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 Women's Japan Lacrosse National Squad

Editor's Eye
  「.Relax」編集部スタッフ・丸山雅代が、注目選手を密着取材。その人物像に文章で迫ります!
 
Vol.1 川辺美穂子(Mihoko Kawanabe)

川辺美穂子

  まだ記憶に新しい昨年12月の全日本選手権大会。

  優勝し日本一となったWISTERIAのキャプテンであり、ラクロスの名門、東京女子体育大学の元キャプテンでもある川辺美穂子。彼女は全日本選手権決勝戦で、中盤リードしていたところを追いつかれ、振り出しに戻ったゲームの均衡を破る次の一点を決め、チームを優勝に導いた。プレイオフで敗れ、全日本選手権に参加することが出来なかった一昨年の悔しさを晴らすことが出来た。

 「何事もあきらめない」由来から、コートネームは”あきら”。

 彼女の抜群のラクロスセンスは、多くの人が知るところである。非常に柔らかく、しなやかな筋肉を持つ彼女は、運動能力が高く、高校から始めたバスケットでは国体選手だった。その彼女が東京女子体育大学へ入学し、選んだスポーツはバスケットではなくラクロス。きっかけは先輩の言葉だった。
  「ラクロスだったら日本代表になるのも夢じゃない。」
  ラクロスで日本一を目指そう、そうして彼女のラクロス人生が始まった。そして彼女は今、日本代表のキャプテンとして世界の舞台に立とうとしている。

川辺美穂子

 

  8年前、初めて世界の舞台に立ったとき、彼女はまだ学生だった。とにかくがむしゃらで、悔しさだけが残った。
  その4年後、前回大会では20-3で敗れたイギリスに負けはしたものの、スコアは5-3。彼女の言葉をそのまま使うと「やれた感」もあった。しかし、大会が終わってみると日本の順位は7位と、4年前と変わらず、又も結果がついてこない悔しさが残ってしまった。
  今度のワールドカップは彼女にとって3度目となるが、今回は初めてキャプテンとして戦うこととなる。前回キャプテンである高田静江ヘッドコーチをはじめ、最高のコーチ陣のバックアップの中、「結果を残したい」「もっとリーダーシップをとりたい」と常に向上心を見せる。

川辺美穂子  ラクロスにプロはない。
  社会人である彼女に、「仕事とラクロスの両立の難しさはあるか」と尋ねたところ、「プロだったらもっとラクロスに時間などを費やせるのに、という気持ちはある。けれどラクロスにはプロがないのが現実だからそこは割り切るしかない。」という答えが返ってきた。平日は社会人として働き、ラクロスに集中できるのは土日のみ。それでも平日にどうしてもクロスが触りたくなったら、スポーツクラブのスカッシュルームで壁打ちをしてクロスの感触を確かめたり、夜活動する大学ラクロス部の練習に混ざったりもする。ラクロスにプロがなくとも彼女のラクロスに対する姿勢はプロフェッショナルであると感じる。

 女子日本代表は、6月の世界大会での目標を「Shoot for the Top4」として4位以内を目指している。結果を残せない悔しさを4年間温めてきた彼女が世界でどんなプレイで魅せてくれるのか...。

 世界大会まで残すところあと2ヶ月、もう目前まで迫ってきている。

 

Text by 日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・丸山雅代
Photo by 女子日本代表サポートマネージャー・橋本薫

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