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第23回ラクロス全日本選手権大会・女子決勝

  • ■ 大会名:第23回ラクロス全日本選手権大会・女子決勝
  • ■ 日程:2012年12月16日(日) 14:30試合開始
  • ■ 場所:東京・江戸川区陸上競技場
  • スコア

    チーム
    前半 後半
    TOTAL
    慶應義塾大学
    7
    3
    10
    MISTRAL
    1
    5
    6

    得点者

    慶應義塾大学 MISTRAL
    #99 出原 由佳子 (4)
    #11 和田 亜紀子 (2)
    #87 佐藤 由佳 (2)
    #3 勝見 奈月 (1)
    #0 谷川 なつき (1)
    #8 和田 さくら (1)
    #3 小川 絵里子 (1) #16 江川 順子 (1)
    #33 廣野 マキ (1) #54 柿崎 美帆 (1)
    #38 細田 咲彩 (1)

     

    主審 椎木 絵理
    副審 中本 真由美
    江島 絵美
    平野 倫子
  • 慶應義塾大学(白)

  • MISTRAL(黒)

【スコア】

【個人賞】

最優秀選手賞 #99 出原 由佳子(慶應義塾大学)
優秀選手賞 #11 和田 亜紀子(MISTRAL)

【審判】

【レビュー】

2012年12月16日(日)、江戸川区陸上競技場にて第23回ラクロス全日本選手権大会・女子決勝戦が行われた。天候にも恵まれ、また学生チームの慶應義塾大学(以下、慶應)とクラブチームMISTRAL(以下、MIS)の日本一をめぐる試合を一目見ようとスタンドは観客でいっぱいになり、この冬一番熱い戦いの火蓋が切られた。

前半、最初のドローは高く上がらず、続く再ドローも失敗。スローとなってグラウンドボールの混戦の末、ボールをキープしたのは慶應であった。ゴール左上でパスをうけた慶應#33廣野がそのまま1対1を仕掛けてシュート。試合開始1分4秒でまずは慶應が先制する。
2分半、 MISがデンジャラスチェックのファールを犯してイエローカードが提示される。MISがマンダウンディフェンスの状態で慶應のボールとなると、MISは安定したゾーンディフェンスでゴールを守る。対する慶應は巧みなパス回しでディフェンスを崩しにかかる。ゴール裏でボールをキープした慶應#33から上にいた#3にパスが出てシュートするも、ボールは枠外に。
一方、MISはキープミス、パスミスが続きなかなか攻められない。そして5分48秒、慶應#99出原がシューターとなったフリーシュートでは、パスを逆サイドの#87佐藤に出して2得点目を決める。この後もMISは自分たちのファールにより慶應に追加点を許してしまう。
ポゼッションを長くしてじっくり攻める慶應に対し、MISは我慢強いディフェンスを見せた。だが10分11秒、慶應#99出原がクリースを回ってゴール右上から1対1を仕掛けるとスピードに乗ったままゴールに向かいシュートを決めて、4-0と差をつけていく。しかしMISにもチャンスが訪れる。慶應のデンジャラスチェックでMISがフリーシュートを得るが、惜しくも慶應ゴーリーのナイスセーブに阻まれてしまった。
その後もしばらく両者に得点はなく我慢の続く試合であったが、MISのファールにより得た慶應#99出原のフリーシュートは、慶應5得点目となった。17分、再び慶應#99出原が中盤でボールを持つと、1対1でDFを2人抜いてシュートを放ち6-0とする。

MISは流れるようなパスでボールを運びシュートを撃つもなかなか決まらず、更にゴール前でのミスも目立ち、慶應が速いグラウンドボールの寄りでそれを獲り、MISから慶應に攻守が変わるという場面が多々見られた。
しかし、ついに前半ラスト4分を切ったところで流れは来た。MIS#8和田がゴール左上から中に切れ込んでパスをもらい、撃った鋭いシュートはゴールに吸い込まれスタンドは歓喜に沸く。6-1とし、流れをこのままに追加点を狙いたいMISであったが、この後痛恨のファールを犯し、慶應#3小川がセンターハッシュからのフリーシュートを確実に決め、点差は再び6点となる。

時間はラスト2分を切り、MISのポゼッションで、ボールは縦のパスつなぎだけでゴール前に運ばれて、撃ったシュートは2得点目かと思われたが、MISのオフサイドによりノーゴールとなって慶應は難を逃れた。
MISは果敢にゴールに向かうも得点ならず、最後はMIS#11和田が放ったシュートが枠外となり、慶應ゴーリーがショットでホイッスルがなる。MIS が波に乗れないまま、7-1で慶應が6点リードして前半が終了した。

後半最初のドローを獲ったのは慶應、そして後半開始わずか15秒で#38細田がバウンドシュートを決め、8-1で点差を7点に広げた。続くドローも慶應が奪うと果敢に攻め続け、シュートを撃つもこれは枠外。ここで慶應のファールによりようやくMISのボールとなったが慶應の詰めてくるディフェンスによってパスミスやキャッチミスが多くなり、なかなかチャンスを活かせない。ようやくボールをゴール前まで運ぶと、6分・MIS#11和田がゴール裏から1対1を仕掛け、ディフェンスをかわしてシュート。だが、慶應のゴーリー#86中曽根がナイスセーブを見せ、MISの得点につながらない。

ここで慶應のファールにより、慶應のディフェンスが1人少ない状況でMISの攻撃となった。すると7分19秒、ゴール右上からのパスに合わせてMIS#3勝見がゴール前へカット、シュートし待望の2得点目となった。勢いに乗ったMISは、慶應のマンダウンディフェンスによるMISのフリーの選手を上手く活かした攻撃によって9分18秒#54・柿崎、10分30秒に#11・和田亜が立て続けにシュートを決め、点差を4点に縮めた。その後も攻め続けるMISだが慶應のディフェンスに苦しめられ、それ以上はシュートを撃つことができない。

その後も、両者互いに攻め続けるがなかなか得点には繋がらない。MISはゴール前でフリーを作るもシュートとはならない。ここでMISのパスミスにより、慶應ボールになると#22飯豊がゴール前まで運び、#0谷山にパスが通りディフェンスが2人引き付けられたところで#87佐藤が中にカット、シュートを決め9-4とし、更に点差を広げた。
しかしこのまま負けていられないMISは次のドローを制すとそのまま速攻し、18分33秒#11和田のシュート成功により、9-5とした。このまま流れに乗って慶應に追いつきたいMISだが20分20秒、慶應#99出原に1対1でシュートを決められてしまった。

残り3分を切ったところで慶應のファールにより得たフリーシュートを#16江川が確実に決め10-6、その後もボールの奪い合いが続いたがホイッスルがなり試合終了。
最後まで懸命に戦い続けた両チームに温かい拍手が送られた。
女子競技としては、第6回ラクロス全日本選手権大会以来、17年ぶりに学生が日本一の座を掴んだ。

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