第1回全日本ラクロス大学選手権大会・男子決勝 関西学院大学(関西学生1位) vs 一橋大学(関東学生1位) 日時:2009年11月29日(日) 14:00開始 |
スコア
チーム 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL 関西学院大学 0 0 0 3 3 一橋大学 3 0 2 3 8得点者
関西学院大学 一橋大学 #10 金田晃 (1) #9 河邑亮太 (4) #20 奥田敏行 (1) #5 吉野利宏 (1) #58 廣田啓次郎 (1) #7 辻拓也 (1) - #11 小田真嗣 (1) - #67 荒川翔太 (1)
*()は得点数
個人賞
最優秀選手 #8 細井広高 (一橋大学) 優秀選手 #9 中嶋輝也 (関西学院大学)審判
主審 藤田薫伸 副審 林拓史 坂本猛 CBO 宮地圭 BM 中川雅智
ゲームレポート どんよりとした空の下、第1回全日本ラクロス大学選手権・男子決勝戦が行われた。準決勝とはうって変わって、朝から肌寒いコンディションであった。
第1クォーター。最初のフェイスオフは、関西学院大学(以下関西学院)のイリーガルプロシージャーにより、一橋大学(以下一橋)ボールとなる。一橋は序盤から、これまでの戦いで見せてきたアタックがゴール裏でボールをキープし、隙を伺いゴールを狙う攻めを展開した。何度もストーリングを取られるが動じなかった。対する関西学院は、ゴール左前からランニングシュートを果敢に撃っていった。しかし、チェイスを相手に取られたり、パスミスが目立つ。この決勝戦、先制点は一橋が奪う。第1クォーター7分、一橋AT#9河邑がゴール裏でストーリングの警告が出された瞬間に1対1を仕掛け、関西学院のディフェンスをかわしてシュートを撃った。このクォーター、一橋のATの3人がゴール裏とゴール前をうまく使い、3点をとる。
第2クォーター。一橋は第1クォーターの勢いを保ちたかったが、関西学院がそうはさせてくれない。関西学院DF#4小出が、一橋AT#7辻を徹底的マークする。すると一橋はパスやクリアのミス、ファウルが多くなった。オフェンスではAT#21小嶋とAT#9河邑を中心に攻めるが、関西学院DF#9中島が完璧に抑える。第2クォーター終了間際に、一橋AT#5吉野がシュートを決めるが、クリースバイオレーションでノーカウントに。このクォーターはスコアが変わらず、3対0の一橋リードで終了した。
第3クォーター。一橋は、攻撃的なディフェンスを始める。ゴーリーがクリースの外へ出て、ディフェンスに参加し始めたのである。このディフェンスが開始早々に成功し、開始1分に一橋AT#9河邑がゴールを決める。第2クォーターで抑えられた攻撃方法であるゴール裏とゴール前を使った攻めだが、一橋は徹底して攻撃の形を崩さなかった。11分には追加点を決める。この間、関西学院はゴール裏、左前、右前からの1対1やパス回しからのクイックシュートを見せるが、いずれも一橋のDF#8細井やG#4小池に阻まれてしまう。第3クォーターも関西学院は得点する事ができない。
第4クォーター。関西学院は、一橋DF#35八木が第3クォーター終了間際にファールしたため、エキストラマンオフェンスから始まった。この数的有利な状態を関西学院はものにした。待望の1点目である。決めたのは、MF#58廣田。渾身のスタンディングシュート。この直後のフェイスオフでは、一橋のイリーガルプロシージャーにより関西学院ボールとなる。数分後、関西学院MF#22がゴール前で完全にゴーリーと1対1になる。ここでシュートを決めたら、流れは一気に関西学院へ変わる。しかし、これを一橋G#4小池が気合いのこもったセーブを見せる。だが、攻防はここで終わらない。関西学院MF#20奥田がゴール正面でシュートフェイントでDFをかわしシュート。これが決まってしまう。一橋は、流れを関西学院に持っていかれた。
第4クォーター開始10分は、一橋のミスが続き、関西学院の怒涛の攻撃が繰り広げられた。丁度10分が経過したところで、一橋は最後のタイムアウトをとる。一橋に落ち着きが戻った。確実にATまでボールを繋ぎ、じっくりと攻める。11分、一橋AT#9河邑が出したパスをMF#67が受け、スタンディングシュート。これが決まり、ダメ押し点となる。
焦った関西学院は、さらに失点を重ねてしまい、試合終了。スコア8-3で、一橋が第1回全日本ラクロス大学選手権の王者となった。
Report:高屋真人(大東文化大学)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
Photo:日本ラクロス協会国際部長・鹿内映里
Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈