＜ワールドカップ通信1998＞

第2報（1998.7.15掲載）
　　　　　　　　　　　text by 早川靖彦

１３日（月）１０：１１
日本大使館旧大使公邸にての歓迎レセプションは、主
催者の児玉参事官の「サッカーは残念でしたが・・」
というご挨拶で始まった。
（残念ながら、私がホテルの部屋にデジタルカメラを
忘れたため、画像はなし。）
たった２日間のわりには、用意いただいた寿司や天婦羅に皆感動していた。
外務省の方々は、橋本首相の訪米（７・２０−２３予定）が中止になり少々「放心状態」
と言われていた。クリントン米大統領が先日北京を訪れた時の中国側の歓待状況よりも、
規模の大きなものが計画されていたそうで、様々な手配のキャンセルなどで本当にお忙し
い１日だった、とのこと。
選手一同、ちょっと恐縮してしまっていた。橋本首相が自民党総裁を辞任されたのか、
首相を辞任されたのか、もしくは順番的にどちらが先だったのか、話題が集中した。
やはり社会人が多いからだろうか、今までの代表チームで、宴席にて政治の話題が上った
のは、今回が初めてだ。しかし、そのうち不在者投票を済ませてきた者が何人いるかは定
かではない。

　本日、アメリカ、イラコイ連邦、ドイツ、イングランドが到着し、全１１ヶ国が現地入
りを完了した。寮は各国同じだが、各国フロアーが別になっていて、さらに自国以外のフ
ロアーには出入りできなく（前述）、さらに共有のラウンジなどが無いため、接触はほと
んど無い。近くにいながら、選手をあまり見かけないので、選手達にはＷ杯の実感がまだ
無いかもしれない。
ただし、食堂で食べている時に、さらっと自分の隣に、ＧａｉｔやＷａｄｅが座ったりし
て、いっきに高揚させられる運の悪い（？）日本選手もいるにはいる。
それでもやはり、日本選手団から「気負い」はさほど感じられない。

　緒戦、スコットランド戦まで、あと約６０時間。日本代表選手団が最高のコンディショ
ンで緒戦を迎えられるよう期待している。

　明日は朝から会議・・（いやそれは僕だけ）、選手団は１１：００ＡＭからＥｎｇｌａ
-ｎｄの学生選抜とスクリメージの予定。

Copyright(C)@Japan Lacrosse Association1998.7.15