2023年9月21日(木)

【お知らせ】2023男子世界大会審判員派遣報告

国際大会

審判員

2023年6月21日~7月1日にかけて開催された2023 World Lacrosse Men’s Championshipに日本から派遣された審判員5名と審判コーチ1名が参加しました。

今回は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴにて開催され、世界30チームA~Fの6つのPoolに分かれて競ったのちに、その後トーナメント方式にて順位決定といった形で大会が行われました。

この大会には日本から審判員として、伊藤幸太(関東)、稲垣和彦(関東)、近藤雄亮(関東)、原拓輝(関東)、宮地圭(関東)、審判コーチとして志水研太郎(関東)が派遣されました。審判団は、14か国51名の審判員と9名の*審判コーチ、7人の*Officiating Leadership Team(Referee in ChiefやAdministratorを含む)で構成され、その中で日本人審判員はアメリカ、イングランド、カナダ、オーストラリアに次いで5番目に多い派遣人数でした。
*審判コーチとは、派遣審判員の査定及びコーチングを行う人を指す。
*Officiating Leadership Teamとは、審判員の派遣が円滑に進むように、審判員及び審判コーチを取り纏め、各種調整を行う人を指す。

本大会では上位の変動は日本↔イングランド以外ありませんでしたが、ジャマイカやイタリアのトップ10入り、香港やメキシコが順位を大幅に上げるなど2018年の大会と比べて大きな躍進を遂げた国もありました。

出場国

Pool A :アメリカ、カナダ、ホーデノショーニー、オーストラリア、イングランド
Pool B :日本、ウガンダ、ウェールズ、デンマーク、フランス
Pool C :イスラエル、フィリピン、チェコ、スウェーデン、プエルトリコ
Pool D :ドイツ、ニュージーランド、スイス、ポーランド、ジャマイカ
Pool E :スコットランド、香港、イタリア、 オーストリア、メキシコ
Pool F :アイルランド、韓国、ラトビア、オランダ、ペルー

大会風景

審判員集合写真 photo by World Lacrosse

審判活動

現地の様子、審判の様子

稲垣和彦審判員【オーストラリア-オランダ、イタリア-ドイツ等で審判を務めた。】

伊藤幸太審判員【ジャマイカ-ドイツ、プエルトリコ-オランダ等で審判を務めた。】

近藤雄亮審判員【オーストラリア-オランダ、フィリピン-プエルトリコ等で審判を務めた。】

原拓輝審判員【カナダ-ジャマイカ、アメリカ-オーストラリア(準決勝)等で審判を務めた。】

宮地圭審判員【イタリア-ジャマイカ、ドイツ-アイルランド等で審判を務めた。】

志水研太郎審判コーチ【大会全体を通して合計20試合のコーチを務めた】

大会所感

全体的に大会に招集された各国審判員のレベルが上がっていると感じました。

日本の審判員のPoolA国への派遣は、原審判員3試合、稲垣審判員1試合、近藤審判員1試合に留まりましたが、準決勝のアメリカ-オーストラリアにベンチマネージャーとして派遣されるなど若手審判員の活躍も見られました。

以前より指摘のあった、主審としてのリーダーシップや英語によるコミュニケーション能力、意見の発信力、第3のチームとしてチームワークの発揮、クリース周りのフィジカルプレー、ピックプレーへの対応が引き続き日本人審判の課題として強く残る形となりました。

次回大会は日本から参加できる審判員の派遣枠の獲得がより一層厳しくなることが予想されますが、今回の大会で個々に指摘された内容、上位の試合に派遣された審判との差を埋めて、自身のレベルアップを図り、更にそれを後進へ伝えていくことで日本ラクロス審判員全体の発展、競技レベルの向上に貢献していきたいと思います。

Text by 伊藤 幸太