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第20回ラクロス全日本選手権 決勝 女子

  • ■ 大会名:第20回ラクロス全日本選手権 決勝
  • ■ 日程:2009年12月20日(日)
  • ■ 場所:江戸川区陸上競技場
  • スコア

    チーム
    前半
    後半
    TOTAL
    東海大学
    3
    0
    3
    Sibylla
    6
    3
    9

    得点者

    東海大学 Sibylla
    #5 内野麻子 (1) #14 亀岡真美 (4)
    #11 濱園千裕 (1) #4 清野桂子 (2)
    #12 今川万里恵 (1) #34 増田絵利 (2)
    #38 田島理絵 (1)
  • 東海大学

  • Sibylla

【スコア】

【個人賞】

  • 最優秀選手賞 #34 増田絵利(Sibylla)

  • 優秀選手賞 #21 岩田麻衣子(東海大学)

【審判】

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主審 五東幸子 副審 中本真由美 平野倫子 喜嶋志穂子

【レビュー】

朝の寒さとは打って変わって、冬を感じさせない暖かな日差しの中、第20回ラクロス全日本選手権大会の決勝が東京・江戸川区陸上競技場で行われた。今年、初の大学選手権で1位に輝いた東海大学(以下、東海)と、クラブチーム選手権1位に輝いたSibyllaの戦いである。

 ここまで勝ち進んできた東海の主将・長山祐子選手は、試合前のインタビューに対して、「挑戦者だから失うものがない。全員が攻め気で、最初からゴールを狙っていく。」という攻め気の姿勢を語った。対して、Sibyllaの主将・大上かれん選手は、「Sibyllaは上手じゃないけれど、強いチーム。個人のプレーよりもチーム力に注目してほしい。」と答えた。Sibyllaは去年の雪辱を晴らし、6年ぶりの金メダルを狙いたいとも語った。

 

 試合開始のホイッスルが鳴り響く。ドローはまずSibyllaが取った。そのままゴール前へと運び、一瞬の隙を突き、中へのパスをSibylla#34増田選手がシュートし、点を決める。その後のドローもSibyllaが支配する。簡単にゴール前へ運び、センターからSibylla#14亀山選手がシュートし、試合開始5分で2点を決め、意地を見せる。黙ってはいられない東海は、#5内野選手が1対1で仕掛け、DFの間からシュートを決め2点を返し、2対2の同点となる。この同点の状況で、先に得点を決めたのはSibylla。パスをもらい、速攻でシュートを決める。ここで、東海は立て直すためにタイムアウトを要求する。その後、Sibyllaに1点を奪われるものの、東海#11濱園選手が角度のないところからゴールにボールを押し込む。負けじと、Sibyllaは1対1して、そのままシュート。前半終了直前にも、フリーになっていたSibylla#14亀岡選手が裏からカットし、パスに合わせシュートを決める。Sibyllaが3点リードしたまま前半が終了する。

 後半では、ここまで登りつめた東海の底力を見たいところだが、後半開始直後、ゴーリーが前に出た瞬間、Sibylla#14亀岡選手がゴールに放り込むようにシュートを決める。その後のドローもSibyllaが簡単にパスをつなぎ、不意打ちのように点を入れてしまう。2分という短時間に得点を重ねてしまう。ここから10分間、全員が攻め気でゴールを狙っていくと言っていた東海は、果敢にシュートを撃っていくが、なかなか決まらない。逆に、ファールによりフリーシュートを取られ、Sibyllaに1点を許してしまう。その後、Sibyllaの選手がイエローカードが2枚提示されたことにより6分間退場し、東海に有利な場面もあったが得点が決まらない。試合は動かず、とうとう試合終了。9対3でSibyllaが勝利となった。

 ジャンプして喜ぶSibyllaの姿、泣き崩れ沈む東海の姿が対照的だった。

 最優秀選手はSibylla#34増田絵利選手が選ばれた。増田選手は、「チームに入って5年目で金を目指していたからうれしい。チームのみんなを生かす動きをするように心がけていた。」と語った。「Sibyllaは続いていくので、来年も応援してほしい。」とも語った。来年もSibyllaと東海の活躍から目が離せない。

 

【ギャラリー】