日時:2010年6月6日(日) 13:00試合開始
場所:東京・江戸川区陸上競技場
女子:米・Loyola大学 vs 日本代表
ゲームレポート 2010年6月6日、待ちに待った第22回国際親善試合 米・Loyola大学 vs 日本代表の試合が東京・江戸川区陸上競技場で行われた。晴天に恵まれ心地よい風が吹く中、試合開始のホイッスルが鳴った。
試合開始すぐボールを支配した日本代表はボールをパスで繋ぎ、#6和田亜紀子選手がゴール裏から1対1を仕掛け、シュートを決めた。試合開始わずか30秒、日本代表の先制点に会場中で歓声が湧き上がった。
しかし、その2分後Loyola大学#17Abby Rehfuss選手が11mライン上から力強いシュートを決め、日本代表は同点に追いつかれ、さらにファウルによるフリーシュートを決められ逆転されてしまう。日本代表は鮮やかなパス回しや1対1を仕掛け、果敢に攻めるが、Loyola大学の堅い守りに得点に繋ぐことができない。その中、#5内野麻子選手が左上の1対1から得点し、2-2の同点とする。ここまで一進一退の互角の戦いであったが、Loyola大学の力強さと高さを武器にした攻めに、得点を重ねられ6-2のLoyola大学リードとなった。流れを変えたい日本代表は、ゴーリーの好セーブから早く確実にパスを繋ぎ、ゴール近くでパスを受けた#4水野華奈選手が左裏の1対1からシュートを決めた。ここから日本代表の反撃が始まった。Loyola大学のゴールを攻め立て、立て続けに2得点決め、5-6とし、さらに#8水戸理恵選手がセンターからの1対1で得点を決め、6-6の同点とし、再び会場全体が湧き上がった。ドローが行われ、Loyola大学の攻めとなったところで、前半が終了した。
後半が始まり、最初に得点したのは先制点を決めた#6和田亜紀子選手であった。ゴール近くでパスを受けシュートを決めた。しかし、すかさずLoyola大学#6Grace Gavin選手が力強い1対1でシュートを決めた。接戦の中、流れを掴んだのはLoyola大学であった。Loyola大学は確実なプレーで得点を重ねる。日本代表も果敢に攻めるが、パスミスやLoyola大学ゴーリーの好セーブにより得点することができない。7-11と引き離されたところで日本代表がタイムアウトをとる。
タイムアウト後、相手のシュートを好セーブし、クリアーボールを速いパスで繋ぎ、#5内野麻子選手からのパスをゴール前の#6和田亜紀子選手が受けシュートを決めた。さらに、#7澤田彩選手が右上の1対1から得点を決めた。試合終了5分前、立て続けの得点に会場が熱気に包まれる。この勢いに乗りたい日本代表であったが、Loyola大学はそれを許さず、さらに2得点決める。試合終了間際、日本代表に攻めるチャンスが舞い込んだ。ゴーリーの好セーブからクリアーボールを繋ぎ、#4水野華奈選手のパスをゴール前フリーで受けた#6和田亜紀子選手が4得点目となるシュートを確実に決め意地を見せ、試合終了となった。
結果、13-10のLoyola大学の勝利となった。
前後半ともに接戦を先に制し、力強くスピードのある確実な攻めで流れを掴んだのはLoyola大学であった。日本代表は試合中盤でミスがあり、なかなか得点に繋がない時間が続いたが、粘り強くゴールへの執着心を見せ、終盤に追い上げる様はたくましく素晴らしかった。最初から最後まで見逃すことのできない、会場全体が興奮する非常に良い試合であった。
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Report:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員長・外川一美
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
Photo:日本ラクロス協会国際部長・鹿内映里