title2.jpg (2858 バイト)

関西会場・女子第1回戦(第2試合)

日時:1998年12月5日(土)14:00 Draw
場所:大阪・舞州公園運動場

試合内容:
  日本女子体育大学(関東学生リーグ2位、初出場)
     vs
  神戸ラクロスクラブ(西日本クラブチームリーグ1位、6回連続出場)

ドロー

icon2.gif (355 バイト)スコア

 

前半

後半

延長

TOTAL

日本女子体育大学

2

3

0

5

神戸ラクロスクラブ

4

1

1

6

icon2.gif (355 バイト)得点者

日本女子体育大学

神戸ラクロスクラブ

♯55飯田晴子(3)

♯13山形紀代子(2)

♯56近藤栄子(1)

♯24加藤祐子(2)

♯2穴戸美智子(1)

♯18梅田千春(1)

-

♯6寺西千佳(1)

神戸ラクロス・Vゴール神戸ラクロス・加藤の速攻

icon2.gif (355 バイト)レポート

「失速、日本女子体育大学」

第1試合よりは落ち着いたものの、小雨の中で試合は開始された。
下馬評は日本女子体育大学(以下、日女体)。
ピークを過ぎ、層の薄さを露呈していた今年の神戸ラクロス(以下、KLC)に残念ながら、日女体のスピードに勝つ要因を見つけ出すのは難題であった。

グランドコンデションが最悪の中、KLCは中盤でのクリアーが繋がらず、また日女体も度重なるファールでなかなか思うような展開を作れずにいた。
この状況を打破したのは全日出場6回目のKLCであった。
先取点を日女体に取られたものの、開始10分で逆転に成功したKLCはチームに波を引き寄せ、前半2点の貯金をつくりだした。関西勢のうれしい誤算であった。

学生チームにはない超スローなリズムは、日女体にとって初めての体験であったようだ。
慣れないリズムに、勝機を手にするには後半、早い段階で自分達のスピードに乗ったラクロスをし、KLCのポゼッション時間を減らすことただ一つであった。
しかし、日女体は前半2得点を挙げた55飯田と中盤でゲームメークする#47井端を中心にKLCのゴール前で、決定的なチャンスを作るものの何とか同点に追いつくのが精一杯であった。

KLCは、十二分に1点の重みを知っていた。
自分達の強みも弱みも含めてどうしたら相手に点を取られずに点を確実に取れるのか。
に対し、前半の流れのまま何の策も試みなかった日女体とでは後半終了のホイッスルが吹かれた時すでに勝敗は決まっていた。

先に1点を取った方が勝者となるサドンビクトリー方式での延長戦は、前半の終了間際の再現であった。
残分は3、KLCは無理なシュートは決して狙わず、確実なシュートチャンスを狙いながらポゼッションを続ける。
そして24加藤から13山形へ。
サドンビクトリーもまさにこのシチュエーションで決まった。

日女体は十分逆転する可能性があったが、可能性を試合中に発見し、分析し、実行する事ができなかった。
特にオフェンスの状況ではボールを保持していない選手、他の11人にスピードを
感じる事はなかった。
つまりチームとしては最後まで1番の武器であるスピードを試す事なく、全日から姿を消す事となった。
短期決戦、そして僅差のゲームだからこそ、ナビゲーターの必要性を痛感させられたゲームであった。

report by 日本ラクロス協会強化部・田仲久美
photo by 左大文字ラクロスクラブ・山本昌宏


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