【第32回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝女子】同志社大学vs関西学院大学

1Q:最初のドローを同志社大学（以下同志社）が獲得し、同志社ポゼッションから試合がスタートする。試合が動いたのは開始2分、関西学院大学（以下関学）#77平野がトップでボールを受け、相手コートに鋭く切り込み見事先制点を挙げる。そして開始6分、関学#91東浦と#55島本が立て続けに点を決め、0-3と一気に点差を広げる。しかしここから昨年度王者である同志社の反撃が始まる。開始12分、同志社#23松田からのアシストを#98平井が受けてそのままゴールネットを揺らす。さらに同志社#10羽場がフリーシュートを決めて2得点を返した。そして第1Q終了間際、同志社#98平井がゴール前で鮮やかに敵を抜いてシュートを決め、スコアを3-3と振り出しに戻した。関学がリードかと思いきや同志社がすぐに追いつく展開が繰り広げられ、両者一歩も譲らないまま第1Qが終了した。

 

2Q:同点で始まった第2Q、最初のドローは同志社#98平井が見事グラウンドボールを競り勝ち試合の流れを掴む。同志社は#98平井のフリーシュート3本を含む猛攻を見せるが惜しくも得点には繋がらない。その後関学がボールを奪い返し、第1Qの勢いを取り戻すかのようにも思えたが、同志社#51田中の華麗なチェックによって再び同志社がボールポゼッションを握る。開始6分、試合の流れを握っていた同志社は、#51田中のパスを受けた#23松田が4得点目を決め、4-3と膠着していたスコアを動かす。しかし開始7分、同志社のファウルで得たフリーシュートで関学#50秋川が4得点目を決め、ここから関学の追撃が始まる。開始11分、再び関学#77平野がフリーシュートを、さらに開始14分には関学#28矢島のパスを受けた#91東浦が左上で相手を抜き去りシュートを決め、4-6と関学が2点リードする。同志社が最初にリードしたものの、関学がすぐに逆転し第2Qが終了した。

 

3Q:関学の2点リードで始まった第3Q。このQの序盤は関学がゲームを支配する。開始3分までに関学#50秋川が2本のシュートを放ち、同志社ゴールを脅かす。スコアが動いたのは開始4分、これまで何度も同志社ゴールに迫っていた関学#50秋川が自ら得たフリーシュートをゴーリーの足元に決め、4-7と点差を3点に広げるが、まだまだ関学の猛攻は止まらない。ドローを獲得した関学はさらにポゼッションを重ね、開始6分、関学#91東浦がゴール右下から相手ディフェンスの隙間を縫うようにすり抜けてシュートを決め、本日3得点目を挙げる。追いつきたい同志社は開始8分、同志社#51田中からアシストを受けた#39岡崎がシュートを打つが惜しくも関学#35今出のスーパーセーブに阻まれる。しかし開始8分、同志社#98平井が相手ディフェンスのミスを逃さず、グラウンドボールを獲得しそのままシュートを決め、5-8と関学との差を3点に縮める。関学オフェンスの勢いはとどまることがなく、#20濱中、#50秋川、#91東浦が立て続けにシュートを決め、5-11と大差を付けて第3Qが終了した。

 

4Q:関学の6点リードで始まった第4Q。勢いに乗っている関学は最初のポゼッションを奪うとすかさず攻めの姿勢を見せるものの、同志社が2分を超える粘り強いディフェンスで耐えしのぐ。しかし開始3分、同志社ディフェンス陣のわずかな隙をつき、関学#50秋川がトップから縦に切り込みシュートを決め本日4得点目を挙げる。追撃のチャンスを伺う同志社は開始6分、#33古田がシュートを打つが惜しくも関学#35今出のセーブに阻まれる。点差を広げたい関学と追いつきたい同志社、攻守が頻繁に入れ替わりながらも同志社は続けて2本のシュートを放つがゴールネットを揺らすことは出来ない。開始9分、ついに同志社#98平井のパスで同志社#10羽場がシュートをねじ込みスコアを6-12とする。その後も互いに勢いは弱まらず、開始11分に関学#55島本がゴーリーの足元にシュートを決め6-13と点差をさらに広げるものの、開始14分に同志社#98平井がフリーシュートを決め7-13と点を返し、本日4得点目を挙げる。両者とも最後まで戦い切り、7-13のスコアで関学が勝利し試合は幕を閉じた。

 

〈統括〉

関学はファイナル3準決勝と同じ計13得点を挙げ、圧倒的なオフェンス力によって4年ぶり13回目の優勝を飾った。一方で同志社は、序盤の膠着した状況から一時は1歩リードしたものの、その後の関学優勢の流れを覆せず、2年連続の優勝は叶わなかった。関学は11月12日(土)の全日本大学選手権1回戦で北海道大学と対戦する。次戦への切符を手に入れて関西代表として戦う姿に注目だ。

 

Text by 日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会ゲームレポート班

Photo by　日本ラクロス協会広報部、日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会SNS班