寒々とした夕暮れ時、第20回記念関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝戦、京都大学(以下京大)対関西学院大学(以下関学)の試合が長居球技場にて行われた。前年度王者の京大が連覇を果たすか、関学が2年ぶりの関西制覇を果たすのか。どちらが勝つかまったく予想できないプライドをかけた戦い。大観衆の視線はフィールドの中心一点に注がれる。
第1クォーター)
張り詰める緊張の中、ゲームが動いたのは、京大のパーソナルファウルによる関学のエキストラマンオフェンス。関学のトリックプレーにより、#20奥田がシュートを決め、スタジアムが沸く。京大はゾーンDFで守りを固めるが、続けて#20奥田がミドルシュートを決める。しかし、京大も前年度王者として反撃にかかる。京大#12福山が、DFをかわしながらランニングシュートを撃ち一点差に追い上げた後、どちらもゴールが奪えない状態が続くが、関学の#22林がエキストラマンオフェンスでミドルシュートを決め、クォーター終了。
第2クォーター)
第1クォーターとは違って両者ともに冷静にパス回しで攻めるも、シュートまでいかずして攻めの時間が終了してしまう。唯一関学が少しずつ京大ゴールに迫っていく。ブレイクで#5木下、続いて#22林がシュートを撃つも外れてしまう。ここから両者ともにミスが続いてしまい、なかなか本来のラクロスができず焦ってしまう。ここで関学が第1クォーターの動きを蘇らせる攻めが続き、代わって京大は粘りのディフェンスとゴーリーのナイスセーブで、両者ともに0点に終わり、前半終了となる。
第3クォーター)
第3クォーター
、怒涛の攻撃を関学が見せる。しかし、京大#20樋口の好セーブが続き、流れを関学に譲らない。これに負けじと関学ゴーリー#27矢山も好セーブを見せる。ここで、関学#1森山が京大ディフェンスの隙をつき得点。両チーム共に足が止まり始め、ファウルが目立ちエキストラマンオフェンスのチャンスを得るも、お互い攻守を見せ、得点を重ねる事が出来ない。関学のポゼッションが長くなり必死に攻めるも、京大のゾーンディフェンスに阻まれ、1-4で関学リードのまま、このクォーターを終える。
第4クォーター)
開始早々、京大のクリアミスから、関学#10金田がゴーリーとの1対1を決める。しかし、京大が負けじと怒涛の攻撃を見せる。京都は、#53坂井が裏からの1対1で決めると、1対1からのシュートと思いきやパスを出し、#28村井がゴールを決め、追いついていく。京大ペースが続くが、#5木下がゴールを決め、再び関学のペースとなり、ついには#18松田(皓)がゴールを決め突き放し、京大も最後の意地で#9伊藤がランニングシュートを決めるも力尽きた。結果として最後の最後まで粘った関学の勝利となった。
両チーム、互いに掲げた関西制覇という目標に向かって最後の1秒まで白熱なプレーを見せた試合であった。1週間後には全日本ラクロス大学選手権の覇者を目指すという新たな目標が待っている。関学には関西代表として躍進してほしい。 |