ゲームレポート 「ASPAC予選2日目/4月2日」
U21日本代表 vs U21オーストラリア代表
スコア 20min.×4Q 1Q 2Q 3Q 4Q total Japan U21 3 3 3 2 11 Australia U21 0 5 4 3 12
Japan U21得点者 #9 河合 広大(4) #6 松下 立(2) #13 本下 純(2) #12 関根 幹祐(2) #14 池川 健
ASPAC予選2日目。相手はU21オーストラリア代表。
チーム発足当初から「オーストラリアに勝って優勝する」ことを目標に掲げてきた’07U21日本代表。今大会最初の対戦となるこの試合に選手、スタッフともにモチベーションの高い状態でゲームを向かえた。
前半からゲームは動く。日本が得意のカウンター攻撃でゴールを奪い、1クォーターを3-0でリードして終える。
2クォーターは、一変してオーストラリアペースで試合が進む。
守ってはDF陣の激しいプレッシャーで日本のパスワークを分断。攻めてはゴール前のスペースを巧みに使い、オーストラリアらしいゴールの奪い方で、このクォーターで一気に5得点。日本も負けじとブレイクやエキストラオフェンスを含む3得点で、6-5とリードを守って前半を終えた。3クォーター。ここが勝負と気持ちをこめてフィールドに立つ。
ここでオーストラリアは、DFのプレッシャーをさらに強め日本にポゼッションを与えない。また、MFのゴール裏からの1対1を中心とした、いやらしい攻撃を展開。コンスタントに得点を重ねていく。「奪う」ことをコンセプトに掲げた日本DFは、こういった中でもひたひたとボールを奪うものの、相手から奪ったボールを、焦る日本オフェンス陣は単調なミスを繰り返し相手に渡してしまう。まさに悪循環に嵌るかのように見えた。
しかし、この苛立ちの募る展開で日本MF陣が踏ん張りを見せる。広がった相手DFを小さくするために、どんどんゴールへ仕掛ける。MF陣のゴールでついに同点に追いつく。4クォーター。あとは気持ち。やってきたことをすべて表現しよう。ヘッドコーチの問いかけに選手たちは答える。気持ちの入ったプレーをフィールド上で見せる。が、ゲーム運びの巧いオーストラリアは時間を稼ぐようにゆっくりと攻める。じれる展開にオーストラリアがついに12点目のゴールを決める。最後まであきらめない日本は、終了1分前にキャプテン河合のガッツあふれるゴールで1点差にするも、そのままタイムアップ。
息を呑む試合は、11-12で敗戦となった。
Report:U21男子日本代表アシスタントコーチ・栗原望
Photo:U21男子日本代表マネージャーリーダー・井出麻美