快晴という言葉がふさわしい秋空の下、第20回記念関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3準決勝戦、関西学院大学(以下、関学)対京都産業大学(以下、京産)の試合が舞洲運動広場球技場(芝面)にて行なわれた。ファイナル3決勝に進めるのは、勝利チームのみ。関西制覇を目指す両チームの熱きプライドをかけた絶対に負けられない戦いが始まる。
第1クォーター、フェイスオフからのグラウンドボールを拾い、京産のオフェンスから試合が始まった。先制点は関学、#22林がダイビングシュートによって得点をあげる。このシュートから一時関学ペースとなるが、京産のエキストラマンオフェンスとなった直後、#14三井がトップからのシュートで同点。続けてゴール裏から再び#14三井が得点し、逆転する。しかし、関学#1森山のトップからのランニングシュートでスコアを同点に戻す。その後、関学の#5木下がシュートフェイクからのパスを受けてシュートを決め、関学が逆転する。両チームがなかなか攻めきれない状況で、京産がプッシングによるマンダウンでクォーター終了となる。
第2クォーター、関学のエキストラマンオフェンスから始まり、#22が強烈なミドルシュートを撃つも外れてしまう。京産のクリアになり、ロングパスがミスになるが、ゴール前で上手くフォローするも得点には繋がらなかった。激しいグランドボール争いから関学のボールポッゼッションになり、京産のDFがミスをするも、決定的な場面でシュートが入らなかった。その後、両チームともミスが多い時間帯になってきた。しかし、関学のパスミスから、京産も決定的な場面でシュートミスをしてしまう。ゲームがもつれてきたが、ロングパスからブレークとなり、ようやく関学#1森山がゴールを奪う。しかし、京産も負けずと、#4小出が1対1で一人で切り込みゴールを決める。その後は、関学のペースとなりハーフタイムとなる。
第3クォーター、関学のエキストラマンオフェンスから関学の攻撃の流れが出来始める。しかし、関学と京産のそれぞれのファールによって5対5になり、京産のオフェンスから#14三井がパイプライン際からの1対1からシュートを決める。この得点により京産が同点に追いつき、両チーム追加点を取りにかかる展開となる。関学は、ボールマンをゴール裏に置き、トリックプレーを仕掛ける一方、京産は1対1から華麗なパスワークでゴールを奪いにかかるが、どちらも得点につながらず、膠着状態となる。この状態のままクォーター終了となる。
第4クォーター、開始早々、#14三井を中心とした猛烈な攻めを京産は見せるも、関学の堅守に阻まれる。長く緊迫した均衡を破ったのは関学。第3クォーターには決まらなかったトリックプレーが次々と#18松田や#58廣田により決まり、値千金のプレーに大きく会場が湧いた。その後も、ファイナル3準決勝にふさわしい熾烈な攻防や、ボールに対する激しい執着心を両チーム見せたものの、無常にも試合終了のホイッスル。結果として、関学が7-4で勝利し、決勝戦への切符を手に入れた。
ファイナル3準決勝で共に絶対に負けられない試合だけあり、激しい攻防であった。京産は数少ないチャンスをものにし、接戦を見せたが、関学の激しい攻めの方が上回った。結果として、熾烈な接戦を関学がものにし、決勝に進んだ。攻守共にバランスのとれた京都大学にどう立ち向かうか楽しみである。 |