雨が降る中、第16回北海道学生ラクロスリーグ戦・男子決勝戦が札幌市円山競技場にて行われた。前年度優勝チームの北海道大学(以下、北大)が連覇するのか、古豪の北海学園大学(以下、学園)が1999年以来の優勝を果たすのか。観客も選手のプレイから目が離せない試合となった。
第1クォーター(以下、1Q)フェイスオフ。北大#5高久がポゼッションをし、北大MF#6土田のダッヂから北大AT#11藤澤がパスをもらいシュート。開始39秒で早くも先制ゴール。しかし、その後学園がブレークを作り、学園AT#8島田のシュートにより1-1の同点とする。序盤は、その後得点が入らず、両チームとも雨の影響かパスミスが目立った。北大は、学園DF#14対馬のファールによってエキストラマンオフェンスの好機を得るが、ここも無得点に終わってしまう。だが、北大がチームタイムアウトを取った後、パスミスがほぼなくなり、北大MF#4奥脇のパスからの北大MF#6土田の1対1からのシュートでゴール。スコアが動き、1Q終了約2分前で2-1で北大がリードをしたまま1Qが終わった。
第2クォーター(以下2Q)フェイスオフ。学園MF#11若松の反則により、北大ボール。ここから北大AT#88石黒のドライブからのシュートでゴール、北大AT#11藤澤がゴール裏から切り込んでのゴール、北大MF#4奥脇のアシストからの北大AT#18是枝のシュートにより、スコアは5-1となり、流れは北大へ傾く。しかし、2Q後半、北大DF#44青野のスラッシングのファールにより、学園のエキストラマンオフェンス。ここで追い付きたいところだが、北大はマンダウンディフェンス状態からのポゼッションを何回も行い、学園のオフェンス時間を減らして得点を入れさせなかった。その後、逆に学園MF#11若松のスラッシングにより、学園はマンダウンディフェンスのピンチとなる。だが、学園の堅いDFと北大のシュートミスにより学園も得点を許さなかった。
第3クォーター(以下3Q)ハーフタイムの間のクロスチェッキングで、北大AT#18是枝のスティックが反則となり、アンスポーツマン・ライク・コンダクトのファールにより3分間の退場となる。学園は最大のチャンスを得るが、北大G#3山崎がゴールを阻んだ。北大G#3山崎は、学園AT#51小路のシュートも決めさせず、ゴール裏のグラウンドボールやパスカット、ロングパスの素晴らしいクリアでこのピンチを乗り切った。イーブンとなってからは、完全に流れが北大へ。北大AT#88石黒のゴール、北大MF#6土田の2連続ゴール、パス回しで崩してからの北大AT#11藤澤のゴールで4得点を奪って3Qを終えた。
第4クォーター(以下4Q)北大が波に乗り、ボールの支配率が高くなった。ここで学園が焦ったのか、学園DF#6長谷部のファールでマンダウンディフェンスとなり、その後も学園DF#14対馬のファールで続けてマンダウンディフェンスとなり、厳しい展開となる。北大は、ここから北大MF#69平内の1対1からのゴール、北大AT#18是枝のドライブからのシュートによりダメ押しの得点が入る。学園も攻めに転じるが、グラウンドボールとなり、北大がこれをポゼッションする展開が続き、最後は北大AT#77大口のスタンディングシュートで得点し、そのまま試合終了のホイッスルが鳴った。
結果は12-1と北大が大差で勝ったが、やはり試合の序盤をみても緊張した良い試合であった。北大が着々と点数を加点していった結果であり、学園は2Qのエキストラオフェンスで得点していれば、試合の流れが逆となっていたであろう。天気が悪く、グラウンドコンディションが良くない中、両チームとも素晴らしいプレーをしていた。北大には北海道代表として更なる期待をしたい。 |