優勝チーム: 東京女子体育大学
日時:1998年11月23日(祝)10:00 DRAW
場所:東京・駒沢公園第2球技場レポート
まず、前半はお互いが点数を取り合う均衡した試合展開となった。ドローの大半を取りゲームの流れを作りつつあったのは東女体だった。しかし、東女体は中盤でのパスミス等が目立ち、対して日女体はダウンボールなどの迅速な処理により、着実に得点をあげ、4ー4の同点での折り返しとなった。前半での東女体は4点中3点が13番の得点。また、東女体8番が全般的にボールを支配し、ゲームメーカーとなった。日女体の攻めはゴールサイドからの攻めがうまく決まり4点中2点がサイドからのアシストによるものであった。また、シューターが多岐に渡り(4点それぞれが異なる選手による)東女体の対応を遅らせた。
後半、5点目までは両者、前半同様の展開となった。しかし、東女体は1番キャプテン(角掛)のシュートにより6点目の勝ち越点をあげる。先に6点目を上げた東女体が流れを自軍に引き寄せた。前半とは逆に、日女体のドロー支配率はあがったのだが、得点に結び付けられない。これは焦りからか、ゴール前での混雑した中での無理なシュートや、絶好のシュートチャンスをいかす事ができなかったからであろう。それでも、日女体も1on1からのシュートで追いあげたが、及ばず。波にのった東女体がその後も得点をかさね、10ー7で東女体の勝利となった。
総括として、全体的にボールを相手陣に移動させる場合に、展開が乏しく予測のされやすいものであった。結果、狭いエリアでのボール運びとなってしまい地味な試合展開になってしまった。また、両チームとも中盤でのパスミス・キャッチミスが多く、ボールの支配では勝っていた東女体に対し、展開は少ないが、ダウンボールの処理の早い日女体が得点を稼ぐことになった。展開の乏しさとして、ボールをもらいにいくカットの単調さや、フィールドの両サイドが展開の中で使えていなかったことがあげられるであろう。
印象として、東女体、日女体の特色が見えづらい試合内容であった。12月の全日本選手権ではぜひとも社会人クラブチーム連覇を阻止して欲しい。この試合内容を綿密に分析し、今後に反映させ全日の決勝進出を果たしていただきたい。
(reported by 高須あき・日本ラクロス協会強化部長)
Copyright(C)@Japan Lacrosse Association1998.11.24