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【レポート】第33回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝女子 関西学院大学vs同志社大学

  • ■ 大会名:第33回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝
  • ■ 日程:11月4日
  • ■ 場所:鶴見緑地スタジアム
  • 勝てば全学進出が決まるという一戦。対戦カードは、1部リーグブロック1位の関西学院大学と2位の同志社大学。8月11日に行われた開幕戦ではスコアを8-8で終え、一進一退の白熱した試合を繰り広げた両者。会場の緊張感が高まるなか、今回はどちらに軍配が上がるのだろうか。

     

  • 関西学院大学

  • 同志社大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西学院大学 1 2 1 4 8
同志社大学 2 1 2 1 6

【得点者】

関西学院大学
#7 山下菜奈子 3
#19 寺谷凜花 2
#91 東浦綾 2
#27 山谷美優 1
同志社大学
#23 松田阿布羅 3
#10 羽場遥香 1
#71 岡崎天音 1
#98 平井花林 1

【個人賞】

最優秀選手賞 関西学院大学#91 東浦 綾

【審判】

主審 溝内 貴恵
副審 福井 美奈子
副審 中口 和花
TO 池下 舞

【レビュー】

1Q

晴天の中応援の声が響き渡る会場で、関西制覇をかけた熱戦が始まる。最初のドローを獲得したのは関西学院大学(以下関学)MF#77平野。先制を試みるがダウンボールし、ポゼッションは同志社大学(以下同志社)に移る。開始2分、同志社MF#71岡崎が中央から1対1を仕掛け、DFを1人抜きカバーのDFが寄った瞬間に右横から空いたスペースに走りこんだMF#23松田にパスをし、そのままゴール右上に突き刺さるシュートを撃ち同志社が先制し、0-1となる。次に得点が動いたのは開始9分。クリアのパスを左サイドで受けた同志社AT#98平井が引きつけたDFの裏にいたMF#71岡崎にパスを出し中に入り込もうとしたところ、関学のファウルによりフリーシュートの機会を得る。MF#71岡崎の左上からのフリーシュートはゴールの左上隅を貫き、さらに関学を突き放し、0-2とする。これ以上差を広げたくない関学は残り1分、関学MF#7山下が左上から1対1を仕掛けDFに当たられながらもシュートを撃つと、これが同志社G#12和多田の右脇を貫き、関学が得点を挙げ、1-2で関学が1点を追う展開となる。勢いに乗った関学は残り30秒、ドロー周りでグラウンドボールを獲得し関学AT#91東浦が左上でDFを1人抜くと、さらにキレのあるダッヂでもう1人を抜き去りゴール前に食い込みシュートを撃つがこれは同志社G#12和多田に阻まれる。1-2で同志社が1点をリードしたまま1Qが終了した。

 

2Q

1-2で同志社がリードする中開始1分、左上で同志社MF#71岡崎が1対1を仕掛け、DFが寄ったところでMF#23松田にパスが繋がりシュートに向かうも関学のファウルにより、同志社がフリーシュートを得る。同志社MF#23松田が右上からフリーシュートを撃ち、ゴールパイプに弾かれたが、関学G#52岩崎のクロスに当たり、ボールはゴールへと吸い込まれ、同志社が得点し1-3とさらにリードを広げる。なんとしても同志社に追いつきたい関学は、開始3分、関学MF#77平野がセンターから1対1を仕掛け、左下の空いたスペースに入ったMF#7山下にパスをし、そのまま右上に鋭いシュートを決め、2-3で関学が点差を1点に縮める。開始5分、同志社MF#90木下のセンターからの1対1で華麗にDFをかわすも、関学のファウルにより、フリーシュートとなる。守り切りたい関学は、同志社MF#90木下の足下への鋭いシュートを、関学G#52岩崎のビッグセーブにより、危機を逃れる。その後、関学がボールを獲得し果敢に攻めるも、同志社のDFにより、なかなか得点は動かない。しかし開始13分、左上から1対1を仕掛けた関学MF#7山下が華麗にDFを抜き去り、センターからシュートを撃ち、3-3と同点となる。その後のドローを関学が獲得しリードを狙うも、同志社のDFが阻み、得点は動かず3-3の同点で2Qが終了した。

 

3Q 

3-3と同点の中、3Qがスタートした。両者共に激しい攻防を繰り広げ一歩も譲らない展開の中、開始4分、左上の同志社MF#10羽場から右上から走り込んだMF#23松田にパスが通り、そのまま強烈なシュートがゴール右下に突き刺さりスコアを3-4と、同志社が再びリードを得る。さらに畳み掛けたい同志社は開始7分、同志社MF#71岡崎が右上で関学DFのファウルを誘いフリーシュートを得る。このチャンスを生かしたい同志社MF#71岡崎が速いパス展開で相手を揺さぶり、同志社AT#98平井にパスが渡ったところで関学のファウルを誘い、再びフリーシュートを得る。しかし、このピンチを関学DFが身を挺した守りで失点を許さない。開始9分、左上の同志社MF#23松田から中に入り込んだMF#10羽場にパスが渡るが、ファウルを受けて同志社のフリーシュートとなる。このフリーシュートを同志社MF#10羽場がゴール左側に強烈なシュートを決めて追加点を獲得し、スコアを3-5として試合を優位に進めていく。何としても追いつきたい関学は開始10分、関学AT#91東浦から左上で待ち構えていたMF#77平野へのパスが繋がりミドルシュートを放つもシュートは枠を外れてしまう。その後も攻め続け開始12分、関学AT#91東浦が左裏から仕掛けてクリース付近に入り込み、同志社DFのファウルを誘いフリーシュートとなる。このフリーシュートを関学AT#91東浦が冷静に決めてスコアを4-5として1点差とした。その後も一進一退の攻防が続くもスコアが動かないまま3Qが終了した。

 

4Q

両校が熱戦を繰り広げるなか最後の15分が始まる。開始2分、関学MF#19寺谷が左上で1対1を仕掛けDFを抜き去りランニングシュートを決め、同点に追いつき5-5となる。さらにスコアが動いたのは開始8分、右上でボールを受けた関学AT#91東浦が、11mエリアのセンターに強い1対1をかけ、左横へ抜き去るとゴール右下に鋭いシュートを決め、関学が6-5と逆転に成功し、この試合初のリードを得る。その後のドローのポゼッションを関学MF#77平野が獲得すると、カバーのDFを引きつけるとゴール前でフリーのAT#27山谷へパス。そのまま打ったニアシュートを同志社G#12和多田が何とか弾き、同志社がチェイスをとって反撃へと転じる。まずは同点に追いつきたい同志社は、AT陣から強気の1対1を仕掛け得点の糸口を探すが、関学の連携の取れたDFに阻まれなかなかシュートまで持ち込むことができない。突破口を開いたのは、同志社MF#10羽場。左上から力強い1対1を仕掛けて、右上でパスを受けた同志社AT#98平井が関学のファウルを誘発しフリーシュートを得る。このフリーシュートがゴール右下に決まり、スコアを6-6と同点にし会場の盛り上がりは最高潮に達する。互いに譲れない展開のなか、残り1分を切ったところで勝負に出たのは関学MF#19寺谷。コート中央で1対1をしていた関学AT#91東浦からパスを受けてもらい際でDFを抜き去ると右上からランニングシュートをゴール左に決め切り、7-6と関学が再びリードを取り戻す。さらに残り10秒となったところで、ボールを奪いに前掛かりになった同志社の背後を取りロングパスを受けた関学DF#87柏木がセンターまで運び、数的有利を作り出すと右横の空いたスペースに走り込んだAT#27山谷がシュートを決める。残り時間わずかで決められたこのシュートが決定打となり試合終了のホイッスルがなった。8-6で関学が優勝を決め、第14回ラクロス全日本大学選手権大会へ駒を進めた。