2009年男子日本代表・第3回&第4回活動レポート(2009年4月11日&12日) 2009年4月11日(土)・12日(日)、去る4月3日に発表された選手を招集して、男子日本代表の活動が行われた。 [4月12日(日)試合結果(東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場)]
*スコア
チーム 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL 日本代表 5 5 5 621
U22日本代表 1 0 1 0 2
*得点者
日本代表 U22日本代表 #15 松下立 (4) #5 沢勇司 (1) #10 長谷川玄 (3) #7 本下純 (1) #4 丸山伸也 (2) - #5 塚田哲也 (2)
- #9 早舩徳高 (2) - #12 岡部光人 (2) - #6 開歩 (1) - #7 継渉 (1) - #8 門田雅之 (1) - #11 荻原史暁 (1) - #13 島袋秀隆 (1) - #16 佐保田裕介 (1) - *4月12日(日)vsU22代表時の日本代表メンバー図
チームを率いる大久保宣浩ヘッドコーチ(HC)は、どのようなスタイル・戦略で、来年7月に英国マンチェスターで開催される世界選手権での3位入賞実現を目指すのか。 そのヒントを探るために、村松哲周選手(東海大卒・VALENTIA所属)に注目してみたい。村松選手は、1998年・2002年・2006年と過去3大会連続で世界選手権に出場した日本を代表するATであるが、今回の代表チームで彼が握るのはロングスティック。大久保HCからの要請によってディフェンスへコンバートしているのだ。
大久保HCは、ディフェンス(ロングスティック)を、単にゴールを守る為だけのポジションとは位置付けていない。相手からボールを奪い、グラウンドボールを拾い上げ、自陣から敵陣にスムーズ且つ的確にボールを運び上げるゲームメーカー。そのゲームメーカーには、ショートスティックのプレーヤー以上のハンドリングスキル、グラウンドボール処理能力、そしてフィールド全体を見渡す広い視野と的確な判断力が求められる。
大久保HCが目指すラクロスを体現するため、コンバートに挑戦しているのは村松選手ひとりではない。籾山和哉選手(東海大卒・Stealers所属、2007年U21代表)、水田裕樹選手(日体大卒・FALCONS所属、2006年U21代表)、橘脩介選手(慶應大卒・ARM ARTISTA所属、2003年U19/2005年U21代表)、須藤耕太郎選手(東海大卒・VALENTIA所属、2003年U21代表)らもロングスティックを持ち、新たなポジション、そして新たな期待役割に取り組んでいる。
日本ラクロスのスタートから約20年。常にそのパイオニアであり続けている大久保HCが目指すラクロスは、従来我々が目にしていた「ラクロス」の固定概念に囚われない、ラクロスが本来持っているボールゲームとしての面白さや躍動感に溢れた、魅力あるものになりそうだ。
今後は、6月13日(土)の米UMBCとの国際親善試合、7月4日(土)〜9日(木)のオーストラリア・アデレード遠征(豪州選手権に、招待チームとして参戦)をターゲットに、活動を本格化していく予定だ。
Text:日本ラクロス協会日本代表プロジェクト委員・深澤哲雄
Design:同・大久保宜浩