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 U19男子日本日本代表

2010年男子日本代表・トライアルゲームレポート(2010年4月3日)
 4月3日(土)、大井ふ頭中央海浜公園第2球技場にて、強化練習及びCreaseMonkeysとのトライアルゲームが行われた。

塚田哲也

 

レポート執筆者: 塚田哲也

 ・背番号:#5
 ・ポジション:AT
 ・学年:社会人2年目
 ・所属:Stealers
 ・出身大学:成蹊大学
 ・勤務先:ジャパンケーブルネット株式会社
 ・代表歴:2007年U21日本代表

・得意なプレー:DFを騙す、ゴール前
・注目してもらい点:日本代表が他国に勝つところ!
・ご覧の皆様へ一言:
   体が小さくてもやれるんだ!ということを証明したいと思います。 日本代表への応援、よろしくお願い致します!

 
<今回の練習メニュー>
  ・体重、体脂肪、BMI測定
  ・全体ミーティング
  ・2対0シュート練習
  ・ハーフフィールディフェンス
  ・ハーフフィールドオフェンス
  ・faceOffセッション
  ・トライアルゲーム(20分×2Q)vs CreaseMonkeys
  ・ミーティング
 

測定)
  体重・体脂肪率・BMIを測定しました。
  現在、 日本代表では「忍者隊」に命じられた選手がいます(#4丸山、#6開、#7池川、#8門田、#9継、#5塚田) 。これらの選手たちは体を大きくするのではなく、自分のイメージ通りに体を動かせられるようにできることを目的に体作りをしています。
  世界で戦う際、日本人の体格は他国に比べ劣っているのが現状ですが、日本代表が取り組んでいるラクロスではボールの展開を読んでスペースを奪ったり、ディフェンスを引き出すことで相手の守備範囲を小さく、あるいは無くすことを意図しており、相手から守備範囲を奪うには素早く細かく動ける選手が活きてきます。
  私自身、日本代表の中で一番体の小さい選手であるため、イメージ通り体を動かせることは、世界で戦う上で生命線となる部分になります。そのため、特に意識高く取り組んでいく必要があります。

全体ミーティング)
  前回の合宿でセットプレー、フルフィールドオフェンス、ハーフフィールドディフェンス、クリア、ライド等、戦術について共有することができました。ミーティングではスクリメッジに向けて再確認を行いました。
  内容は、
    ・ハーフフィールドディフェンスの修正
    ・セットプレー後の攻め方の共有
  現状ではセットプレーでシュートまでいけなかった後、ボールマンに判断を任せてしまうことでボールが停滞してしまうという問題がありました。またチームとして決まり事が増えてくることで、攻めやすくなりポゼッション時間が長くなった半面、ルールの型を守ろうとしてゴールに向かわなかったり、個々としての恐さを出せていないということが懸念されていました。これを解決するために、セットプレー後でも次のスペースにボールをつなげて、ディフェンスの崩れている箇所からもう一度攻めること、セットプレー中でもシュートチャンスがあればゴールを狙うことを共有しました。
  最後に「戦術は手段であって目的ではない。目的は勝つことである。」ということを全体で確認しグランドへ。

ハーフフィールドディフェンス/ハーフフィールドオフェンス)
  選手間でコミュニケーションを取り確認、修正が行われました。
  その後、FaceOffメンバーは、CreaseMonkeysのChris Eck選手(アメリカを代表するFaceOff スペシャリスト)のレクチャーを受けFaceOff練習を実施。

トライアルゲーム)
  CreaseMonkeysとのトライアルゲームは、日本代表が今まで取り組んできたことが通用するかどうかを確認する大切な機会となります。大切なのは日本代表がやるべきことを徹底できるかどうか。
   1) ボール周辺に厚みを持たせること
   2) ボールの流れを予測して次のスペースをタイミングよく奪い取ること
   3) DFを引き出しスペースを作ること
   4) 判断をボールマンに任せないこと
   5) 常にディフェンス→オフェンスへの準備をし反応すること
  細かい点を挙げればまだまだありますが、今まで日本代表が行ってきた取り組みは、以前のレポートをご覧頂ければと思います。

 試合後のミーティングで、大久保HCから「勝負に挑んでいるかどうか」との問いがありました。迷いや不安の姿勢を見せてしまえば、相手はすぐに守→奪に切り替えてきます。パスが手元でクロスに当てられてしまったり、パスカットされてしまう機会が幾度かありましたが、これは個々(ボールマンもオフボールマンも)で恐さを出せていないことで、相手に予測させる余裕を与えてしまっている状況に限ってやられているように感じました。やはり、ゴールに向かう意識、チャンスがあればシュートを狙う意識を常に持つことが重要になります。

 世界大会では、格上相手に連日試合を行います。精神的にも肉体的にも苦境に立たされることが予想され、世界で勝つためには「巧い」選手ではなく、「強い」選手である必要があります。どんなに技術が高くてもどんなに体力があっても、逆境や苦しい場面で勝負に向き合えなければ戦えません。勝負事というのは、そこまでに至る準備の段階で決まっていると思っています。「あれだけ取り組んできたのだから、これで通用しなければ自分には才能がなかった。」そう思えるくらい腹を括れる状態でなければ、苦しい場面で自分に自信を持つことはできません。そういった覚悟を決めるために一日一日をやり切りたいと思います。

 今回の世界大会の結果が、その後4年間の日本のラクロスを立ち位置を決めてしまいます。そのような重要な時に、日の丸を背負わせて頂いていることに感謝し、戦っていきたいと思います。

 
クリニック
クリニッククリニック
クリニッククリニック
クリニッククリニック

トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)

チーム
1Q
2Q
TOTAL
日本代表
4
3
7
CreaseMonkeys
3
5
8


NO
POS
名前
vsCM
得点
アシスト
3
AT
関根 幹祐
2
4
AT
丸山 伸也
1
7
AT
池川 健
1
9
AT
継 渉
1
10
MF
長谷川 玄
1
18
MF
佐保田 裕介
2
19
AT
堀内 茂大
1
24
DF
水田 裕樹
1
Total
7
3
トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)
トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)
トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)トライアルゲーム(vs CreaseMonkeys)
ミーティング
ミーティングミーティング
ミーティングミーティングミーティング

 

Text:男子日本代表・塚田哲也
Photo:日本ラクロス協会国際部長・鹿内映里

 

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