男子準決勝・東京会場 一橋大学(学生1位) vs FALCONS(クラブ2位) 日時:2009年12月13日(日) 13:30開始
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スコア
チーム 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL 一橋大学 0 1 2 1 4 FALCONS 6 2 5 6 19得点者
一橋大学 FALCONS #7 辻拓也 (1) #9 継渉 (5) #8 細井広高 (1) #23 丸山伸也 (4) #25 岩崎誠 (1) #12 岡部光人 (3) #43 平島浩司 (1) #5 長谷川玄 (2) - #2 早舩徳高 (1) - #3 佐保田裕介 (1) - #14 野口哲男 (1) - #20 大岡雅和 (1) - #51 宇秋雅年 (1) *()は得点数
審判
主審 浅村憲朗 副審 源学 田中恵太郎 CBO 鷲北真誠 BM 金子剛之
ゲームレポート 12月13日、日本最強のチームを決する大会、第20回ラクロス全日本選手権大会が幕を開けた。準決勝、一橋大学(以下、一橋)対FALCONS(以下、FAL)が東京会場の大井ふ頭中央海浜公園第2競技場で行われた。
試合前に行った両チームの主将インタビューの内容を紹介する。
一橋「今までやることはやってきていて準備は整っている。試合では自分たちのラクロスをやり通し、FALCONSに勝って会場の人たちを驚かせてやりたい。」
FALCONS「今日のコンディションは決勝に最高の状態をもっていくため、最高の次。試合では魅せるプレーで会場を楽しませたい。しかし学生には負けられない。」
第1クォーター、試合開始のフェイスオフは、一橋のイリーガルプロシージャーにより、FALボールとなる。この試合最初の見せ場を作ったのは、一橋#8細井選手であった。激しいプレッシャーで相手オフェンスからボールを奪った。社会人と大学生のファーストコンタクトで、大学生のプレーが通用することを見せつけた。また、第1クォーター開始3分、FALのオフサイドにより、一橋は30秒間のエキストラマンオフェンスとなった。このチャンスをものにしたい一橋だったが、得点することができない。2分後、一橋はゴーリーがクリ―スの外へ出て、ディフェンスに参加する攻撃的なディフェンスをしていたが、FAL#3佐保田選手がハーフライン付近から無人のゴールへシュート。これが決まり、この試合の先制点となった。この後一橋は何度かエキストラマンオフェンスの機会があったが、得点を奪えない。一方、FALは先制点を挙げてからは徐々に実力を発揮していった。大学生の試合では見られないパス回しやフェイント、シュートなどで圧倒した。6−0、FALリードで第1クォーターが終了した。
第2クォーター開始直後、一橋はFALの選手のファウルで二人多い状況でオフェンスをする機会を得る。しかし、FALのディフェンスに阻まれてしまい、0点のままである。ここまで一橋は、大学日本一になった攻め方である、ゴール裏からのオフェンスを何度も試みるが、全てFALの堅いディフェンスに守られてしまっていた。第2クォーター開始12分、一橋#7辻選手がゴール裏から攻撃を仕掛ける。ゴール前にいた一橋#25岩崎選手がパスを受け、シュート。この試合の初得点がきれいに決まった。だが直後、FAL #23丸山選手がゴール裏から1対1でゴールを奪う。このクォーター激しい攻防をみせ、両者一歩も譲らなかった。
第3クォーター、開始のフェイスオフでボールをとったFALは、トリッキーなプレーで10秒とたたずに得点を挙げる。これを期にこのクォーターも激しくなる。一橋#8細井は、FALゴーリーがクリ―ス外にいる時、ハーフ付近でパスを受ける。と同時にゴールを狙う。なんとこれが決まる。第3クォーター15分を過ぎてから、一橋はFALの得点者のクロスチェックを要請する。しかし、FALの選手のクロスが合法だったために、3分間一人少ない状態で戦うことになる。
第4クォーター、一橋は焦りがでたのかファウルがかさみ、FALにチャンスを与えてしまう。失点後、クロスチェック要請を2回するが、2回ともクロスが合法だったため、4クォーター合計6分以上を一人少ない状態で戦うこととなった。得点をチャンス増やそうと挽回を狙ったクロスチェック要請であったが、逆に失点ばかりが増えてしまう結果となった。
この試合、第1クォーターからFALが圧倒する形となった。ただ勝つだけでなく、トリッキーなプレーで会場を沸かせた。12月20日に行われる決勝でFALがどんな試合を魅せてくれるか期待したい。
Report:高屋真人(大東文化大学)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
Photo:日本ラクロス協会国際部・鹿内映里
Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈