スコアレポート
第4回全日本ラクロス大学選手権大会・1回戦(男子)
- ■ 大会名:第4回全日本ラクロス大学選手権大会・1回戦(男子)
- ■ 日程:2012年11月17日(土) 11:00試合開始
- ■ 場所:愛知(名古屋市)・港サッカー場
名古屋大学(白) vs 岡山大学(黒)
-
岡山大学
-
名古屋大学
【スコア】
チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
名古屋大学 | 1 | 1 | 2 | 0 | 4 |
岡山大学 | 2 | 1 | 6 | 2 | 11 |
【得点者】
名古屋大学 | |
---|---|
#8 畦知伸一郎 | 2 |
#31 笹嶋俊介 | 1 |
#92 小國和樹 | 1 |
- | - |
- | - |
- | - |
岡山大学 | |
---|---|
#2 三好友陽 | 3 |
#14 栗宗達矢 | 3 |
#77 濱口智洋 | 2 |
#0 近谷渓太 | 1 |
#15 巴山貴晶 | 1 |
#16 壺阪知広 | 1 |
【審判】
主審 | 稲垣 和彦 |
---|---|
副審 | 大西 心尚 |
副審 | 黒澤 哲 |
CBO | 八木 信行 |
ベンチマネージャー | 田中 恵太郎 |
【レビュー】
2012年11月17日(土)、第4回全日本ラクロス大学選手権大会1回戦、名古屋大学(以下、名大)と岡山大学(以下、岡大)の試合を名古屋市港サッカー場で行った。名古屋大学は昨年の第3回大会に続き2回目の出場であり、岡山大学は第1回大会から4年連続での出場である。朝から降りしきる雨と厳しい寒さの中、東海地区代表と3地区代表の両者のプライドをかけた戦いが始まった。
第1クォーター)
名大のオフェンスで始まった第1クォーター。東海覇者の実力を見せようと攻める名大オフェンス陣はいきなり出鼻を挫かれることになる。岡大が用いたディフェンス陣形はゾーン。その見事なゾーンディフェンスは名大のファーストアタックを完璧に防いでみせた。なかなか岡大のディフェンスに対応しきれない名大に対し、速いパス回しで隙をうかがう岡大は12分、名大のディフェンスを崩してフリーとなった#14栗宗がシュートし先制点を奪い0-1。さらに1点を追加した岡大は隙のないディフェンスで名大の得点を許さない。しかし、クォーター終了間際、名大#8畦知の高い位置からのミドルシュートがゴールに突き刺さり、1-2で第1クォーターを終えた。
第2クォーター)
前クォーターと同じく名大オフェンスが岡大のゾーンディフェンスに対して苦しむ中、岡大#14栗宗がゴール裏からの1対1で相手を抜き去り得点。スコアを1-3とする。相手のディフェンスを崩せない名大は#31笹島がゴール裏から1対1を仕掛ける。フィジカルの強さを生かしてディフェンスを押しのけシュート。これが決まり名大は2-3と詰め寄る。その後互いに得点はならず第2クォーター終了。
第3クォーター)
ハーフタイム中のクロスチェックによりイリーガルクロスの判定を受けた名大に、3分間のペナルティーが科された状態で第3クォーターが始まった。1人少ない状態で守る名大を岡大はパスで翻弄する。名大のディフェンスが低くなったところを#16壷阪がミドルシュートで得点し2-4。名大も1点を追加し3-4とするが、ここから岡大の怒涛の攻撃が始まる。朝から降り続いている雨が選手達の体力を奪い、ここにきて名大選手たちの足の動きが目に見えて悪くなる。それを好機と見た岡大は一気に得点を重ね、第3クォーター終了時には4-9と名大を突き放した。
第4クォーター)
岡大選手にも疲れが見え始めた終盤、名大#24西川が積極的なディフェンスで相手のボールを奪いに行く。スラッシングのファールを犯すも、その気迫のこもったプレーは名大の選手達を奮起させた。しかし果敢な攻めを見せるも得点には結びつかず、最後までゴールを狙い続ける岡大は#2三好が2本のシュートを決め、4-11としたところで試合終了の笛がなった。
東海地区で初めて開催した大学選手権大会。天候の悪い中、名大の応援に駆けつけた観客は一体となって最後まで大きな声援を送っていた。その声援に応えたかった名大は、クリースへのパスを狙うなど必死に相手を崩そうと試みチャンスを作り出したものの決め手を欠いた。それでも体力の消耗が激しい試合終盤でもボールを果敢に奪いに行く、最後まであきらめない勝利への執念は観る者に感動を与えた。
大学選手権の第1回大会から4年連続で出場を続けている岡大。意思疎通が徹底されたゾーンディフェンスと高いシュート力で相手を圧倒し、落ち着いた試合運びを見せた。
次は関西地区1位京都大学との準決勝戦。この本戦に出場している男子チームで唯一リーグ戦を全勝で優勝した中四国地区の王者が、ラクロス界に新たな歴史を刻めるか。目が離せない。