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第28回 九州学生ラクロスリーグ戦・男子決勝
- ■ 大会名:第28回 九州学生ラクロスリーグ戦・男子決勝
- ■ 日程:2019年11月2日(土)
- ■ 場所:福岡県営春日公園球技場
今年度の九州学生ラクロスリーグ戦は7月27日、晴天の下開幕した。昨年までと大きく異なる点は、九州地区は今年度より支部化を果たし、優勝すれば三地区予選を行わず、全日本学生選手権への出場権が与えられることである。多くのチームが全学出場を目指し充実したリーグ戦が予想された。開幕戦から男女とも一点を争う展開となり、会場は大歓声に包まれ、その後も最終戦までどのチームが予選を勝ちあがるか予想もつかない大混戦となった。今年は昨年ほど猛暑により延期となる試合は少なかったが、台風や豪雨により日程変更を余儀なくされた。そんな中、男子は福岡大学が予選二連敗から粘りを魅せ、三連勝、三年ぶりに準決勝進出を果たすとそのままの勢いで決勝進出。女子は準決勝でサドンデスまでもつれ込むも西南学院大学が好機をとらえこちらも三年ぶり決勝へコマを進めた。結果は男子は九州大学か七連覇、女子は福岡大学が三連覇と快挙を成し遂げ、令和初の九州王者となった。両校の全学での活躍に期待したい。リーグ戦を通して、地区の運営力に不安を感じる部分もあったが、競争力は年々向上してきている。今後も九州リーグの進化に期待できるだろう。
Text by 北九州市立大学 渡部雄大
Photo by 九州大学AC 藤原達矢
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九州大学
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福岡大学
【スコア】
チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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九州大学 | 3 | 0 | 0 | 1 | 4 |
福岡大学 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 |
【得点者】
九州大学 | |
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#4 田丸 寛 | 2 |
#9 古賀 健吾 | 1 |
#45 宇和田 尚悟 | 1 |
福岡大学 | |
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#23 藤 政弘 | 2 |
#4 井手 桐生 | 1 |
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【個人賞】
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九州大学 古賀健吾
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福岡大学 深川涼太
【審判】
主審 大西孝則 副審 駿河克己 長宗我部大吾 内藤達也 若松恵
【コメント】
1Q
九大#10岡崎と福大#16野中によるフェイスオフで九大ポゼッションでスタート。ボトム#24井上からサイドの#4田丸にパスが通り、かけてスコア。フェイスオフは先ほどと同じで九大ポゼッションでスタート。九大#45宇和田がトップからかけてスコア。福大のルーズボールプッシングにより九大ポゼッションでスタート。サイドの#1山田から逆サイドの#9古賀にパスが通り見事スコア。福大のイリーガルプロシージャーにより九大のポゼッションでスタート。#9古賀がショット打つも福大のチェイスによりクリア開始。福大#0新原から#11高木にロンパが通り福大ポゼッション。#7小山がトップからショット打つも九大にチェイスを取られ九大のクリア開始。ボトムからハーフ付近の#24井上にパスが通り、クリア成功。ここで1Q終了。
2Q
福大のクロスチェックが引っかかった為九大のエキストラオフェンスからスタート。九大の#45宇和田がショットを打つもクロスに当たり福大がグラボーした為クリア開始。クリア成功し福大のポゼッション。パスを繋ぎきれず九大のクリアスタート。福大はライドするも#23藤のプッシングにより九大エキストラオフェンススタート。エキストラオフェンス中に決めれずエキストラ解除になり、#24井上がトップからかけてショット打つもゴーリーが弾き福大#24住吉がスクープしランクリアで福大ポゼッション。トップから#2水島がショット打つもゴーリーがセーブし九大のクリア開始。ロンパが通り、ブレイクになるも#4田丸から#1山田へのパスが繋がらず、福大のクリア開始。クリア成功し福大ポゼッション。またもパスを繋ぎきれず、九大のポゼッションになる。トップから#4田丸がかけるも二枚につかれボールダウンし、福大のクリアスタート。クリア成功。サイドの#2水島から#14深川にパスを通そうとするも繋がらず九大の#24井上によるランクリアで2Q終了。
3Q
3Q最初のフェイスオフは福大#17野中と九大#16花井のマッチアップ、手元#16花井勝ちで九大ポゼッションからスタート。九大オフェンスになり、#24井上、#9古賀が立て続けにショット打つも得点ならず。1Qの3点からなかなか点数を取ることができない状況が続く。福大もクリアを確実に成功させ、オフェンスをするも点が取れない状況が続く。その中#23藤が積極的に攻めてショットを打っていく。その中で味方からのパスが通り#23藤がクリースからショット成功で得点。福大3Qにして初の得点をあげた。ここから福大の巻き返しを狙いたいところだが、九大、福大とも3Q終盤得点につながらずクォーター終了。
4Q
4Qの最初は、福大#17池田のロングフェイスと九大#16花井のマッチアップ。ここでもまた#16花井が勝ち、九大ポゼッションからスタート。九大オフェンスで果敢にも攻め続けるが、4Qで福大ディフェンスが粘りを見せてショットもあまり打てない状況に。その中で、福大がボールを奪い、オフェンスにつなぐと、#4井手が1on1からショット成功。福大が徐々に点差を詰めていく。その後お互い譲らない攻防が続き、試合も終盤に差し掛かった頃、福大オフェンスの中で#23藤がクリース付近でパスを受けてそのままショット成功。土壇場で3-3の同点に。試合時間残り5分を切り、福大オフェンスが続くもゴーリーセーブにより、九大クリアになり成功、九大オフェンスへと移行。九大も残り時間少ない中なんとか1点とって逃げ切りたい状況、その中で#4田丸がパスをもらいゴール横付近からクリースまで入り込みそのままショット成功。九大が試合終盤で再びリードを取る状況に。その後福大粘りを見せるもそのまま試合終了。
総括
1Qでは九大が一気に3点を先制し、流れを持っていくと思われる展開が予想されたが、2Q移行は福大ディフェンスに苦戦になかなか点が取れない状況が続き、それと反して福大は後半に怒涛の粘りを見せた。特に#23藤は福大初得点と同点に追いつく2点を決めておりかなり流れが福大にきていた。その中でも最後の最後で九大はしっかり得点を決めて勝ち切るという九州王者の意地が見られた。この試合の勝敗によって九州大学が全学の舞台に駒を進めた。