第2回全日本ラクロス大学選手権・女子決勝戦

11月下旬とは思えぬ暖かな日差しの11月28日。江戸川区陸上競技場で、第2回全日本ラクロス大学選手権大会決勝戦が行われた。東海代表校に圧勝した関西リーグ一位の同志社大学(以下同志社)を迎え撃つは、4地区代表・西南学院大学を制した関東王者の日本体育大学(以下日体)である。

　11時30分ドローが上がる。最初のドローを奪ったのは日体であった。一対一を仕掛け安定した攻めをしていく。開始1分、先制点を獲得したのは、日体#58添田千聖であった。このシュートに負けずと次のドローを奪い2人をかわし、一対一から同志社#20藤高彩が1点に繋げる。開始2分で1-1という、両校の決勝への熱い気持ちが伝わってくる出だしとなった。しかし、先制点も奪っている日体のエンジンは、開始から快調であった。日体#51川田佳代のシュートに続いて、日体がどんどんシュートを撃ち込む。開始6分、同志社のゴール前のミスを狙い、日体#6勝美奈月が着実にシュートする。なかなか攻めきれずミスから失点してしまった同志社が、ここでタイムアウトを取る。日体に流れを持っていかれている状況をリセットしたい同志社だったが、またしてもファールから日体#81大崎真緒にフリーシュートを与え得点となる。続けて日体#6勝美奈月からゴール前のスペースを一瞬で取られシュートをされる。ここまで連続で5点を日体に奪われた同志社だったが、10分に流れを変える1点を同志社#33赤井友紀が一対一から決めた。続いて同志社がシュートを決め、ドローも取り、ゴール前までしっかり運んでいたが、シュートがなかなか得点に繋がらない。そこでも日体ゴーリーがシュートボールをセーブする。日体の速いクリアからフィールド内を足で着実にボールを運ぶ。DFの寄っていない隙を狙ってゴール前で細かくパスをつないでいき、日体#48折原和枝がシュートする。同志社の攻め気の強さは、日体にも負けないものがあったが、日体は#58添田千聖と#13廣瀬敬代が丁寧なシュートを決める。終盤、同志社が攻めこむが決めきれず、前半が終了した。

　後半が始まり、まずは追い付きたい同志社だが、ファールでイエローカードが出てしまう。思うように波を作れない。その日体ボールを運ばれ、#58添田に後半開始47秒で決められる。ここから同志社の反撃が始まる。日体の反則により#20藤高がフリーシュートを得てきっちり決める。その約2分後、裏からのパスに#29相塲がカットインして力強いシュートを決める。日体ゴーリーもナイスセーブをするが、同志社の勢いは止まらない。#33赤井のシュートはセーブされたと思われたが、ボールはゴールラインを越えた。続けて#33赤井が左上から自分で走って一対一で決める。日体がタイムアウトを取る。スコアは10-7と同志社が日体にじりじりと迫る。タイムアウト後も日体は立て直せず、3秒ファールでフリーシュートを与えてしまう。#29相塲がしっかり決めて二点差に迫る。しかし、日体は本来のプレーを取り戻し、#81から#6へのゴール前のパスが通り、約15分ぶりに日体がゴールを揺らす。22分終了間際には、#48折原が本日2得点目を決め、同志社の追い上げも届かず、日体の勝利で試合終了となった。

　両チームの全日本選手権大会での活躍が楽しみだ。

・Report：藤原盟（神奈川大学）／梅野亜澄（神奈川大学）
・Report：日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
・Report：日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈