、2Qでリードを奪った神戸大学がそのまま差を広げて押し勝った。関西学院大学も毎Qに得点を重ね、決して諦めずに食らいついた。
神戸大学は、11月17日に広島広域公園第2球技場にて日清食品 presents 第15回ラクロス全日本大学選手権大会に出場する。関西の選手たちの想いを背負った彼らの快進撃に期待がかかる。