関西会場・女子準決勝戦
日時:1998年12月6日(日)11:00 Draw
場所:京都・宝ヶ池球技場試合内容:
武庫川女子大学(関西学生リーグ1位、初出場)
vs
神戸ラクロスクラブ(西日本クラブチームリーグ1位、6回連続出場)スコア
前半
後半
TOTAL
武庫川女子大学
1
4
5
神戸ラクロスクラブ
4
2
6
得点者
武庫川女子大学
神戸ラクロスクラブ
#35細見綾子(3)
#24加藤祐子(5)
#5藤田真希子(1)
#6寺西千佳(1)
#15松下弥生(1)
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レポート
全日本選手権女子準決勝 昨日の天気とは打って変わっての晴れ!晴れ!晴れ!
暑いくらいの小春日和の中で熱戦が繰り広げられた。
南山大学を大差で破った武庫川女子大学(以下、武庫女)とサドンビクトリーで速さが武器の日本女子体育大をねじ伏せた神戸ラクロスクラブ(以下、KLC)との対戦であった。
前日の試合内容から疲れが見えて当たり前の状況のKLCを開始早々調子付かせたのはやはりあの人だった。
#24加藤祐子である。
武庫女のダブルチームからでも緩急のある1オン1で3連続ゴール。
日本を代表すべき点取り屋がゴールネットを揺らし続け、中盤に貴重な追加点を#6寺西千佳が決め4-0として全くのKLCペースかと思いきや、今年の公式戦無敗を誇る武庫女も#35細見綾子がFSで1点を返し、何とかKLC食らい付き前半を終えた。
後半が始まり15秒でファストブレイクを作り出して1点。KLCのファールを誘ってFSでもう1点。#35細見が連続ゴールを上げ4-3。一気に追いつくかと思わせたそのときKLC#24加藤が立て続けに2点を決め再び3点差に。
KLCの超スローなボールポゼッションに、前日の再現となるべく「速さ」を持ち味とする武庫女はペースを握ることもボールを奪うこともできない。
反対にキープの甘さが露呈し、せっかくのチャンスを作っても生かせきれない。
ダラダラとした煮え切らないペースを変えようと、関西学生リーグMVP#5藤田真希子、#15松下弥生の一点で最後の粘りを一瞬見せたが、結局KLCには及ばず6-5で幕は下ろされた。
日本では歴史の浅いこのラクロスだが、こんなラクロスにもやはり経験の積み重ねは勝利への重大なキーワードであることに再び強烈に気づかされてしまった。
経験から得るものは、どんな時であっても冷静な判断を下し、そのシチュエーションに見合った試合展開を自然に作り出してくれる。
リーグ戦無敗で初の優勝でJLC出場を、そして準決勝の大舞台を初めて経験する武庫女
JLC出場6度目の挑戦で自分達の手の内を知り尽くし、スピードをカバーし経験を生かす方法を完璧に身につけたKLC。
この両者の大きな違いは、やはりここに行き着くとしか言いようがないのだろうか・・・。
report by 関西学生連盟広報副委員長・植田聖子
photo by 日本ラクロス協会・今井健司
協力 左大文字ラクロスクラブ・山本昌宏
Copyright(C)@Japan Lacrosse Association1998.12.10