男子決勝戦・レポート2(ゲームレポート/3Q・4Q)
日時:1998年12月20日(日)14:00 FaceOff
場所:東京・江戸川陸上競技場
観客動員数:9,560人試合内容:
慶應義塾大学(関東学生リーグ1位、8年連続8回出場)
vs
ナニワラクロスクラブ(西日本クラブチームリーグ1位、7年連続7回出場)慶應キャプテン・田中 ナニワラクロスキャプテン・植田
レポート
決勝戦は、伝統校慶応義塾大学と初の決勝進出を果たしたナニワラクロスクラブの対決となった。
多くの日本代表選手を要し、攻守ともバランスのとれたそつの無いゲーム展開を行う慶応に対し、ゴーリー吉田を中心としたゾーンディフェンスから早い展開、パワーとスピードのあるMF陣からの切り崩し、ATキャプテン植田のゴール左上での得点プレーといった特徴を持つナニワ。試合は、立ちあがりナニワのペースで始まったものの、植田ノーマークやEMOでのシュートチャンスを尽くはずし、次第に慶応ペースへ。先制点は、第1Q10分過ぎ、慶応MF菅井がゴール右上から1対1でマークマンを背負いながらのバウンドシュートで得点。ナニワは、15分過ぎ、ようやくAT植田が1対1から得点し、そのまま第1Qは1−1で終了。
第2Q慶応が立て続けにゴールを決める。EMOでMF黒澤、AT柴田が1対1から、さらにはAT鈴村が1対1からと三点を加え、前半は4-1と慶応がリード。
第3Qナニワ平岩が得点を決め4-2とし、得点差を縮めたいところだったが、リズムを掴むことは出来ず、第4Q慶応がAT小林のフォードを鈴村がゴール前で合わせて駄目押しの5点目。ナニワも植田が再び得点するも、5−3で試合終了。慶応が3年ぶりの優勝を勝ち取った。
全日本選手権決勝は、多くのプレーヤーが駆けつける試合であり、ある意味では今後の国内ラクロスの方向性を示す羅針盤的な意味合いもある。慶応はボールを丁寧につなぎ、パス回しを中心として攻めるといったこれまでの王道とも言えるラクロスを展開し勝利を納めた。しかし、負けたとは言え、ナニワが随所にゴーリーから走りこむ先へのリードロングパスという展開を試みていた点は来年以降の新たなラクロスの萌芽を信じて、敢えて注目に値すると言いたい。慶應AT柴田vsナニワDF富永
クリアする慶應DF大神田
慶應ライドを振り切るナニワMF寺井
ナニワMF小西のシュートシーン
ナニワMF増村のシュートシーン
1on1を仕掛ける慶應AT小林
慶應MF瀬田のシュートシーン
タイムアップ。慶應優勝の瞬間。
report by 日本ラクロス協会強化部・大門孝行
text&photo by JLA Webmasters・momo
Copyright(C)@Japan Lacrosse Association1998.12.20