第2回全日本ラクロス大学選手権・男子準決勝戦（大阪会場）

第2回全日本ラクロス大学選手権大会準決勝、京都大学（以下、京大）対名城大学（以下、名城）が長居第2陸上競技場で行われた。この大会初出場だが、日本一を目指す気持ちはどこにも負けない京大が勝つか、昨年は惜しくも関西に負けリベンジに燃える名城が勝つか、日本一への切符をかけた試合が今始まる。

　第1Q、フェイスオフを制したのは京大。しかしお互いどちらも得点を決められないまま硬直状態。そのまま半分が過ぎたころ、京大#2尾木が右上から決める。流れを得た京大は、#14松永が1対1から切り込んでそのままスコア。次に京大#12福山がトップからのミドルシュートで得点する。そして京大#7中西が右横からシュートを決める。ここで負けじと名城#24田淵がエキストラオフェンス時にミドルシュートを決める。しかし、それでも京大の流れを変えられず、#7中西にブレークで得点を決められる。そして京大#81長浦が1対1からシュートまで持ち込み得点。京大がリードして第1Qは終了した。

　第2Q、名城がパス回しから京大ゴールに迫る。#66山田がゴール左横でパスを受けシュートを決める。このゴールで流れは名城に傾きかける。しかし、何度も京大ゴール前までボールを運び、シュートを放つが、京大もゴーリー#20樋口のファインセーブで流れを完全には渡さない。すると、京大#28村井がミドルシュートを決め流れを引き戻すと、#7中西、#69森が華麗なパス回しから立て続けに追加点を奪う。流れは完全に京大に傾き、#28村井がディフェンスの裏を取ってシュートを決め、京大が10-2と点差を広げて第2Qが終了。

　第3Q、名城も堅実なディフェンスをするが、京大の勢いは止まらず、京大#28村井がブレークから点数を決めた。その後エキストラオフェンスになり、そのチャンスを逃すまいと、京大#53坂井が左横から鋭いコースを狙い点を決める。そして、その流れのまま京大#28村井がディフェンスをずらし、ゴール前でパスをもらい的確なシュートを決めた。その後、名城の攻撃になるも、京大#12福山がクリアからパスをもらい、1対1でディフェンスを抜き確実に点を決め、またも名城のクリアミスから京大のブレークとなり、#28村井がディフェンスの死角をとり点を決める。その後も京大の迅速なパス回しにより、京大#53坂井が点を決める。京大の流れのまま、16-2で第3Qが終了。

　第4Q、序盤、名城は積極的にゴールに向かうが、なかなかゴール枠内にボールを収めることができない。開始7分が経ち、京大のゴール前でもみ合いが起こりシュートが決まるが、京大ファールによりノーゴールとなる。しかし10分、京大の#7 中西がゴール右横でフリーになりシュートを決めたのに続き、11分京大#28村井もゴール近くでひきつけたディフェンスをかわし、ゴール内へボールを押し込む。激しいシュートの嵐を体で止めにいき、必死についていく名城だが、京大#81長浦には正面からジャンプしてシュートを決められる。ラスト3分半京大のタイムアウト後、名城はクリアでつないでいくが、京大の厚いディフェンスに阻まれノータイムの中、京大＃69森が勝ち越しとなるシュートを華麗に決め、20-2で試合終了となった。

　こうして全日本ラクロス大学選手権大会の決勝に進むのは京大に決まった。このまま日本一を目指して健闘してほしい。負けてしまったが、最後まで諦めずに頑張った名城もこれから切磋琢磨していってほしい。
 

・Report：森實資治（甲南大学）／野村太一（流通科学大学）
　　　　　　秋山太一郎（大阪教育大学）／湯本真礼（神戸学院大学）
・Photo：日本ラクロス協会広報部関西次長・中山崇