<中国特集>

「アジアからW杯金メダルを!!」

        中国をやってくれる。”POWER”が、”重み”が全然破格。

                (RELAX2 No.1より掲載)

日本ラクロス協会 事務局長 早川靖彦

 中国へ行ってきました。目的はアジアで2番目の”W杯出場国”になってもらうこ
とで、ひいては”2005年ラクロス・アジア大会”の開催です。
 中国では競技スポーツに従事する人が極めて少なく、つまり”オリンピックで勝つ
ための代表選手”になり得る人々だけが特別に養成されるもので、北京体育大学への
交渉を決めたのも、その大学が最も”中国代表チーム”に結び付けるべく、近い機関
だったからです。
 ですから、”中国へのラクロスの普及”は決して人口的な普及ではなく、あくまで
も、その他のアジア諸国への強い影響力を持つ国家と考え、ある意味で”投資”を決
定しました。
 自転車が歩道を走ってはいけない国、それでいて接触事故が余り起きない中国はや
っぱりすごかったです。黄砂で常にどんよりしていた北京の街は、最高責任者亡き後
の”全人代”の最中で特別な時期でした。天安門広場の辺りは完全に通行止めになっ
ていて(なぜか自転車は通れるんですけど)、ある頭の悪い事務局長が、女子W杯ポス
ターを広げ記念写真を撮ろうとした瞬間、正確には写真を撮った3秒後には公安警察
に取り囲まれ、お登りさん達も50人ほど大集合し、ちょっとした騒ぎになってしま
いました。
 そして大学への交渉へ向かいますと、通された部屋が、たった6人の会議室なのに
小学校の体育館くらいある”貴賓室”でまずは威圧され、緊張しつついつものよう
に”ラクロスのご説明”を始めました。いよいよ交渉ごととなった瞬間に、先方のト
ップ、李氏(同大学国際部長)の目が豹変。どうも私の”アジアの国から金メダル
を”に反応された様な気がするのですが・・・。それからは具体的な数字、例えばク
ロスを何本寄贈できるのか、研修生をいつ訪日させられるのか、等など。とにかく午
前中で終わるはずの会議も、最近流行の”羊しゃぶしゃぶ&60%アルコール蒸留
酒”の昼食歓待の後、「午後も会わせたい人がいる。とりあえず、休憩して下さ
い。」と、てっきり”お茶でも飲むのか”と思いきや、通されたのが来客様宿泊棟
で、「1時間後に迎えに来ます」となって、「中国では学生もみんな昼食後に1時間
寝るんです」と続く(本当かは知らない)。
 専門家が言うに、要するに先方は”ものすごくやる気になっている”らしいのでし
た。でも、そんなことが1日で決まってもいいはずがない・・・。夕方ホテルに送っ
てもらい、部屋でシャワーを浴びながら急に恐くなってきたのです。何しろ一人です
から。それで情けないことに、アメリカやオーストラリアの関係者にガンガンFAX
して、用具関係の寄贈につ"て協力を要請し、日本の商社やメーカーの知人に電話し
て”中国人の話の進め方”を聞いたりしました。実に国際電話5万円分を費やし、裏
を”約束した後”に取ったわけです。いやぁ、ごめんなさい。
 結果的に第1段階はクリアし、日中ラクロス交流は始まりました。
 女子W杯には5名来日。6月にコーチ派遣。8月に研修生招聘。11月に日本選手
団訪中。というのが近々の計画です。

 興味のある方は早めに私宛てにFAX(03-3666-2945)を。

(RELAX2 No.1より)

「日本ラクロス協会、中国へコーチ派遣」

 日本ラクロス協会は、中国とのラクロス交流を推進するために「中国・北京体育大
学第1回訪中クリニック」と題して、7月3日〜7日にコーチを派遣します。
 訪中予定者は、以下の通りです。

  ・早川靖彦(協会事務局長)
  ・大久保宜浩(男子代表選手団ヘッドコーチ)
  ・内田典子(協会普及部長)

 今回のクリニックは北京体育大学の研究員を対象にしたもので男子及び女子の基本
的な技術及びルールを学んでもらうことを目的にしています。

 後日、レポートを掲載します。お楽しみに。


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