2010年男子日本代表・第3回活動レポート(2010年2月6日) |
2月6日(土)、大井ふ頭中央海浜公園第2球技場にて強化練習及び22歳以下男子日本代表とのスクリメッジが行われた。 |
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レポート執筆者: 佐保田裕介 (副キャプテン)
・背番号:#18
・ポジション:MF
・学年:社会人3年
・所属:FALCONS
・出身大学:日本体育大学
・勤務先:リプラ
・代表歴:2005年U21日本代表、2006年日本代表 |
・得意なプレー:1対1 ランニングシュート
・注目してもらいたい点:ディフェンスからのプレイクメイク
・ご覧の皆様へ一言:
寒い中わざわざ会場まで足を運んでいただいた皆様、応援ありがとうございました。
皆さんの声援や応援が力になりチームの励みになります。今後とも日本代表の応援、宜しくお願いします。 |
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<今回の練習メニュー>
・技術練習(フェイスオフ/ダウンボール処理/ピックカット)
・強化試合 vs U22日本代表
・フィジカルトレーニング
(・強化部主催クリニック) |
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朝、集合の後、2010年7月に行われる世界大会で使用するユニフォームの採寸を行った。2006年時に、初めて日の丸のユニフォームを着た私にとっては、このユニフォームに懐かしさを感じつつも、
またこれから始まるのだという、改めて身の引きしまる瞬間であった。背番号は、大久保HCに直談判し前回大会同様 #18に決まった。
その後、全体ミーティングが行われた。大久保HCから、前回練習の修正点と今日の試合において意識する点についての説明、そして、選手間でのコミュニケーションといういつもの流れとなる。2010年の日本代表は、いかに選手間でコミュニケーションをとり、より具体的なイメージを共有できるかが鍵となってくるため、ポジションごとはもちろん、ポジション間の垣根を越え積極的にコミュニケーションを取るように取り組んでいる。
全体ミーティングの内容は、
(1)ハーフフィールドディフェンス時に、ボールを奪い攻撃機会に繋げる準備がまだまだ遅いこと
(2)準備が遅いため、攻撃機会に移行した際にボールキャリアへのフォローが遅れ、タイミングが悪く、
スペースをうまく使えずに得点機会を減らしてしまっていること
(3)ダウンボール発生時の対応方法
の上記三点を確認した。
具体的に説明すると、
(1)(2)は、シュートから起こるゴーリーセーブ、1対1などから発生するボールダウン、フィードやパスなどからのダウンボールやインターセプト等の場面で、いかにボールのベクトル(向きと大きさ)、すなわち奪った後の展開を予測し、攻撃機会=ブレイクに繋げるスペースを奪う準備ができるか、
(3)は(1)(2)同様、ボールのベクトルを予測し、その周辺スペースを奪いダウンボールのサポートができるか、
常に得点に繋げるイメージを膨らませ、次の展開を予測し、ただ守るのではなく攻撃機会を作る(ボールを奪うこと)準備をし、考えながら攻めの意識で守るのである。
「攻撃は最大の防御なり。」2010年日本代表に当てはまる言葉である。 |
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ミーティング終了後、各自ウォーミングアップを行いグランドイン。フェイスオファーはフェイスオフ練習、他の選手はクロスワークの練習。
その後、全体ミーティングであがった(3)グランドボール発生時の対応方法を意識した技術練習。ボールのベクトル及びスクープする方向を予測して、周辺スペースを奪うことを意識した練習。何気なく細かいことかと思うかも知れないが、実際試合中では、ダウンボールからの展開で得点もしくは失点に繋がる機会が多く、非常に重要な局面と言える。効果的にボールを奪い攻撃機会を作り得点につなげるためには欠かせない練習である。
そして、試合開始。 |
<スコア>
チーム |
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
TOTAL |
日本代表 |
2 |
3 |
5 |
3 |
13 |
U22日本代表 |
2 |
2 |
1 |
2 |
7 |
<得点者>
日本代表 |
U22日本代表 |
#3 関根幹祐 (2) |
#8 堀内茂大 (2) |
#5 塚田哲也 (2) |
#1 長雅之 (1) |
#9 継渉 (2) |
#2 金澤翔太 (1) |
#18 佐保田裕介 (2) |
#23 瓜哲史 (1) |
#6 開歩 (1) |
#27 弘中達也 (1) |
#7 池川健 (1) |
#29 高橋涼輔 (1) |
#10 長谷川玄 (1) |
- |
#11 荻原史暁 (1) |
- |
#12 岡部光人 (1) |
- |
*()は得点 |
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国内チームとの強化試合では勝つことはもちろんだが、試合の中で、今まで取り組んできたことで得点できるかをチームで意識し試合に臨んだ。
しかし、前半はオフェンスの形にとらわれてしまい、ゴールに向かいきることができなかった。オフェンスのリズムとタイミングが合わない場面が多々発生し攻めきれない。何度か自陣エリアからボールを奪い、効果的に相手ゴールに近づく形ができたが決定機を決めきれない。逃してしまった要因としては、シュート自体の精度ももちろんだが、見落としがちなのがラストパスの精度とタイミング、またそのラストパス前のパス精度が低く、結果的に良い体勢、良いタイミングのシュートが打ち切れず、ゴーリーセーブや枠を捉えきれないシュートになってしまった。日本代表の現在の大きな課題の一つでもある。 |
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ハーフタイムに選手同士で前半の修正点を話し、後半に臨んだ。
後半に入ると、自陣ゴール近辺でフィードボール、1対1からのボールダウン時に発生するダウンボールに対し、積極的な寄りからボールを奪う場面が増えてきた。相手ゴール近辺までボールを運ぶ機会が前半より増え、得点する機会も多くなる。
しかし、まだまだ奪った後の反応や準備が遅く、数あるブレイクの中でも数回しか得点につなげることができなかった。後半はボールを奪う機会が増え、得点機会につなげることができたが、その反面、決定機を逃してしまう場面やラストパスの精度の低さが目立った。
試合を通してみると、ボールを奪った後の反応、準備は遅く、パスのタイミング、角度、距離感も不安定、精度の低さから決定機を逃すといった場面もまだまだ目につく。それでも、昨年から徹底して意識し、トライしてきたブレイクでの効果的な崩し方が、机上ではなくフィールド上で形にできたシーンがいくつかあった。
日本代表の活動を始めた頃は、正直、戸惑いや違和感がありイメージすら湧かなかった。しかし、今回の試合ではっきりと体感できた。個人的にもチームとしても、とても成果を感じた試合であった。まだまだ未完成であるが、今後の伸びしろが十分にあるスタイルであると選手同士でも話をしている。
クリースモンキーズ戦や国際親善試合が楽しみである。 |
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<協会強化部クリニック> |
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<大久保HC誕生日祝い(サプライズ)> |
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