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 U19男子日本日本代表

2010年男子日本代表・第4回活動レポート(2010年2月7日)

 2月7日(日)、駒沢公園第一競技場にて強化練習が行われた。

 

畠山昴太

レポート執筆者: 畠山昴太 (副キャプテン)

 ・背番号:#27
 ・ポジション:DF
 ・学年:社会人4年
 ・所属:FALCONS
 ・出身大学:帝京大学
 ・勤務先:三井住友銀行
 ・代表歴:2003年U19日本代表、2006年日本代表

 

<今回の練習メニュー>
 ・前日のU22代表戦ビデオ視聴、戦術ミーティング
 ・ゴール前シュート練習(AT、MF)
 ・狭いエリアでのGB処理(DF)
 〜U22代表と対戦形式〜
 ・ハーフフィールドディフェンス/2対2ピックカット
 ・フルフィールドスクリメッジ形式
 ・ハーフフィールドオフェンス/5対6ディフェンス(ダウンボール処理〜クリアー)
 ・フィジカルトレーニング(ランニングトレーニング、コアトレーニング)

強化練習強化練習

 ミーティング前に、体重・体脂肪・BMIの測定。今後はポジションごとに、20mマルチフィットネスラン、身体データのある程度の指標をつくり管理されていく。世界大会では連戦に耐えうる身体とそれを支える強靭な精神力が必要であり、大久保HCからも、世界大会に向けて個人がどこまで追い込んでいけるかが、日本ラクロスの勝敗を左右すると言われている。
  ミーティングでは前日のU22代表戦のビデオを観ながら、大久保HCより修正及び成果の話があった。その中で、日本が目指すべき方向性が具体的に見え始めたとの言葉があった。
  昨日の試合では、ダウンボール(以下、DB)の処理とオフェンス機会の増加がポイントとされていた。具体的には、相手のパス、フィード、シュートの時には、通常相手がボールを持っている時よりもDBの発生する確率が高くなる。そのため、パス、フィードに関しては、ボールキャリアからパスが出るタイミングで相手のパスターゲットの周辺スペースを奪う。シュート時は、ゴーリーが弾いてDBになる可能性があるためゴール前のスペースを奪う。さらにDBの状況にもよるが、DBに対して、常に前後左右と多角的にスペースを奪い、DBの周辺をより有利にしていく。
 今まで、日本のラクロス界にあった定説では、いち早くDBに寄り、1人よりも2人、2人よりも3人と、とにかくDBに対しては早く寄る、且つ相手よりも多くの選手が寄ることでボールを獲得しようとしていた。今回取り組んでいるDB獲得の理論は、早く寄ることはもちろんだが、多くの人数が寄るということよりも周囲のスペースを奪うことで獲得率を増やし、たとえ相手に確保された場合でも、DBに対して周囲のスペースを埋めておけば、敵に素早くプレッシャーをかけられるというものである。
 これは技術、体格に勝っている海外の選手と対峙した際に、個々人のDB勝負に持ち込まれることなく、チームとしてボールを獲得する有効な手段と言える。是非、たくさんのチームに取り入れてみて頂きたい。

強化練習強化練習
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強化練習強化練習
強化練習強化練習
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 フルフィールドの練習では、ファールコントロールやボールを安易に失ってしまうプレーなどを極力削減していくために、シュートミスやファールが起こるたびに全員100Mのダッシュをする。
  2006年W杯でも経験したことだが、たった一つのミスがゲームを左右する致命的なミスになる。世界大会で戦う相手は、一つのチャンスは確実に決めてくる。今回の代表ではそういったミスにも徹底して拘り、勝負に勝つためのチーム作りを目指している。

 「一つのチャンスは確実に決める」代表が最も拘っている部分と言える。

 まだまだチームの完成には程遠く課題もたくさんあるが、このスタイルを確立できれば、必ず世界の上位に食い込んでいけると信じている。5ヶ月後、外国選手が驚く顔を見るのが楽しみである。

 最後になりますが、日本代表は様々な方々の協力なしでは戦うことはできません。「日本式」で世界に勝つために、日々活動しています。応援してくださる皆様の声援が一番の原動力になります。「声援」という形で日本代表の強化に参加していただければ幸いです。今後とも応援よろしくお願い致します。

強化練習強化練習
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Text:男子日本代表・畠山昴太
Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈

 

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