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第32回関東学生ラクロスリーグ戦 決勝 早稲田大学 対 東京大学
- ■ 大会名:第32回関東学生ラクロスリーグ戦 決勝 早稲田大学 対 東京大学
- ■ 日程:2019年10月5日(土)
- ■ 場所:駒沢オリンピック公園 総合運動場 第一球技場
【スコア】
チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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早稲田大学 | |||||
東京大学 |
【得点者】
早稲田大学 | |
---|---|
##0 岡田 康平 | 2得点 |
##7 青木 俊汰 | 2得点 |
##24 小林 大祐 | 2得点 |
##5 丸太 敦司 | 1得点 |
##13 中小路 渉 | 1得点 |
##26 小野 泰輔 | 1得点 |
東京大学 | |
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##11 成田 悠馬 | 1得点 |
##26 塩澤 拓斗 | 1得点 |
##31 黒木 颯 | 1得点 |
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【レビュー】
肌寒い日々が続く中、最終戦にふさわしい晴天の日、東京大学対早稲田大学の関東学生ラクロス男子1部リーグ決勝戦が行われた。試合開始とともに早稲田のイリーガルで東大ボールから始まった。初シュートは東大#1菅原秀によるものだったが惜しくもゴールネットは揺らされなかった。初得点は早稲田#0岡田康平が鋭いダッジでディフェンスを置き去りにしそのまま裏からの巻きシュートで0-1になった。得点後のフェイスオフで早稲田ボールになると早稲田#13中小路渉による力強いシュートが放たれた、しかし、東大#12三木理太郎がナイスセーブをして追加点を防いだ。そこから素早いクリアで東大オフェンスになると、リストレ付近にいた東大#11成田悠馬にパスが渡り豪快なシュートによって得点、1-1の同点になった。両者リードするため激動する中、早稲田が五本のシュートを立て続けに打つがバーにも救われて東大が必死にゴールを死守する。早稲田#7青木駿汰による左上からの1on1でゴールに近づきそのままランニングシュートを放ち得点し1-2になった。早稲田ボールから再スタートで再び早稲田#7青木駿汰がディフェンスを崩しゴール前にいた早稲田#5丸田敦司にパスが渡ってクイックシュートで1-3となった。得点後のフェイスオフで東大が勝ち取り反撃が始まる。東大#11成田悠馬の右45度からのシュートを早稲田#10勝本勇人がナイスセーブしたがそのこぼれ球を東大#31黒木颯が拾ってシュートが成功して2-3、笛が鳴り第1Q終了した。
第2Qが始まり、まずは東京のポゼッションとなる。しかしターンオーバーと共に東京#26塩澤拓斗がスラッシングをしてしまい、早稲田が1分間のエキストラを獲得する。しかし東京ゴーリー#12三木理太郎のナイスセーブにより得点は上げられない。エキストラ解除後も早稲田の多くのショットがゴールを狙うが得点を上げることは出来ない。ここで次は早稲田#7青木俊汰がスラッシング。東京は1分間のエキストラ獲得も、ボールダウンにより早稲田にボールを奪われ、貴重なエキストラを活かすことが出来ない。試合が動いたのは早稲田がとったチームタイムアウト後、東京のゾーンDFに対し、早稲田#24小林大祐が左のまくりで得点を上げる。2対4とリードを広げた早稲田は勢いのまま早稲田#15深谷映がフェイスオフを取ってそのままショットを放つ。これは枠外だったもののこの時東京#69桑原大輝のホールディングを誘い30秒のエキストラを獲得する。するとゴール裏から早稲田#0岡田康平の鮮やかなパスから#26小野泰輔がクリースショットを決め2対5とさらにリードを広げていく。何とか点差を縮めたい東京はフェイスオフでボールをポゼッションすると、東京#2間野弘輝の右上からの強烈なスタンシュー、東京#11成田悠馬の右横からのスタンシューでゴールを狙うも得点を上げることが出来ず、このまま第2Qを終了する。
第3Qが開始された。開始から早稲田の5分に及ぶ長いオフェンスを東大が必死に守る。早稲田#7青木駿汰のゴール前のシュートを東大#12三木理太郎が足でセーブしてようやく東大オフェンスとなった。東大#31黒木颯の身を削る1on1から東大#26塩澤拓斗がパスを受け取ってそのままシュート、見事得点し3-5。その後東大#10櫻井遼哉のクロスチェッキングによるファールで1分間の退場となり早稲田は1人多い状態での攻撃になるとゴール横から抜け出てきた早稲田#24小林大祐にパスが渡ってそのままシュートが成功し3-6。得点後のポゼッションは東大がとったものの早稲田のナイスディフェンスによってボールダウンし再び早稲田オフェンスになると早稲田#0岡田康平の力強い裏1on1で自らゴールへの道を切り開き得点し3-7になり第3Qが終了した。
第4Qは、序盤、早稲田の猛攻と東京のクリア失敗が重なり、早稲田#7青木俊汰と#13中小路渉がショットを成功させる。これで3対9となってしまいあとが無い東京は早稲田#15深谷映のクロスチェックを要求。しかしクロスはイリーガルではないと判断されたため東京が3分間のマンダウン状態となってしまう。なかなか東京がクリアをあげられないでいる間に早稲田は多くのショットでゴールを試みるがなかなか得点とはならない。エキストラ解除された後も早稲田にストーリングが警告されるがそれでも東京はなかなかボールダウンをさせることが出来ず、東京#45鍛治維吹のプッシングで再びマンダウン。お互いの熱量がぶつかり合い終盤には2回ものオフィシャルタイムアウトがとられ倒れた選手を運び出す程の激しいプレーが見られたが得点は動かぬまま試合終了。3対9で早稲田が勝利し関東2連覇という結果に終わった。
【コメント】
<主将&MVPコメント 青木俊汰>
関東ラクロスリーグ優勝並びに2連覇をすることができ大変嬉しく思います。なお、この結果は自分たちの力だけでなく、OBの方々をはじめ多くの関係者のサポートがあってこそだと考えています。チームを代表し、この場を借りて感謝申し上げます。
今年のチームは「WAVE」をスローガンに掲げ、1人1人の主体性を大切に多くの人の心を動かそうと部員全員が常に考え、日々活動に取り組んできました。今後も、目標の「全日本選手権優勝」を達成するために、最高の準備をして臨みたいと思います。
そして、今まで戦ったチームへの感謝の気持ちを忘れず、関東代表の名に恥じぬよう全身全霊をかけて戦ってきます。最後まで熱いご声援のほど宜しくお願い致します。
また、個人としてこのような賞をいただき大変光栄に思います。決して自分一人の力ではなく、指導してくださっているコーチの方々や先輩方、共に切磋琢磨する仲間の存在が自分をここまで成長させてくれました。これまで支えていただいた全ての方々に、結果で恩返しができるよう、最後まで最高の仲間と全力で挑みます。
<HCコメント山本 大介>
早稲田大学ラクロス部男子HCの山本 大介と申します。
10月の台風19号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そして、日頃より早稲田ラクロスを支えて頂いている皆様、また各大学や協会、学連の皆様をはじめ、ラクロスを通じて関わって頂いている皆様に支えて頂き、今の我々があります。
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
今季の関東学生リーグは、厳しい試合も多く、山あり谷ありのシーズンでした。
そのような中でも、部員たちが4年生を中心に、現状から目を背けることなく、1つ1つ真摯に向き合い続けたからこそ、優勝という結果を手にすることができたと考えています。
大学選手権では、部員141名で築き上げてきたラクロスを十分に発揮し、関東の代表の名に恥じぬよう、全力で戦います。