スコアレポート
第22回ラクロス全日本選手権大会・準決勝戦(女子):関西学院大学 vs NLC
- ■ 大会名:第22回ラクロス全日本選手権大会・準決勝戦(女子):関西学院大学 vs NLC
- ■ 日程:2011年12月11日(日) 11:00試合開始
- ■ 場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場
スコア
チーム前半 後半 TOTAL関西学院大学134NLC SCHERZO246得点者
関西学院大学 NLC SCHERZO #30 土田 小百合 (1)#11 飛澤 園子 (2) #57 志渡 友梨 (1)#10 井倉 涼子 (1) #61 吉田 名保美 (1)#13 栗原 優里 (1) #62 宮田 あかね (1) #19 山田 幸代 (1) - #22 青木 絵理 (1) 審判員
主審 森山 さやか 副審 中本 真由美 平野 倫子 中本 裕子
-
関西学院大学
-
NLC SCHERZO
【スコア】
【審判】
【レビュー】
厳しい寒さが身にしみる今日この頃、全日本クラブ選手権2位のNLC SCHERZO(以下、SCHERZO)と全日本大学選手権1位の関西学院大学(以下、関学)の熱い戦いの火蓋が切られた。
試合開始のドローを奪ったのはSCHERZO。華麗にパスを回しながらシュートまでもっていくが、決まらない。関学ディフェンスのインザクリースのファールにより再度SCHERZOボールになるもまた決まらない。そんな中、先制点を取ったのは関学。前半3分、一瞬のチャンスを見逃さなかった関学#30土田が中に切れ込みシュートを放つ。これが綺麗に決まり、0-1で関学のリード。
このあとSCHERZOは、何本もシュートまで行くがなかなか決まらない中、SCHERZO#22青木が1対1を仕掛けようやく得点を奪う。1-1の同点。
ドロー後、関学がボールをポゼッションし攻めると、SCHERZOがデンジャラスチェック、3秒ルールと立て続けにファールを犯し、関学の流れに。関学は1対1を仕掛けゴールを奪おうとするが、SCHERZOのゾーンディフェンスを崩すことができない。
流れを持っていかれたくない関学は必死になってボールを奪おうとディフェンス2人で挟みに行くも、ブロッキングのファールを犯す。このファールにより完全にSCHERZOの流れに。ゴール横から1対1を仕掛け、シュートを放つ。惜しくも外れてしまうがチェイスによりSCHERZOの攻撃は続く。次第に関学には焦りが見え始める。デンジャラスチェックのファールにより、SCHERZO#22青木にフリーシュートを与えてしまう。このシュートも枠外となってしまったが、チェイスを制したSCHERZOがその後も攻撃を続け、#10井倉が1対1を仕掛けてシュートを決める。前半22分、2-1で関学はSCHERZOにリードを許してしまう。
なんとか前半のうちに同点に持ち込みたい関学。しかしどうしても点がほしいという焦りからかパスキャッチミス、クリアミスとミスが続く。さらにはファールも犯してしまい、SCHERZO#19山田にフリーシュートを与えてしまう。このシュートはゴーリーがセーブをするも、SCHERZOに1点のリードの2-1で前半が終了する。
後半戦の最初のドローではSCHERZOがグラウンドボールを獲る。しかし、すぐにボールダウンしてしまい、関学ボールになり、関学#47北川が1対1で攻め、シュート。それをSCHERZO・G#4富田がセーブ。その直後からSCHERZOの攻めが始まる。ゴール裏までボールを運び、そこからゴール前15m以内にいる#13栗原へパス、そのまま流れるように1対1からシュート。スピードのあるシュートだったが、G#23寺尾が見事なセーブ。再びSCHERZOボールになり、#11飛澤が素早い動きでカットインしシュートが決まり、3-1となりSCHERZOが点差を広げた。
その後のドローを関学#62宮田が取り、相手陣地に攻め上がり1対1をかけ、カットインしてきた#61吉田にパスしシュート。これが決まり、3-2となる。
再びドローを関学が取り、#62宮田が1対1からシュートするも、SCHERZOのG#4富田がファインセーブでSCHERZOの攻撃へと移る。SCHERZO#19山田が1対1で攻め、ディフェンスを完全に抜き関学G#23寺尾がクリースから出た瞬間にシュートを撃ち、決まる。4-2でSCHERZOリード。
その後、グラウンドボール合戦を関学が制し、#57志渡が遠めから力強いシュート。しかし決まらず。何度かパスでボールを回しながら、強気の1対1で攻め、シュートまで行くが、G#4富田がファインセーブを続け、なかなか点に繋がらない。どちらもボールを奪い奪われが続く中、試合開始10分が経過し関学ボールになった時、SCHERZOのフリースペーストゥーゴールの侵害により#62宮田がフリーシュートを獲得し、決める。4-3でSCHERZOのリードは1点となり、SCHERZOがチームタイムアウト。
試合が再開しドローは関学が取り、関学のオフェンスが始まる。SCHERZOのオフサイドやインザクリースのファールがあり、関学の攻撃は続くが、SCHERZOディフェンスが粘り、なかなか得点できず。関学#47北川が1対1でディフェンスを半身抜き、シュートするがSCHERZOのG#4富田がファインセーブ。またしても決まらない。しかし、再度関学がボールを取り返し、#57志渡が強気の1対1を仕掛け、シュートが決まる。とうとう4-4で同点に。
その後も両チーム、粘り強いディフェンスをしてお互いなかなか攻められずにいた。後半開始15分が経過した頃、SCHERZOが攻撃をしている時に、シュートのリバウンドをSCHERZOが獲り、最後は#13栗原が上から1対1で華麗にディフェンスを抜き去り、シュート。見事決まり5-4で再びSCHERZOがリードする。関学は再度追いつくために、グラウンドボールを奪い、攻めるが、ミスをしてしまう。SCHERZOも、やはりミスが続いたが、チームでうまくフォローし合うことができ、最後は#11飛澤が1対1からのシュートを決めた。6-4でSCHERZOのリード。
試合時間残り5分。ここで、関学がチームタイムアウトをとる。関学はボールを奪い、1対1を仕掛け、カットインしてきた選手へのパスをしてシュートを撃つなどSCHERZOゴールを攻めるが、G#4富田がセーブし続け、なかなかシュートが決まらない。その後も関学が幾度と攻めるがやはりSCHERZOディフェンスの前に、得点することができない。
そしてSCHERZOがボールをポゼッションし、SCHERZOはパスを回しつつ、相手陣地まで運び、隙があれば1対1を仕掛け、得点しようかという様子を見せ、最後まで攻め続けた。
ここで、試合が終了。結果、6-4でNLC SCHERZOの勝利。
両チーム、最後まで一歩も譲らない試合であった。両チームの絶対負けられないという気持ち、ラクロスへの強い思いは、観客に伝わっただろう。