強化部(関東男子)・大学1年生クリニック(2009年8月16日)
(於:東京・駒沢第2球技場)学生連盟東日本支部加盟チーム所属の男子大学1年生、約20大学計80名(引率者各大学1名以上)の参加により、協会強化部主管の1年生向けクリニックが開催された。
主に、以下のような技術習得のためのメニューにて、計約2時間のクリニックとなった。
・「DFに対して有利な状態でボールを『受ける』」という技術
(最も基本的と言われる「パス」「キャッチ」技術のうち、得点に結びつくために不可欠な
技術だが、現状、国内選手には最も欠けていると捉えている)
・得点する技術当日は、強化部のスタッフに加え、2010年男子世界大会(英国・マンチェスターにて開催予定)に向けて活動する、日本代表のヘッドコーチ以下、選手約20名が補助コーチとして、コーチングに参加した。
参加した1年生選手は、国内では高度なスティック技術を有する日本代表選手であっても、
「シンプルな動きの中でも、相手(DF)を意識してボールを『受ける』ことで、攻撃チャンスが広がる」
ことを意識してプレーしていることを実感し、今後の日々の練習へのヒントを掴んだ様子。ラクロスを始めて4〜5ヶ月、スティックに触れる時間が増え、操作にも楽しさを覚えるという、この時期だからこそ、スティック操作に依存せずに、相手を崩す⇒攻撃チャンスを増やす、ということをもっと意識してプレーすると、「ラクロスがボールゲームとして持つ本来の楽しさ」を実感し、「相手を崩す上で、もっと多様なスティック技術を身に付けたい」という意欲をも持ったことだろう。
また、引率した上級生も、練習のポイントの設定に強い関心を示しており、多くの質問をする参加者が見られた。1年生育成のみならず、上級生のプレーにも十分活かされるポイントだけに、引率参加者がチームに持ち帰って展開できれば、各チームで質の高い練習が行われることだろう。奇しくも、当日、この練習会の直前に同会場で行われた関東学生リーグ開幕戦は、7-6のロースコアゲーム・・・。彼らが各大学の3・4年、主力となる2-3年後には、リーグ戦において、得点チャンスを存分に活かしたハイスコアなゲームが多くなることを願っている。
8月22〜23日は、夏季・新人戦も行われるが、得点チャンスを貪欲に狙う選手・チームの出現を
期待したい。
Text:日本ラクロス協会強化部関東(男子)担当次長・市川弘康
Photo:日本ラクロス協会専務理事・早川靖彦