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 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.9
2005年6月25日(土)
 
ランチタイム 13時、ランチタイム。
恒例の自分で作るサンドウィッチで今日の具材はチキンサラダ。朝食が早かったこともあって皆もりもり食べている。
プール 14時半。リエゾンのキヨミさんのご協力で、Navyから車で10分ほどの所にある公営プールに行き体の疲れを取り除く。真剣に泳ぐのではなく、水面にぷかぷかと浮かんだりすることで、水流や水圧で体がほぐされる。地元住民は突然の日本人グループの出現にびっくりした様子だった。
ジャグジー風呂 運良くジャグジー風呂があったため、皆大喜び。Navyの寮は狭いシャワーしかないからだ。毎日シャワーだけなのと、湯船に浸かるのでは疲労の残り方が段違いだ。「ふぅー効くぅーー。」と思わずお父さんのようなため息を漏らしながら湯船に体を沈めていた。老廃物が一気に体外に出て行ったお陰でぐっすり眠ることが出来たのか、その後数時間のフリータイム、日本の宿泊エリアはアイシングをする者以外は静まり返っていた。
ミーティング 夕飯を終えて21時。ミーティングルームにて、スマイルワークス社のビデオソフトを使って明日対戦するスコットランドのプレーの特徴を繰り返し確認。
スコットランドは、平均身長が高い。1対1でやられることよりも、中へのパスをいかにシャットアウトできるかの玉際勝負となる。「今まで練習して来たことが“良い習慣”として出せればいい結果が出るだろう。」と佐藤壮(タケシ)AC。
石渡AC 「スコットランド戦は我慢比べになるだろう。苦しい場面、相手の流れの時間帯でより我慢できたほうが勝つ。しびれを切らしてしまったほうが負ける。」と石渡素子(モトコ)AC。
過去2大会スコットランドと対戦し、2001年の大会では予選で1点差で勝利したのに順位決定戦で1点差で負けたという悔しさと屈辱を身を以て知っている者の言葉は、短くても非常に重い。

高田HC高田静江(シズエ)HCも石渡素子(モトコ)AC同様、スコットランド戦勝利への思い入れはひときわ強い。

「17時からで、少し時間がある。それまで上手に時間を使って、明日の15時10分、大漁旗の前で集合した時には、すでに戦闘モードに入っていろ。」と選手を鼓舞。「日本は明日負けない。4位以上を狙っている私達にとって、明日の試合はあくまでも通過点に過ぎないけれど、4年前スコットランドに負けて7位だったことを考えると、その借りは絶対返さなくてはいけない。“戦闘モード”だからね。分かる?」そして日本を出る時に、2004年限りでチームを去って男子ラクロスのほうに戻り、しかしもちろん2005年になってからも、日本代表と同じ気持ちで戦い、人一倍応援してきてくれた頃安悠子(コロちゃん)元サポートマネージャーから託された手作りのミサンガを配った。

「コロちゃんはね、これを私にくれる時、“皆を信じてます”って言ったの。“応援しています”ではなく。信じるしかない、日本の勝利を信じて結果を待っている人が日本に沢山いるの。だからみんなも、自分達の力を信じなさい。選手だけじゃなく、コーチ、トレーナー、マネージャーもだよ。結果において、私は絶対言い訳しないから。だからあなたたたちも絶対良い訳しちゃ駄目。」

 前回の女子ワールドカップで悔し涙を流した者、2002年男子代表のBlue Division昇格に貢献した者、経験者の言葉はそれぞれにシンプルで、だからこそ重い。これらの経験、教訓を背負って、今いる16名の選手、8名のスタッフに全ての力を集結させ、明日は絶対にスコットランドに勝ちたい。勝たねばならない。

   
ファンメール

●沢山のファンメール、ありがとうございます!!●

個人宛のものは本人に直接渡し、複数またはチーム宛のものは宿舎の廊下に貼り出し、選手/スタッフは全てのメールを読んで、本当に力を頂いています。

明日のスコットランド戦から、さらに厳しい闘いに入って行きます。皆様からの応援メールをお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします!

 

高田静江(シズエ)HCのコラム“異体同心”
 ※今日から出来る限り毎日、ヘッドコーチ高田静江の想いをこのコーナーにぶつけます。現地アメリカはアナポリスからの熱いメッセージを受け取り、皆さんも共に戦って下さい。
 

チェコ・ドイツ・ニュージーランドに3連勝。
でも・・・昨日までワールドカップが始まっている気がしなかった。なぜだろう・・・。
それはどんなに勝っても、前大会までの順位、7位という現実がまだ何も変わっていないからだ。

今日、ニュージーランドに26-1で勝った。
後半に入ってから、Technical Delegateからのアドバイス(試合中・・・)
  ”日本は点を取り過ぎだよ。勝負が見えているのだから、
   お互いにLACROSSEを楽しめるような戦い方もフェアプレーのうちよ。”(かなり意訳)
う〜ん、まだ今の日本に世界の中で互いに楽しむラクロスは難しい・・・。
とても考えさせられる言葉であった。

ただひとつ言えることは、日本がこのようなこを言ってもらえるだけの力をつけたということ。
今は前向きに受け取り、深く考えるのは大会が全て終わってからにしよう。

明日から私の中で4年間待ち望んできた、
本当の意味での闘いが始まる。
テーマは「大化け!」これまで積み重ねてきたものを基盤に、さらに進化する。
一人一人が大化けしたとき、4位以上が見えると信じる。

雪中(*)のみんなぁ〜、応援ありがとう!
明日からのテスト、全力で頑張れ!!

HC シズエ

      *編集部注:高田HC勤務先である中学校

 

Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

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