2022年7月14日(木)

【News Release】ワールドゲームズで日本代表が史上初となる世界大会のメダルを獲得! ~SIXES(6人制)男子日本代表が3位決定戦でイギリスに勝利~

日本代表

日本ラクロス協会

SIXES

※本リリースを紙面にて活用される方は、こちらからPDFファイルをダウンロードください。

【ラクロス】ワールドゲームズで日本代表が史上初となる世界大会のメダルを獲得!
~SIXES(6人制)男子日本代表が3位決定戦でイギリスに勝利~

アメリカ・アラバマ州バーミングハムで開催中の「第11回ワールドゲームズ」に、男女のラクロスSIXES日本代表が出場(男子競技は公開競技、女子競技は正式競技)。7月12日(日本時間13日)に行われたラクロス男子の3位決定戦で、SIXES男子日本代表がイギリスに勝利し、銅メダルを獲得しました。世界大会でのメダル獲得は日本史上初の快挙となります。

本大会の予選ラウンド、2連敗でスタートした日本は、続くホーデノショーニー(※)との試合で歴史的勝利を上げ、イスラエル・ホーデノショーニーと共に1勝3敗で並んだ末に、同勝ち点の場合は、当該3ヶ国同士の得失点差で決める大会規定により、予選ラウンド2位で決勝ラウンドに進出。準決勝ではアメリカに敗退するも3位決定戦でイギリスに勝利し、今回のメダル獲得に繋がりました。

尚、SIXES女子日本代表は次に、予選ラウンド第3戦でオーストラリアと対戦します。(日本時間7月15日午前0時30分開始予定)

 

【ラクロス男子競技 試合結果】

■予選ラウンド

第1戦 7月8日 12時00分(日本時間9日 2時00分) vs.イスラエル 20●21(延長戦)

第2戦 7月9日 12時00分(日本時間10日 2時00分) vs.カナダ    10●26

第3戦  7月10日 12時00分(日本時間11日 2時00分) vs.ホーデノショーニー(※)  20○16

■決勝ラウンド

準決勝 7月11日 14時00分(日本時間12日 4時00分) vs.アメリカ 12●17

3位決定戦 7月12日 19時00分(日本時間13日 9時00分) vs.イギリス 19○18(延長戦)

※ホーデノショーニー:ラクロス発祥のルーツといわれる、アメリカとカナダに跨る北米先住民族の連合。ラクロスの世界大会にはホーデノショーニー代表が単独チームとして出場する。

 

【SIXES男子日本代表・コメント】

[主将]
佐藤大(さとうだい):
男子ラクロスとしてはSIXES形式での初の世界大会であり、私たち日本代表にとっても初めてのチャレンジでした。毎試合試行錯誤することも多かったのですが、日に日にチームワークを高めながら一丸となって乗り越え、世界3位という形で日本のラクロスを世界に魅せることができました。2023年には男子ラクロスの世界選手権大会(10人制)が開催されます。今回得た経験を活かしてさらに成長できるよう、日本にもいるチームメイトと全員で活動していきたいと思います。

 

[3位決定戦で好セーブを連発]
福島裕樹(ふくしまゆうき):
予選はとても緊張しましたが、3位決定戦は「あとはやるだけ。楽しもう!」と思って臨むことができました。試合時間残り1秒、同点のシチュエーションで相手のシュートをセーブした瞬間は鮮明に頭に残っています。ラクロスは数秒で点が入る競技。相手が我武者羅に攻めてくることは想定内で、なにがなんでも自分が止めてやるという覚悟でした。その後の延長戦では、自分がシュートを止めてチームメイトに預ければ必ず点を取ってくれると信じていました。大会中に積み重ねた経験の集大成が、銅メダルという形になったと思います。

 

[3位決定戦の延長で決勝ゴール]
尾花一輝(おばなかずき):
試合終了の笛は、今までやってきたことが間違っていなかったと思えた瞬間でした。正直ほっとしました。チームとしての戦い方、試合の進め方など、予選から経験を積み上げ大会の中でも成長できたと感じており、その成長が対戦相手を上回ったのだと確信しています。ラクロスの北米3強と呼ばれるプロ選手を擁するカナダ、アメリカ、ホーデノショーニーと対戦して得た銅メダル、全員で心の底から喜ぶことができました。

 

[ヘッドコーチ]
長谷川玄(はせがわげん):
日本初のメダル獲得という歴史的瞬間にコーチとして携われたこと、本当に嬉しく思います。私自身、過去に一度だけ3位決定戦(世界選手権大会・10人制)に選手として出場し敗れた経験があり、選手たちに同じ思いをさせたくないという強い決意がありました。選手たちは最後まで本当によく走り続けてくれました。連日試合が続く中、毎日遅くまで選手のケアをしてくれたスタッフの秋山圭さんにも感謝しかありません。今回の結果で、日本のラクロス選手たちの夢や目標が新たにできたのではないでしょうか。そして、日本代表としてはさらなる高みを目指さなければならなくなりました。今後も日本代表を応援し続けてください。

 

■6人制競技・SIXES(シクシズ)について

10人制が標準のラクロスにおいて、展開の速さを追求し開発された新競技。エンターテイメント性の高さが特徴で、世界全体で本格的な競技化が進んでいます。試合は8分✕4クォーター制で、10人制より一回り小さい36m✕70mのフィールドで行われます。30秒以内にシュートを打たなくてはいけないショットクロックが導入され、攻防が目まぐるしく入れ替わるスピーディな試合展開が続きます。
※6人制競技・SIXESの概要・特徴((一社)日本ラクロス協会公式ウェブサイト)

 

■ラクロスについて

棒の先に網のついたスティックと硬質ゴム製のボールを使い、2つのチームが相手ゴールに向けてシュートし得点を競う団体球技。17世紀、北米先住民族が祭事や鍛錬として行っていたものをフランス系の移民が発見し、先住民族との交流を目的に、ルールを定めスポーツ化しました。現在、70を超える国と地域で行われ、世界の競技人口は約90万人に上ります。日本では、1986年に最初のチームが作られて以来、大学生を中心に拡大しました。2021年に国際ラクロス連盟(World Lacrosse)が国際オリンピック委員会(IOC)に正式加盟し、2028年ロサンゼルス五輪での種目化を目指しています。

 

■国際大会での日本の順位について

4年ごとに開催されるラクロス世界選手権(10人制)では、大会創設以来、アメリカ、カナダ、イングランド、オーストラリアが上位を占めています。日本は1993年に女子が、1994年に男子が世界選手権に正式出場を果たすと、2002年に男子が4位、2005年に女子が5位に入り、上位を狙う実力をつけてきました。2年ごとに開催されるアジアパシフィック選手権(10人制)では、女子が6連覇、男子が5連覇をしており、アジアラクロスを牽引する存在となっています。
※ラクロスの現状と概略((一社)日本ラクロス協会公式ウェブサイト・PDFファイル)

 

■一般社団法人日本ラクロス協会について

1987年に設立、2018年に一般社団法人化した日本ラクロスの国内統括団体です。全国で男女約350チーム、約14,000人が競技登録を行っています。

 

■お問合せ

一般社団法人日本ラクロス協会 (広報:今井)
お問い合わせフォーム:https://www.lacrosse.gr.jp/contact/

 

※本リリースを紙面にて活用される方は、こちらからPDFファイルをダウンロードください。