2010年男子日本代表・国際親善試合レポート(2010年6月6日) 6月6日(日)江戸川陸上競技場にて、米・Notre Dame大学とのトライアルゲームが行われた。
レポート執筆者: 岡部光人
・背番号:#12
・ポジション:MF
・学年:社会人10年
・所属:Falcons
・出身大学:日本体育大学
・勤務先:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
・代表歴:2002年日本代表、2006年日本代表・ご覧の皆様へ一言:
国内での代表活動は12日、13日、26日、27日となります。
練習はいつでも公開していますので、是非、観に来て下さい。そして選手に声かけてください。これまでの国際試合を世界大会のスケジュールに想定し、我々は戦ってきた。
4月4日に行ったクリースモンキーズ戦を世界大会初戦と位置付け16-21で敗戦。
6月5日のNotre Dome戦(以下ND)を世界大会2戦目と位置付け8-13敗戦。
そして、世界大会第3戦目と位置付けた6月6日今回のND戦。6-7で敗戦。我々の目標である「世界三位」を掴み取る為には、イラコイ連邦、イングランドには必ず勝たなくてはならない。そこから前回大会優勝のカナダ、プロ選手を多く抱えるスター軍団アメリカ、ズバ抜けた身体能力を持つオーストラリアといった強豪国から勝利をもぎ取っていかなければ「世界三位」は見えてこない。
世界大会で3連敗し、強豪オーストラリア、アメリカに挑んでいくのは正直想像したくない状況である。しかし、今の日本代表チームではその可能性は否めないのも事実である。今回の試合、観戦されていた皆様にはどのように映ったのであろうか。
NCAA二位のNDに善戦し、世界大会で期待できるのではないか。世界三位になれると思う。いやいや日本代表は前回大会と変わらない成績で終わるのではないか。このままじゃ下のブロックに落ち、BLUE divで戦えなくなるのではないか。様々な感想はあるとは思う。フィールド戦っていた我々の感想は、やはり日本代表チームとしての完成度はまだ60%程度でしかないという事であった。世界大会で1試合に二桁得点ができなければ勝利は遠い。今回のND戦も6得点しかできていない。得点という数字を見てもまさに60%の出来であった。
メンタル面ではどうだろうか。フィールドで絶対に勝ちたいという強い気持ちを持ったプレー。ベンチにいる時でも強い気持ちを持って準備できているのか。仲間が強い気持ちを持ったプレーをした時に、身体が熱くなれるような同じ強い精神状態でいれるのか。自分が強いプレーで仲間を引っ張るという気持ちで戦えているのか。私にはまだまだ足りないように感じたが、我々日本代表選手として選ばれた23人は、それらができる選手であるはずだ。できるから選ばれた23人である。
上手くなくてもいい、強い選手、強いチームになろう。
と、取り組んで練習をしてきた。世界大会までの残り1カ月もそうするだろう。もちろん大会中もそう取り組み、強い日本代表を世界に見せつけてこよう。
そして、日本代表としての誇り・自信を持ち、必ず世界三位になろう!強い選手・強いチームになる為には、負ける事を想像する事が大事なのかもしれない。どうしたら勝てるのかより、どうしたら負けてしまうのか。試合終了のホイッスルが鳴り、それで負けが決まる事を想像すると、僕は強くなれる。そんな未来に辿り着きたくないと思うからでしょう。それに、これまで代表活動を共にしてきたチームメイト、家族、友人、ラクロスに関わる皆さん、応援してくださる皆さんの存在が我々を強くしてくれます。
どうか世界大会中の数日間でもいいです。皆さんの気持ちを我々に届けてください。我々はそれを感じ、強い気持ちで世界の強豪国と戦ってきます。今回のND戦が終了した時、私は悔しくて涙が出ました。世界大会で同じ涙は流したくない。
日本独自のラクロスを世界に見せつけ、胸を張って日本に帰ってきたい。
日本の世界大会の過去戦績)
1994年 6ヵ国中6位
1998年 11ヵ国中8位(RED div)
2002年 18ヵ国中5位(RED divからBLUE divに昇格)
2006年 21ヵ国中6位(BLUE div)
2010年 30ヵ国中 3位!!!ミーティング PR活動・Tシャツ販売 試合前 *第22回ラクロス国際親善試合・男子日本代表 vs 米・Notre Dome大学のレポートはこちら。 試合後
Text:男子日本代表・岡部光人
Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈