2010年男子日本代表・第7回活動レポート(2010年3月6日) 3月6日(土)、大井ふ頭中央海浜公園第2球技場にて強化練習が行われた。 レポート執筆者: 壷井直貴 ・背番号:#17 ・ポジション:MF ・学年:4年 ・所属:獨協大学 ・代表歴:2009年U22日本代表 ・得意なプレー:ゲームメイク、アシスト ・注目してもらいたい点:FACE OFF ・ご覧の皆様へ一言: 日本代表は4月にクリースモンキーズ、6月にノートルダム大学と試合予定です。 最高に盛り上がる試合をお見せできると思いますので、是非会場にお越しください。 日本代表として恥ずかしくないプレーをしますので、応援よろしくお願い致します。 <今回の練習メニュー> ・全体ミーティング ・20mマルチフィットネスラン ・2対0シュート練習 ・AT&MF:ゴール前ピックカット/DF:ダウンボール処理 ・ハーフフィールドオフェンス ・ハーフフィールドディフェンス ・フィジカルトレーニング - フェイスオファー:下半身強化、柔軟性アップトレーニングと実践練習 - フェイスオファー以外:15秒ダッシュ45秒ジョグを10分間、10ヤードラン・5ヤードランそれぞれ3分間、 アジリティトレーニング、体幹トレーニング 全体ミーティング 今回の代表活動は約1時間のミーティングからスタートした。 まずは選手間で、平日の夜に集まって話し合った内容を共有。代表活動は月に約4回、時間にして4〜5時間程度しかなく、選手たちで集まって自主練習やミーティングを行うことで、お互いにコミュニケーションを取る時間を増やしている。その後、菅井ACからオフェンス戦術確認、木下ACからディフェンス戦術確認が行われ、最後に大久保HCから前回の試合に関する改善ポイントが説明された。 ここでは、各練習内容のポイントについて説明していきます。代表で取り組んでいることを各チームで活かせてもらえればと思います。 アップ&20mマルチフィットネスラン 今回は練習の一番最初に20mマルチフィットネスランを行った。各ポジションので目標回数が設定されており、6月までに達成することを目標としている。 ・AT&DF:135以上 ・MF:155以上 ・G :125以上 本大会は、7、8試合の連戦であり、体力的にも精神的にも一番厳しい試合の終盤で、どれだけ運動量を落とさずにプレーし続けられるかが重要なポイントとなっている。日本が3位以上に入る為には、体格、技術、経験で格上のアメリカ、カナダ、オーストラリア、イラコイなどのチーム勝たなければならず、体力面、精神面で優位に立たなければ勝機は訪れない。日本代表が大学チームと6Qの試合をするのも、試合終盤でいかにパフォーマンスを落とさずに戦えるかを重要なポイントとしているためである。 2対0シュート練習 AT&MF:ゴール前ピックカット/DF:ダウンボール処理 今までの日本代表ではフルフィールドでのオフェンスが中心であったが、世界大会で勝ち残るためにはハーフフィールドオフェンスでの得点も必要不可欠であり、そのためのピックプレーに取り組んでいる。 ポイントとしているのは、ゴール前のDFの守備範囲をどれだけ削り取れるかという点にある。ピックを使って一人のDFの守備範囲 を奪うことで、一瞬2対1の状況が出来、シュートチャンスを作ることが出来る。 ハーフフィールドオフェンスではピックプレーでいかにチャンスを作れるかで日本の得点が大きく変わってくる。 ハーフフィールドオフェンス/ディフェンス ・ハーフフィールドオフェンス 現在日本代表はハーフフィールドオフェンスに力を入れており、いくつかのパターンを使い得点機会を増やそうとしている。 しかし、代表が目指している「ボールの周辺の状況をいかに有利にするか」、「次のスペースを相手より良い状態で奪う」という本質は変わらない。また、ATはゴール裏やクリース、MFはリストレ付近といった固定概念を無くし、ボールが動き、敵からスペースを奪い取っていく新しい形のオフェンスを作り上げている。まだ選手間でのイメージが合わなかったり、タイミングがバラバラだったりと、改善点は多いが、スケルトン(DFを入れない攻撃の形を確認する練習)などで、密なコミュニケーションを取っていけば、完成に近づいていくはずである。 ・ハーフフィールドディフェンス 今回、2つのポイントが挙げられた。 (1)選手同士の距離感 〜各選手の守備範囲の確認&共有 (2)FIX時のバランス 〜ボールとの位置関係による守備範囲の増減 ※FIX=相手の突破に対するディフェンス6人のポジショニングのコール ボールとは逆サイドの選手のポジションの取り方、声のかけ方でDF全体の守備範囲が変わってきてしまうという点が挙げられた。 現状としては、とにかく選手間でコミュニケーションと多く取り、細かく修正していくこと重要である。 フィジカルトレーニング 練習の最後に大久保HCが、「”自分のプレーにどれだけ自信をもって臨めるか”が一番重要であり、少しでも不安を持ってプレーしていたら世界大会では戦うことすら出来ない。どれだけ自分に、チームに自信を持てるかは、日々の努力の積み重ねでしかなく、選手個人の意識次第でそれは大きく変わってくる。」と言っていた。 日本代表は限られた時間の中で活動しているが、その中でどれだけ自分を追い込めるか、どれだけ目標に対して120%の力でやれるか。 あと4カ月間、自分との闘いである。 Text:男子日本代表・壷井直貴 Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈
レポート執筆者: 壷井直貴
・背番号:#17 ・ポジション:MF ・学年:4年 ・所属:獨協大学 ・代表歴:2009年U22日本代表
・得意なプレー:ゲームメイク、アシスト ・注目してもらいたい点:FACE OFF ・ご覧の皆様へ一言: 日本代表は4月にクリースモンキーズ、6月にノートルダム大学と試合予定です。 最高に盛り上がる試合をお見せできると思いますので、是非会場にお越しください。 日本代表として恥ずかしくないプレーをしますので、応援よろしくお願い致します。
<今回の練習メニュー> ・全体ミーティング ・20mマルチフィットネスラン ・2対0シュート練習 ・AT&MF:ゴール前ピックカット/DF:ダウンボール処理 ・ハーフフィールドオフェンス ・ハーフフィールドディフェンス ・フィジカルトレーニング - フェイスオファー:下半身強化、柔軟性アップトレーニングと実践練習 - フェイスオファー以外:15秒ダッシュ45秒ジョグを10分間、10ヤードラン・5ヤードランそれぞれ3分間、 アジリティトレーニング、体幹トレーニング
今回の代表活動は約1時間のミーティングからスタートした。 まずは選手間で、平日の夜に集まって話し合った内容を共有。代表活動は月に約4回、時間にして4〜5時間程度しかなく、選手たちで集まって自主練習やミーティングを行うことで、お互いにコミュニケーションを取る時間を増やしている。その後、菅井ACからオフェンス戦術確認、木下ACからディフェンス戦術確認が行われ、最後に大久保HCから前回の試合に関する改善ポイントが説明された。
ここでは、各練習内容のポイントについて説明していきます。代表で取り組んでいることを各チームで活かせてもらえればと思います。
今回は練習の一番最初に20mマルチフィットネスランを行った。各ポジションので目標回数が設定されており、6月までに達成することを目標としている。 ・AT&DF:135以上 ・MF:155以上 ・G :125以上 本大会は、7、8試合の連戦であり、体力的にも精神的にも一番厳しい試合の終盤で、どれだけ運動量を落とさずにプレーし続けられるかが重要なポイントとなっている。日本が3位以上に入る為には、体格、技術、経験で格上のアメリカ、カナダ、オーストラリア、イラコイなどのチーム勝たなければならず、体力面、精神面で優位に立たなければ勝機は訪れない。日本代表が大学チームと6Qの試合をするのも、試合終盤でいかにパフォーマンスを落とさずに戦えるかを重要なポイントとしているためである。
・ハーフフィールドオフェンス 現在日本代表はハーフフィールドオフェンスに力を入れており、いくつかのパターンを使い得点機会を増やそうとしている。 しかし、代表が目指している「ボールの周辺の状況をいかに有利にするか」、「次のスペースを相手より良い状態で奪う」という本質は変わらない。また、ATはゴール裏やクリース、MFはリストレ付近といった固定概念を無くし、ボールが動き、敵からスペースを奪い取っていく新しい形のオフェンスを作り上げている。まだ選手間でのイメージが合わなかったり、タイミングがバラバラだったりと、改善点は多いが、スケルトン(DFを入れない攻撃の形を確認する練習)などで、密なコミュニケーションを取っていけば、完成に近づいていくはずである。
・ハーフフィールドディフェンス 今回、2つのポイントが挙げられた。 (1)選手同士の距離感 〜各選手の守備範囲の確認&共有 (2)FIX時のバランス 〜ボールとの位置関係による守備範囲の増減 ※FIX=相手の突破に対するディフェンス6人のポジショニングのコール
ボールとは逆サイドの選手のポジションの取り方、声のかけ方でDF全体の守備範囲が変わってきてしまうという点が挙げられた。 現状としては、とにかく選手間でコミュニケーションと多く取り、細かく修正していくこと重要である。
練習の最後に大久保HCが、「”自分のプレーにどれだけ自信をもって臨めるか”が一番重要であり、少しでも不安を持ってプレーしていたら世界大会では戦うことすら出来ない。どれだけ自分に、チームに自信を持てるかは、日々の努力の積み重ねでしかなく、選手個人の意識次第でそれは大きく変わってくる。」と言っていた。
日本代表は限られた時間の中で活動しているが、その中でどれだけ自分を追い込めるか、どれだけ目標に対して120%の力でやれるか。 あと4カ月間、自分との闘いである。
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