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【レポート】第28回 九州学生ラクロスリーグ戦・女子決勝
- ■ 大会名:第28回 九州学生ラクロスリーグ戦
- ■ 日程:11月2日(土)
- ■ 場所:福岡県営春日公園球技場
今年度の九州学生ラクロスリーグ戦は、台風の影響での数試合の延期はあったが暑さによる日程の変更は少なく試合を行うことができた。
今年度より支部化され、地区予選なしで全学出場券を得ることができることは各チームのモチベーションアップに繋がったのではないかと思う。開幕戦から男女共に均衡した戦いが行われ会場を沸かせた。
男子は九州大学が全勝で決勝進出を決めたが決勝の福岡大学との戦いでは最後まで一点を取り合う戦いとなった。最後のチャンスを掴み九州大学が7連覇。負けられない戦いを勝ち取り、全学出場を決めた。
女子はリーグ戦から均衡した試合が続いており最後までどこが上がってくるかわからなかったが、準決勝をサドンデスで制した西南学院大学と全勝で勝ち上がった福岡大学が決勝の切符を手にした。決勝では福岡大学がその強さを見せ三年連続全学の切符をてにした。リーグ戦を通し大きく飛躍の見られたチームも多くありリーグでの1年生の活躍が目立ったチームもあった。
若い世代の活躍が九州リーグを盛り上げていることは今後の九州リーグの発展に大きく貢献することは間違いなく、今後の九州リーグの発展に期待できるだろう。Text by 九州大学 杉山夏希
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福岡大学
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西南学院大学
【スコア】
チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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福岡大学 | 4 | 3 | 3 | 4 | 14 |
西南学院大学 | 0 | 1 | 3 | 2 | 6 |
【得点者】
福岡大学 | |
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#19 高辺 香衣 | 6 |
#15 萬野 美和 | 3 |
#13 重松 優里 | 2 |
#7 内野 愛美 | 1 |
#9 月形 友理香 | 1 |
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西南学院大学 | |
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#28 坂崎 智恵 | 2 |
#54 古井 采那 | 2 |
#6 庄司 凌 | 1 |
#13 西野 理子 | 1 |
- | - |
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【個人賞】
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MVP 福岡大学 萬野美和
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VP 西南学院大学 古井 采那
【審判】
水野史恵、中村優里、立邊美由紀、中村秋季乃
【コメント】
1Q
ドロー一本目、福大#20姫野対西南#27寺本からスタート。西南ゴール前のファールにより福大#13重松がフリシューのチャンスを得るが、西南#99植松によりセーブされる。このあともターンオーバーを繰り返し互いにゴールを狙うチャンスが続くが、福大#19高辺がフリシューを決め、福大がようやく先制する。ドロー二本目、福大ポゼッションからそのまま、ゴール前でのDFとの競り合いを制した#13重松がショットを決め、福大二点目。ドロー三本目、#20姫野対#28坂崎。グラボ―後福大が再びゴールに攻め込むが、西南が粘り強いディフェンスを見せた。しかしゴール裏から二人での連携でDFを抜いた#19高辺が再び得点して福大三点目。ドロー四本目、福大のフリシューがラインアウトとなり、西南が攻撃のチャンスを得るも、オフサイドとなってしまい、再び福大ボールに。リスタートの直後、パスを受けた#19高辺がゴールを決める。ドロー五本目、福大#20姫野がドローを一本で取り、福大ボール。福大のショットが枠外ラインアウトとなり、リスタートしてすぐに1Q終了。4-0で福大がリード。
2Q
ドローは変わって、#20姫野対#54古井から2Qスタート。1Qに続き福大が西南ゴールに攻めるが、#54古井がパスを奪い取り、流れを断ち切る。スピードに乗り攻撃に転じた西南は、福大ファールによるフリシューを#54古井が決め、一点を返した。ドロー二本目、福大#4矢野が取る。福大のショットをゴーリーが止めたに思えたが、取り落としオウンゴールとなってしまう。ドロー三本目、ゴール右下から攻めた福大#15萬野が、DFの裏を見事に突きさらに追加点を入れる。ドロー四本目、ターンオーバーが続く中、西南#99植松が二本続いたショットを止めるナイスプレーを見せるが、福大#7内野のショットがゴール角に決まり、七点目を決めた。ドロー五本目、#20対#27に戻る。福大#15萬野がショットを放つもゴーリーに阻まれたところで2Q終了。7-1、福大が六点リードで折り返した。
3Q
再び#20姫野対西南#27寺本のドローから3Q開始。西南のファールで福大から再開したのち、#19高辺がショットを入れ、福大八点目。ドロー二本目、福大#13重松からパスを受けた#9月形がゴール裏から回り込みショットを決めてさらに追加点。ドロー三本目、西南のドロワーは#13に代わる。福大の猛攻をしのいだ西南が、素早い切り替えとクリアで切り返す。#54古井が粘りが三秒ファールを誘い、その後のフリシューで西南が二点目を返した。ドロー四本目、#54からのパスを受けた#13西野がゴール脇を駆け抜けながら、わずかな隙間に見事にショットを入れた。ドロー五本目、西南ファールによる、福大#13重松のフリシューが決まり、福大が点数を十点台に乗せる。ドロー六本目、西南ドロワーは再び#27寺本。西南の攻撃中のダウンボールから、単独でボールを取り抜け出した#28坂崎のショットにより西南四点目。ドロー七本目、福大の攻撃中、追加点は入らぬまま、10-4で3Q終了。
4Q
ドロー一本目、#20対#13福大。#20姫野がまた見事なドローゲットで福大ボール。この直後に#15萬野が再び点を決め、福大11点目。ドロー二本目から再び#20対#28坂崎。西南AT陣が粘り、#6庄司がショットを入れたことで、西南五点目。ドロー三本目、福大#19高辺がDFをロールで躱し、12点目をあげる。ドロー四本目は西南のファールにより福大ボールからスタート。フリシューを福大#19高辺が決め、13-⑤。ドロー五本目は#20対#23益本。西南ゴール裏でのラインアウトから、福岡#7内野からのアシストにより#15萬野が勢いよくボールを持って駆け込み、さらに追加点を入れた。ドロー六本目、#20姫野対#13西野。福大の攻撃に止めきったゴーリー#99植松からのクリアを受け取った#54古井が、一度もDFに捕まることなく一気に福大陣地まで駆け、その勢いのまま思い切りショットを決めた。ドロー七本目、福大のショットのリバウンドから、西南がクリアに転じたところで試合終了。福大14点西南6点で、福岡大学が勝利、九州地区での優勝を決めた。
総括 一点が入るまでに時間のかかる、粘りのシーンがを両チームとも多く見られた。しかし、#20姫野選手のドローから始まる福大のポゼッションの長さから、比較的福大が主導権を握り、得点に繋げていた試合であった。また、福大の#19高辺選手の6得点や、西南#54古井選手のランクリなどの活躍が目立つ試合でもあった。