スコアレポート

【渡辺パイプpresents第34回関西学生ラクロスリーグ戦】ファイナル3準決勝戦:同志社大学 vs 立命館大学

  • ■ 大会名:渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦 準決勝
  • ■ 日程:10月19日(日)
  • ■ 場所:たけびしスタジアム京都
  • 気まぐれな天候がスタジアムを覆う中、決勝への最後の1席をめぐる争いの火ぶたが切って落とされる。決勝にて待ち構える関西学院大学に挑むのは、同志社大学か、それとも立命館大学か。負けは許されないこの試合を制するのは、果たしてどちらか。

  • 同志社大学

  • 立命館大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
同志社大学 4 4 1 2 11
立命館大学 0 1 2 2 5

【得点者】

同志社大学
#3 篠原詩歩 3
#8 羽場由莉奈 3
#10 羽場遥香 2
#17 奥洞あすか 2
#34 西垣美空 1
立命館大学
#18 宮城和佳 2
#1 大佳麻織 1
#17 野呂優加 1
#30 大西美緒 1
- -

【個人賞】

POM(プレイヤーオブザマッチ) ♯46髙見かれん

【審判】

主審 小田祐子
副審1 坂本一美
副審2 山下理沙
TO 寺下真由

【レビュー】

1Q

雨が強まる中、渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦女子ファイナル3準決勝、同志社大学(以下同志社)と立命館大学(以下立命館)の戦いが始まる。最初のドローで立命館がポゼッションを獲得し、開始早々から勢いを見せる。立命館AT#53五十嵐が右上から1対1を仕掛け、空いたスペースに走り込んだ立命館MF#30大西にパスを出し、シュートを撃つも枠外。立命館のダウンボールによりポゼッションを得た同志社は開始3分、センターから1対1を仕掛けた同志社AT#3篠原がフリーシュートを獲得する。力強いシュートがゴーリーの頭上に突き刺さり、1-0で同志社が先制する。勢いに乗った同志社は開始4分、右横でボールを持った同志社MF#90木下から、ゴール裏から駆け上がった同志社AT#8羽場由がパスをうけ、ゴーリーとゴールの隙間を狙ったシュートを見事に決める。同志社が2-0と点数を重ねてリードする。立命館も粘り強いDFを見せるが、同志社の攻撃は止まらない。同志社MF#10羽場遥が右上から力強い1対1を仕掛けてDFのファウルを誘い、フリーシュートを獲得する。巧みなクロスワークでDFをかわし、撃ったシュートがゴールネットを揺らす。さらに開始12分、左上の#10羽場遥が1対1を仕掛けてDFを寄せ、ゴール右裏でDFの隙をついた#8羽場由にパス、ゴーリーの体の横を通る鋭いシュートが決まる。4-0と同志社の4点リードで1Qが終了した。

2Q

4-0で同志社4点リードの中、2Qが始まる。ポゼッションを獲得した同志社は開始直後、同志社MF#10羽場遥が1対1を仕掛け、ゴール前に入り込んでシュートを撃つも、立命館G#7岡田のナイスセーブにより阻まれる。ポゼッションを獲得し、ここで流れをつかみたい立命館だが、同志社の粘り強い守備に阻まれ、なかなか得点とはならない。開始2分、立命館MF#30大西が右上から強いランニングシュートを撃つも枠外となり、再びポゼッションは同志社へ移る。そして開始6分、強い1対1でDFのファウルを誘った同志社AT#17奥洞がフリーシュートを獲得し、ゴール右下への鋭いシュートが決まる。その後もドローを制した同志社が圧倒的な攻撃力を見せ、開始7分、同志社AT#3篠原のフリーシュートで得点を重ねる。さらに開始9分、#3篠原が左裏からゴール前に走り込んでパスを受け、放ったシュートがゴール左下に決まり、7-0で同志社が7点をリードする。勢いに乗った同志社は鉄壁ディフェンスによってポゼッションを獲得した直後、見事なブレークでパスをゴール前まで繋ぎ、同志社MF#34西垣がシュートを決める。なんとしても得点して同志社の流れを止めたい立命館は果敢に攻め、開始14分、#30大西が左上からシュートを撃つが、惜しくも枠外となる。ついに立命館の得点が動いたのは2Q終了間際、立命館AT#17野呂が左上からDFを抜いてシュートを撃ち、ゴーリーの股下に見事に決める。そのまま8-1の同志社7点リードで2Qが終了した。

3Q

同志社の大幅リードで試合は後半戦を迎える。なんとか得点差を縮めたい立命館は、最初のドローで立命館MF#1大谷がポゼッションを獲得。その流れで立命館MF#8布施や立命館MF#18宮城のフリーシュートによりゴールを狙うも同志社G#12和多田の目を見張るようなセーブにより得点には至らない。しかし開始5分、立命館MF#17野呂からゴール前の立命館MF#1大谷にパスが繋がり、ゴール上部にシュートが決まる。8-2と立命館が1点を返す形になる。得点後のドローでは同志社#10羽場遥がポゼッションを獲得するが、立命館が同志社の猛攻を耐えきり、開始9分、立命館AT#18宮城のフリーシュートが見事ゴール左下に決まる。スコアは8-3と立命館がじわじわと追い上げる。しかし同志社も簡単には流れを渡さない。同志社AT#3篠原が獲得したフリーシュートは惜しくも立命館G#7岡田にセーブされるが、直後の同志社AT#17奥洞によるフリーシュートがゴール上部に突き刺さる。その後は両チーム果敢に攻めるも、DF陣の健闘により点差は動かない。スコアは9-3と同志社のリードが1点縮まる形で3Qが終了した。

4Q

雨が止み肌寒い空気が流れる中、決勝戦に進む大学が決まる最終クォーターが開始する。開始2分、立命館MF#30大西が右上から強い1対1を仕掛け、目の前に寄ったDFを抜き去ると、ゴール右上にシュートを決め、9-4と立命館が点差を縮める。その直後、立命館のファウルによりエキストラマンオフェンスとなった同志社は、DFの隙をついて果敢に攻め、同志社MF#4松本がフリーシュートを獲得するが、シュートは惜しくも枠外となる。なんとしてもポゼッションを獲得したい立命館は、同志社のダウンボールに素早く反応した立命館MF#8布施がグラウンドボールを取り切り、攻撃に繋げる。開始9分、立命館AT#18宮城がセンターから強い1対1を仕掛け、鋭いランニングシュートをゴール左下に決める。スコアは9-5で立命館がその差を着実に縮める。しかし流れを簡単に渡さない同志社は、開始11分、右上でパスを受けた同志社MF#10羽場遥がDFを華麗にかわし、Gの頭上を突き刺すシュートを決める。さらに残り2分、右裏で強い1対1を仕掛け、DFのファウルを誘った同志社AT#8羽場由がフリーシュートを獲得し、冷静にゴーリーの股下に決め、11-5の同志社6点リードで試合が終了する。

 

【総評】

試合を制したのは同志社大学であった。同志社大学は終始リードを保ち、立命館大学のOFを容易にゴールに寄せ付けなかった。立命館大学も何度もシュートを試みるも、堅守に阻まれ追いつくことはできなかった。同志社大学は関西学院大学と関西一をかけて争うことになる。今後の活躍に大きな期待が寄せられるだろう。