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第2回全日本ラクロス大学選手権・女子準決勝戦(東京会場)

  • ■ 大会名:第2回全日本ラクロス大学選手権・女子準決勝戦(東京会場)
  • ■ 日程:2010年11月23日(祝) 11:00試合開始
  • ■ 場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場
  • 日本体育大学(関東学生1位) vs 西南学院大学(学生四地区1位)

  • 日本体育大学

  • 西南学院大学

【スコア】

チームや大学名 前半 後半 延長 合計
日本体育大学 6 3 1 10
西南学院大学 4 5 0 9

【得点者】

日本体育大学
#48 折原和枝 3
#13 廣瀬敬代 1
#49 荒井祐梨 1
#50 山口満里奈 1
#51 川田佳代 1
#58 添田千聖 1
#81 大崎真緒 1
#88 板敷美穂 1
西南学院大学
#51 亀谷真里 4
#70 笹栗尚美 2
#21 藤田明日海 1
#22 橋本佳奈 1
#47 花田沙織 1
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【審判】

主審 喜嶋志穂子
副審 中本真由美
副審 中本裕子
副審 根井良江

【レビュー】

前日から続いた雨で冷え込んだ11月23日勤労感謝の日。関東学生リーグ戦王者の日本体育大学(以下日体)と4地区を勝ち抜いた九州地区・西南学院大学(以下西南)が激突する全日本ラクロス大学選手権大会 準決勝が大井ふ頭中央海浜公園第2球技場で行われた。

<前半>
 11:00にドローが上がった。ドロー開始後、序盤から西南が勢いのよいスピードのある1対1を見せつけ、関東の学生が多いギャラリーにも圧巻であった。日体は、なかなかいつも通りのプレーが見せられずに、西南の攻めに押され気味。開始5分で日体が先制点を奪い、その後2得点を連続で取り、リードし守り貫いていた日体も開始13分、西南#70笹栗尚美のクロスバーのギリギリを打ち抜く力強いシュートが入り、ついに西南に得点を許す。ここで西南タイムアウト。流れを呼び込みたい西南であった。しかし、15分間近での日体#13廣瀬敬代がゴール裏から1対1を仕掛ける。西南ゴーリーとDFにダブルでプレッシャーをかけられるも、2枚のDFの間をすり抜け華麗なるシュートを決めた。ここで流れが一気に日体に到来し、日体が勢いにのる。廣瀬敬代のシュートから計3得点が連続で決まる。勢いづく日体に対して、なかなかボールを持ち続けられない場面が続く西南であったが、前半も終わりに近づいた21分、西南#22橋本佳奈のカットインにジャストに合わせた鋭いパスで、橋本のスピードを生かしたシュートが決まった。ここから西南の猛攻が始まった。一気に盛り上がった西南が22分、24分45秒に得点し、25分ギリギリまで攻めを続け6-4でリードした日体に、西南が2点差まで詰め寄り前半終了となった。

日本体育大学vs西南学院大学日本体育大学vs西南学院大学

<後半>
 後半、前半終了間近に続いた西南の猛攻撃に負けずと日体は、ボールを奪いフロントコート内で大きく回し、何度かショットまで持ち込む。しかし、なかなか得点が決まらない。そこからまたしても日体と西南の攻めの波が切り替わった。 両チーム負けず劣らずのアグレッシブな攻めが続きターンオーバーを繰り返すが、どちらもなかなか後半の先制点が決まらない。後半開始5分、西南#51亀谷真里がゴール前でDF二人に寄られるも、ロールダッジから間髪入れぬスピード感溢れるショットが決まり6-5となる。しかし、さすが関東リーグ王者の日体。日体#58添田千聖のショットが惜しくもインザクリースをとられノーゴールとなり、西南側とのダブルファールからスローとなり喜びから一転した慌ただしい場面でも、確実に日体がボールを奪う。正確パスキャッチで日体はボール保持時間をあげ、ショットを撃つチャンスを増やす。チェイスもぬかりなく日体が取り、一点差というピンチを着実に返していき、日体#48折原和枝・#50山口満里奈の2得点が決まり8-5で日体モードとなる。このまま日体ペースかと思われた矢先、西南ゴーリーが15mまででてきてのパスカット。流れが徐々に西南にくる。西南#51亀谷真里、#1藤田明日海が立て続けにフリーシュートをもらい、共に決める。8-7で日体のタイムアウト。残り時間も10分を切り追いつきたい西南だが、#47花田沙織のショットも日体ゴーリーに阻まれる。そのナイスセーブに応えるかのように、日体#58添田千聖により9-7と差を広げるも、西南は日体のパスミスをつないで#70笹栗尚美が決めて、9-8と食らいつく。残り2分で西南タイムアウト。逃げ切りたい日体に対して、4地区を勝ち抜いた西南が意地を見せる。必死に守ってフロントコートへボールが運ばれる。1回のボールダウン、1本のシュートに会場が息を飲み、安堵のため息をもらす。西南は攻め続けるも、日体の守りをなかなか破れない。ラスト20秒西南#47花田沙織の滑るようなロールダッジから撃たれたシュートは、日体のゴールをゆらした。会場が今日一番に沸く中、試合終了のホイッスル。スコアは9-9でサドンビクトリーへと突入する。

<サドンビクトリー>
 3分間のブレークタイムも会場の興奮は冷め遣らぬ。点を決めた時点で勝敗が決まる運命のサドンビクトリーが始まった。ドローをとったのは西南。正確なパスと衰えない走力であっという間にボールはフロントコートへ。西南#51亀谷真里の裏から仕掛けた1対1はDFを抜き、力強いシュートでゴールを奪う。しかし、インザクリースによりノーゴールとなる。会場からは歓喜と悔しさの入り混じった声。このクリアを丁寧につないで開始1分、日体#48折原和枝の勢いのあるランニングシュートが決まり、10-9で日体の勝利となった。熱い接戦を制した日体に決勝も期待したい。

・Report:藤原盟(神奈川大学)
・Report:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満