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渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦開幕戦 女子結果

  • ■ 大会名:渡辺パイプ presents 第34回関西学生ラクロスリーグ戦開幕戦
  • ■ 日程:8月12日(月祝)
  • ■ 場所:ヤンマースタジアム長居
  • 広大なスタジアムに、暑さを吹き飛ばすような歓声が響き渡る。関西学生ラクロスリーグ戦、関学対同志社の試合は、会場の大きな熱気と共に始まった。

    両者ともに日本代表を排出する実力校。大いに健闘することが期待される。

  • 関西学院大学

  • 同志社大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西学院大学 1 2 3 3 9
同志社大学 1 2 1 1 5

【得点者】

関西学院大学
#19 寺谷凜花 4
#7 山下菜奈子 3
#33 松尾佳音 1
#44 林知奈美 1
同志社大学
#10 羽場遥香 3
#55 尾崎真理 1
#90 木下海 1
- -

【個人賞】

POM(プレイヤーオブザマッチ) 寺田凜花

【審判】

主審 溝内貴恵
副審 小田祐子
副審 山下理沙
TO 中口和花

【レビュー】

1Q

夏の暑い日差しの中、関西学院大学(以下関学)と同志社大学(以下同志社)によるリーグ戦開幕戦が始まる。最初のドローを制し、ポゼッションを獲得したのは関学MF#7山下。序盤から互いに一歩も譲らない激しい攻防戦が繰り広げられる。開始4分、関学AT#44林がセンターから1対1をしかけシュートを撃つも、同志社G#12和多田の素晴らしいセーブにより得点とはならない。一方同志社も開始6分、関学のファウルによって同志社MF#90木下がフリーシュートをゴール左下へ撃つも、関学G#99鶴長の素早い反応により防がれる。ついに得点が動いたのは開始10分、関学MF#19寺谷による2番ハッシュからのフリーシュートがゴールネットを揺らし、関学が先制点を獲得する。相手に流れを掴ませたくない同志社は、その後のドローを制し、ポゼッションを獲得する。開始11分、#90木下が右横から1対1を仕掛ける。巧みなクロスワークと素早いダッヂで関学DFを欺き、ゴール左上に鋭いシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻す。その後もお互い激しい攻防が続くが、スコアは変わらず1-1で同点のまま1Qが終了する。

 

2Q

同点で始まった2Q、同志社MF#10羽場遥がドローを制し、ポゼッションを獲得する。クォーター開始直後、同志社AT#17奥洞が鋭いシュートを打つも枠外となり得点に繋がらない。その直後の開始2分、関学のファウルにより同志社にフリーシュートが与えられる。#10羽場遥がこれを決め、貴重な2点目を獲得する。直後のドローでは、同志社MF#25白井がポゼッションを獲得し、MF#55尾崎にパスを繋ぎブレークで鋭いシュートを決める。3-1で同志社の2点リードとなる。すると黙っていない関学がすぐさま反撃に出る。試合開始4分、関学MF#7山下が素早い1対1をしかけ鋭いシュートがゴールに突き刺さり、3-2と関学が点差を1点に縮める。次に得点が動いたのは開始11分、関学MF#19寺谷が素早いダッヂでDFをかわし、本日2点目のシュートを決める。3-3で同点とし、積極的に攻めの姿勢を見せる関学が勢いに乗る。その後同志社のファウルによりフリーシュートとなった関学であったが、関学AT#44林のシュートが同志社G#12和多田のセーブに阻まれる。#12和多田はその直後の#7山下のシュートも立て続けにセーブをし、同志社のゴールを守り抜く。そのまま両者得点を許すことなく、スコアは3-3で同点のままハーフタイムを迎える。

 

3Q

互いに一歩も譲らない攻防戦のまま迎えた3Q。ドロー直後早くも同志社が動きを見せる。ポゼッションを獲得した同志社MF#10羽場遥が左上からランニングシュートでゴールネットを揺らし、電光石火の攻撃で3-4として同志社が1点差をつけ、会場のボルテージをさらに上げる。しかし、関学は勢いに飲まれることなく粘り強いディフェンスを見せる。同志社AT#8羽場由が右横から1対1を仕掛けシュートを撃つが関学G#99鶴長の素晴らしいセーブにより得点にはならない。このセーブを皮切りに関学が流れをつかむ。開始10分、同志社のファウルにより関学MF#7山下がフリーシュートの権利を獲得する。このシュートがゴール左下に見事に決まり4-4と同点に並ぶ。勢いに乗ったまま、#19寺谷は右上から1対1を仕掛け、同志社ディフェンスを抜き去りバウンドシュートを撃ち本日3点目の得点とする。これで5-4となり同志社は関学にリードを許してしまう。3Q終了間際、センターでボールを保持している関学MF#98堀之内がゴール前にいる関学AT#44林にパスを出し、鋭いシュートがゴール右上を突き刺す。シュートが決まった直後ホイッスルが鳴り、6-4と関学の2点リードで3Qが終了する。

 

4Q

6-4と関学が2点をリードする展開で迎えた最終4Q。高く上がった最初のドローを獲得したのは関学MF#92西尾。関学が攻撃を始めるも、パスが繋がらず同志社の攻撃に移る。その後も互いにミスが続き、なかなか得点のチャンスを得られない。ついに得点が動いたのは開始7分、関学MF#19寺谷が右上で1対1を仕掛けてディフェンスを1人抜き去り、ゴール左下に鋭いシュートを決め切る。7-4と関学がリードを広げる。得点により流れを掴んだ関学は、関学DF#6倉本のインターセプトから攻撃に繋げ、さらに同志社を突き放そうとする。開始9分、左横で1対1を仕掛け、DFを引き寄せた関学AT#18濱口から右上の関学MF#33林にパスが繋がり、ファウルを誘いフリーシュートを獲得する。その後のフリーシュートをゴール左上に決めて、8-4と関学がさらに点差を広げる。なんとしても巻き返したい同志社は、同志社MF#10羽場遥がゴール前で何度も強く仕掛け、相手のファウルを誘う。フリーシュートをゴール右上に突き刺し、8-5と同志社がスコアを3点に縮める。両者譲らない展開が続き、得点が動かないまま迎えた残り30秒、関学MF#7山下がフリーシュートをゴール下に決め、これがダメ押しの得点となる。9-5と関学が4点差をつけて勝利し、開幕戦は幕を閉じた。

【総評】

同志社としては歯がゆい結果になったであろう。前半までは両者同点と互角の戦いを見せたものの、後半になると関学が勢いづき、3Qで広げたリードを保ったままゲームを終えた。同志社も奮闘したものの、点差を容易に縮めることはかなわなかった。

両者ともに好プレーが見られたナイスゲームであった。決勝の舞台で再び会うことを信じてこれから、まだ始まったばかりのリーグ戦を戦っていくことになる。両者の成長にも、大きな期待がかかることであろう。