第12回ラクロス全日本クラブ選手権大会・決勝戦（男子）

　第12回ラクロス全日本クラブ選手権男子決勝。 VALENTIA対FALCONSが大井陸上競技場にて行われた。昨年度決勝と同じカードで本シーズン3回目の対戦となった。

　試合開始後しばらくは、どちらもボールが落ち着かない状態が続く。その状態を破ったのがFALCONS #24。それを皮切りに、FALCONSの攻撃が激しさを増す。しかし、辛抱強く耐えたVALENTIAの#37が少ないチャンスを生かし1-1の同点。 その後、FALCONSファールの間にVALENTIA #8が得点し2-1とVALENTIAがリードする。タイムアウトの後、FALCONSはゾーンディフェンスで守備を固め、ゴーリーのセーブからのブレークをきっかけに VALENTIAのファールを誘い、エキストラマンオフェンスを奪う。そのエキストラマンオフェンスをFALCONS #44が豪快に決めて、2-2の同点で第1クォーターを終える。

　第2クォーター開始直後、フェイスオフからブレークでVALENTIA #7が決める。FALCONSも、VALENTIAのクリアアウトのミスを見逃さず、FALCONS #3が無人のゴールにハーフからロングシュートを決め、3-3の同点。どちらも譲らない一進一退の展開が続いていたが、VALENTIAがエキストラマンオフェンスのチャンスを逃さない。VALENTIA #2のミドルシュート、またフェイスオフからのブレークで#37が決め、VALENTIAが連続得点で6-4。VALENTIAは、その後も猛攻を重ねて8-4とFALCONSを突き放す。第2クォーターのVALENTIAのシュート成功率は6割を超え、このクォーターだけで6得点。

　第3クォーター、ハーフタイムの間にFALCONS #3のイリーガルクロスにより、VALENTIAのエキストラマンオフェンスからスタートし、 #2が得点し9-4。3分間を1失点で凌いだFALCONSも、エキストラマンオフェンスのチャンスに#44が決め、9-5と食い下がる 。ここで、反撃に転じたいFALCONSだったが、ファールがかさみ逆にVALENTIAに多くのチャンスを与えてしまう。その後も、VALENTIA #44、#12、#37、#39が得点し、第3クォーターが終わって、13-5とVALENTIAが大量リード。

　第4クォーターもエキストラマンオフェンスやブレークのチャンスをVALENTIAがきっちりと決め、流れをFALCONSに渡さない。試合終了90秒前でFALCONS #14がゴールを決めるも時すでに遅く 、結局17-6でVALENTIAの勝利となった。

　非常に展開も早くハイレベルの試合であったが、VALENTIAの特にエキストラマンオフェンスでの決定率の高さには驚かされた。12月の全日本選手権決勝で今年4度目の対戦が観られるか。まずはその前に学生の挑戦を受けることとなる。