2010年男子日本代表・第11回&第12回活動レポート(2010年6月12日〜13日) 第11回活動レポート(2010年6月12日) 6月12日(土)、大井ふ頭中央海浜公園第2球技場にて強化練習が行われた。
レポート執筆者: 弘中達也
・背番号:#21
・ポジション:LMF
・学年:4年
・所属:名古屋大学
・代表歴:2009年U22日本代表・得意なプレー:パスカット
・注目してもらいたい点:ライド
・ご覧の皆様へ一言:みなさまの応援の一言、一言が力になります。これからも日本代表の応援よろしくお願いします。<今回の練習メニュー>
・ミーティング
・柔軟性測定
・スクリメッジ
・2対2
チーム 1Q 2Q TOTAL 日本代表 7 6 13 神奈川大学 2 2 4
チーム 3Q 4Q TOTAL 日本代表 1 3 4 東京大学 1 1 2
チーム 5Q 6Q TOTAL 日本代表 4 4 8 慶應義塾大学 0 0 0今回の練習は世界大会での4戦目という位置づけのもと神奈川大学、東京大学、慶応大学とのスクリメッジを行いました。
まずは集合後、最後となる柔軟性の測定が行われ、各自、前回の数値との比較を通して自身のトレーニングの成果を実感しました。
そして、試合前のミーティング。この日の日本代表は、前回のノートルダム戦の反動からかどこか集中力に欠け、雰囲気も緩みがち。ミーティング内容も細かい戦術の確認はほどほどに、こういった状況の時でも日本代表として、いままでやってきたことを精度高く、どうやりきるという一点のみに重点が置かれました。
しかし、この日は、試合前の雰囲気をそのまま引きずり、パスミスやシュートミスの目立つ展開となり、苦しい試合となりました。世界大会においては、様々な状況下での試合が予想され、その中で勝っていかなければならない。調子の上がらない中でも、今までやってきたことを愚直にやりきり、相手よりも1点でも多く取り勝つことが大事になってくる。そういった状況の練習にはなったのではないかと思います。
試合後には技術練習として2対2が行われました。この練習ではノートルダム大学から「ランニングシュートが入るイメージが無い」との指摘を受けたので、個人が脅威を持つ存在となる為にシュートを打つ意識と、そのシュートを決めきるという事を強く意識し練習に取り組みました。こういった練習は普段なかなか勝負出来ないような選手ともガチンコで勝負出来るので面白いですね。最後に地方出身者として一言。
関東圏以外のみなさん、代表は遠い存在ではありません。確かに、情報といった部分では足りない部分はあるかも知れませんが、練習時間や練習の質といった部分は個人の意識次第でどうにでもなります。そして、その時に今の自分にどういったプレーが必要なのかを意識して練習することが大事だと思います。
日本国内で戦う為に必要なプレーと世界で戦う為に必要なプレーは違います。僕は大学1年生の終わりから、体格の違う海外選手を相手にするにはどういったプレーが必要なのかを意識しながら練習してきました。これから代表を目指そうという方々はそういった部分を意識して練習してみて下さい。関東地区だけでなく様々な地区から代表選手が排出される事を楽しみにしています。第12回活動レポート(2010年6月13日) 6月13日(日)、みなとみらいスポーツパークにて強化練習が行われた。
レポート執筆者: 丸山伸也
・背番号:#4
・ポジション:AT
・学年:社会人13年目
・所属:FALCONS
・出身大学:日本体育大学
・代表歴:1998年/2002年/2006年日本代表・得意なプレー:ゴール前でのプレイ
・注目してもらいたい点:シュート
・ご覧の皆様へ一言:残りひと月。最後の仕上げをして勝てる強いチームになります。<今回の練習メニュー>
・全体ミーティング
・2対2
・ハーフフィールドオフェンス→フルフィールドディフェンス
・ハーフフィールドディフェンス→フルフィールドオフェンス
・スペシャルプレイ
・マンアップオフェンス、マンダウンディフェンス
・フリー練習今日は午後からみなとみらいスポーツパークで練習。 初めての場所で周りにはビルやマンションがあり、いつもと違う雰囲気での練習になりました。
ミーティングから行い、今日の練習内容の確認をしました。
まずディフェンス。システムと使うタイミングの確認。ボールを奪う確認をしました。自分はアタックだからあまり関係しませんが、たまに戻る事が起こるのでその時に対応出来るようにしっかり聞いています。
次に、オフェンス。セットアップで1stアタックからの2ndアタックへの連続性の確認。裏起点の確認。マルシンクエストの確認。ちなみに、自分は恥ずかしからマルシンクエストとは言えません。で、マルシンクエストって何!?と思われると思いますので説明すると、ラスト1分とか2分とかで負けていたり、同点の場合に行う決めプレイ。ノートルダム戦、昨日の学生との試合でも試みましたが、なかなかゴールまでたどり着けずレベルが高いです。
そこで今回は動きを変える話。セットアップでの課題は、「パスをする為にゴールに向かう」、「キャッチ後に外を向かない」。これにはもらい際での強い動きが大事。さて、練習はハーフフィールドからフルフィールド、特殊ケースのボールを奪う、ゴールを奪うスペシャルプレイ。マンアップオフェンス、マンダウンディフェンス。フリー練習。
本大会に向けての最終確認です。2010年の日本代表が始まってからやっているボールを動かしスペースを奪うラクロス。これが日本の武器です。完成すれば全勝もありえます。ただ今日もイージーミスが多く、ラクロスになっていなかった時もあり大久保HCもご立腹。弱い気持ちがあっては試合で負けます。強い気持ちは練習で培った「自信」。自分を信じて、仲間を信じてメダルを取ります。
Text:男子日本代表・弘中達也
Text:男子日本代表・丸山伸也
Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈